人材育成の道すがら

人材育成の道すがら、考えたこと・気づいたことを書き綴ります

「しゃべってなんぼ」のプレゼンテーション

ビジネストレーナーの安部です。ユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

講師業を20年近くやってきて、

話している途中にさまざまなトラブルに

出会わせてもらいました。

 

ホントに・・・

 

そんな時、講師としてどうするのか。

 

私は、

よほどのことがない限り

しゃべり続けるのが一番だと

思っています。

 

ある時、

講演をしていた時、

映し出していたプロジェクターが

真っ青になりました。

パソコンのバッテリーがなくなっていて

シャットダウンしたのです。

 

慌てて電源コードを取り出し

電源を補給しながら、パソコンの再起動。

PowerPointを起動させて、

途中のスライドを表示させる。

この期間、約2分程度。

 

この間、私は何をしていたか。

はい、しゃべり続けていました。

 

と言っても、ココで重要なことをしゃべっても

聞いている方は絶対に私がやっている作業の方に

気を取られているので、

話はいったん中断します。

 

今、何が起こったのかの状況説明とお詫び。

それから、現状復帰するまでの手順。

そして、今まで話してきた内容の復習を兼ねた

しゃべり。しゃべり。しゃべり。

 

ホントに、

しゃべってなんぼ

です(笑)

 

この時ばかりは、

「私は口から生まれたんかい」

と自分ツッコミしたくなりました。

 

叫ぶ口

 

プロジェクターが爆発した経験もありました。

ボンッというものすごい音とともに、

煙がプロジェクターから出てきて・・・

それっきり画面が消え、再開できませんでした。

 

何度かありました。

 

20名程度の時は何とかなりましたが、

さすがに1,000名規模の時は、

口頭だけで説明するのには限界がありましたが、

身振り手振りを大げさにして

乗り切りました。

 

マジに、

「お前は舞台女優かいっ!」

と自分ツッコミしたくなりました。

それくらい前で飛び跳ねておりました。

 

舞台俳優になり切った幼稚園児

 

ただ、こういったトラブルで

プレゼンターが頭の中真っ白になり、

無言でバタバタすると、

聞き手は白けてしまいます。

 

実際に聞き手として参加していた時に

そういう場面に出くわしたことがあります。

 

私の近くに座っていた聞き手達は、

舌打ちしたり、ため息をついたり、

資料を見始めたり、携帯電話を眺めたり・・・

聞く気分がなくなった様子でした。

 

その後もその状態が続いたように感じました。

 

聞いてもらえる環境を整えるのに

意外と時間がかかります。

その努力が一瞬にして水の泡です。

 

命の危険が迫るようなトラブルであれば

別の判断をする必要があります。

ですが、そうでないならば、

どんなトラブルであっても、

ひとまずしゃべり続けること。

 

それがプレゼンターが落ち着いているように

聞き手に受け取らせることになり、

聞こうとする態度を保たせることになります。

 

トラブルが起きても、

(ほんとは慌てているとしても)

落ち着いたフリをして

しゃべり続けることが大事。

 

何度もしているうちに

トラブルに遭遇することがあります。

その時、ぜひ試してみてください。

 

来週は、タスク管理について話をします。

それでは、また来週。

 

 

緊張感と仲良くする

ビジネストレーナーの安部です。ユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

ユーグレードの代表電話が開通しました。

機器の購入やら設定やらでやっぱり4時間ほど取られました。

取扱説明書はどうしてわかりにくいのでしょうかね(苦笑)

 

新しい機器類を取り出す時、

ワクワクしますが、

それと同時に、

できるんかな・・・

という緊張感も走ります。

 

安心感のためのトリセツなんですが(笑)

 

プレゼンするのは緊張する、

という方がいます。

 

講師やってます、と言うと、

「人前で話せるっていいですね、

私は緊張して話せないんですよ」

と良く言われます。

 

講師だって緊張しますよ。マジに。

 

人は誰だって、緊張していないと

仕事はできないんです。

 

逆に緊張していない時はどんな時でしょうか。

 

私は

  • お風呂に入っている時
  • 布団の中で眠りにつこうとしている時

と考えてます。

 

サルは温泉でリラックス

 

この時はクオリティの高い仕事はできません。

うまく話せる自信もありません。

ボンヤリとしたアイディアは生まれてくる

かもしれませんが、

それをまとめて実行できるレベルまで

ブレークダウンすることはできません。

 

仕事はある程度緊張している状態でないと

できないようになっているのです。

 

緊張するから、という方は

仕事するには緊張も必要、

ということを認識してほしいです。

 

なので、

クオリティの高い仕事をするには

ほんの少しだけリラックスすれば良いのです。

 

緊張したー、リラックスしなきゃ!

と考えずに、

ほんの少しだけリラックスすることを

考えてください。

 

あとは、慣れです。

 

人間は初めてのことは緊張します。

だから、「慣れ」ておけば、

ガチガチに緊張することはないでしょう。

 

そのためにはリハーサルをすることです。

何度も何度も。

慣れは

緊張から解放してくれます。

 

私には緊張から来る失敗のトラウマがあります。

結婚式のスピーチです。

言ってはいけない言葉がある、

と考えるだけで緊張してしまうのです。

 

NGワードがある世界が苦手なのです。

 

もともと考えながら話すのが

苦手だからでしょうね。

 

だったら、テレビの世界も無理でしょうね。

いつか女優になったら・・・(笑)

 

とまあ、話がそれましたけど、

私が講習をする時は、

緊張感と仲良くしようと考えるようにします。

 

緊張感は仕事のクオリティを上げてくれる

大事な友だちだから、

仲良くして、一緒に仕事をするんだ、

という気持ちを持ちます。

 

猫は友だち

 

昔、ボールは友だちというマンガがありましたが。

そんな感じでしょうか(笑)

 

なので、

緊張する講習会やプレゼン会場では

その緊張感を楽しもうと

自分に言い聞かせます。

 

きっと緊張感が助けてくれると信じて。

 

ところで、人はなぜ緊張するのか、

という話を聞いたことがあります。

緊張する時は、

他人が自分を評価する時、

ということだそうです。

 

評価を気にするな、

ということは難しいでしょう。

 

でも、

私は他人の評価を気にする自分が

気に食わなくて、

できる限り気にしないこと

を心がけてます。

 

それから、

昨年初場所で優勝した

琴奨菊関で有名になったルーティンも

緊張感を和らげる効果があります。

 

ここぞ!

のプレゼンの時のために

日ごろからルーティンを

作っておくと良いでしょう。

 

ストレッチ 

 

あまり緊張せずに話ができているけど、

突然のトラブルで・・・

という場面に出くわす時があると思います。

明日は、そんな時の話をします。

それでは、また明日。

 

 

プレゼンテーションを成功させる手の使い方

ビジネストレーナーの安部です。ユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

 

私はあまりテレビを見ませんが、

日曜日20時からのNHK大河ドラマは良く見ます。

その時、何気ない所作をしている際は、必ず、

俳優さんの手を見ます。

 

例えば、何も持っていない、歩いてもいない、

感情が昂っていない、いわゆるフツーの時。

俳優さんの手が手持ち無沙汰になるのです。

 

そんな時、この俳優さんはどうするんだろうか、と。

 

時代劇はお侍さんの場合が多いので、

腰の刀を支えているシーンが多いのですが、

町人だったり農民だったりすると、

意外と手が、せわしなく動いている時があります。

 

幼稚園児がお遊戯をしている写真

 

手の位置が定まらないというべきか。

 

あ、手に困っている、

というのが一目でわかります。

 

手って、困るんですよね。

 

私も話している最中、手の動きに困った経験があります。

特に新人の頃。

 

大事な話をしている時は、夢中になっているので、

手は自然に動いていますし、

伝えたい気持ちを表現してくれています。

 

でも、話の導入時やフツーの話の時は、

手はどうしておいたら良いのでしょうか。

 

そんな時、役に立つのが、

手の定位置を決めておく。

 

俳優さんと異なるのは、講師やプレゼンターは

手の演技は求められていないこと(当たり前ですが)。

使わない手は、定位置においておけば良いのです。

 

この定位置。

基本はおへその前に軽く両手を組んでおく。

 

左手の甲を右手の甲で軽く握った(左右逆でも可)状態。

そして、指は両手とも軽く曲げておく。

(伸ばすとキャビンアテンダントさんのようになります)

 

プレゼンターの写真

 

もしくは、演台がある時は、

演台の上に同じように組んだ手を置く。

 

間違ってもしてほしくないのは、

  • ボールペンのノックを繰り返し押す
  • ペン回しをする(いわゆる手遊び)
  • ホワイトボード用のペンのキャップを外したりつけたりする
  • ホワイトボードの端を持って寄りかかる
  • 腕を組む
  • 腰に両手を当てる
  • ポケットに手を入れる
  • 人を指さす

などです。

 

話し手は、話すことに神経を使っているので、

無意識にしているのだと思います。

残念だなぁ、と思います。

 

最近、腕を組む人を見かけました。

その方はそのまま腰に両手を当てました。

良く昔学校の先生が児童を注意する時にしていたポーズです。

 

学校の先生であれば、年齢的に絶対的な差があるので、

良いのかもしれませんが(賛否両論あり・・・)、

社会に出たら、やるべきことではないと思っています。

 

なぜなら、

手は、聞き手からとても良く見えます。

 

その手の動きがせわしないと、気が散ります。

ボールペンのノックの連続押しをすると、

そのカチャカチャする音で、集中して話を聞けません。

 

腕を組むと、何だか偉そうに見えます。

そうすると、話を聞く気分になれません。

 

上記に書いた手の動きは、

プレゼンの目的を達成することができないものです。

 

なので、

定位置を決めておいてください。

ペンや指示棒など、手遊びしそうなものは

絶対に持たないでください。

 

手は、

大きさを表現する時

数や順番を表現する時

動きを表現する時

といった場面で大活躍します。

 

 1を表現する手の指

 

それ以外の場面では、

聞き手の邪魔にならず、

でも、手持ち無沙汰にならず、

素敵な定位置に置いてあげてください。

 

明日は、人前で話す時の「緊張」についてです。

それでは、また明日。 

 

 

PowerPointで資料を作る際の便利な3つの機能

ビジネストレーナーの安部です。ユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

今週はプレゼンテーションについて話をしています。

 

プレゼンをする、と決まったら、

皆さんは何をしますか?

昨日話をした学生も、

まず、PowerPointを起動させていました。

 

確かにそうなんだけどね。。。

 

その前にすることはないかな・・・

と声をかけたら

「時間がないんで」

と返されました。

はい、おっしゃる通りです。

 

時間がない、

というのはマネジメントの問題ですが、

プレゼンのやり方の復習をする時間がない

ということでしょうね。

やれやれ。。。

 

資料を作る際に気をつけるポイントとして、

  1. 何が言うべきなのかがわからない
  2. どんな順番で話したら良いのかがわからない
  3. 見せる資料になっていない

をカバーしなければなりません。

 

それを補填する機能をご紹介します。

 

1.アウトライン機能

 

まあ、真っ先にPowerPointを起動することとしても、

せめて、「アウトライン」機能を使おうよ、

と私は叫びたい。

 

何、それ?

という方に。

 

PowerPoint2007以降をお使いの方であれば、

[表示]タブ→[アウトライン表示]を

クリックしてください。

 

左側の小さなスライドの表示が変化すると思います。

左側がファイル全体の目次作成ツールとなるのです。

 

まず最初にタイトルを入力し、

Enterキーを押すと、

自動的にフツーのスライドが挿入されます。

続いて2枚目のスライドのタイトルを入力し

Enterキーを押すと

3枚目のスライドが挿入されます。

 

こうやって各スライドのタイトルを

作成していきます。

 

アウトライン機能

 

もちろん、

スライドの並べ替えも

ドラック&ドロップで可能です。

 

タイトルの右端にカーソルがある状態で、

Enterキーを押すと次の新しいスライドが挿入されますが、

その時点で、Tabキーを入力すると、

前のスライドに戻って、

そのスライドの本文を入力できる状態になります。

 

いわば、マウスを使わずに、

どんどんスライドを作成していくことができるのです。

 

 最初に伝えたい内容を決めることが重要です。

単純な文字の状態ですが、

こうやってタイトルを作るということは

内容を決めて行くということになります。

 

話したい内容を決めるのに、

とても役立つ機能です。

 

2.セクション機能

 

それから、もう一つの機能として、

PowerPointの「セクション」機能をご紹介します。

 

スライドを作成している最中で、

一つの話題が一スライドに収まらず、

複数のスライドにまたがることは多々あります。

 

そのスライドを

「セクション」でまとめるのです。

スライドのかたまりを作るイメージです。

 

スライドを移動する際も、

セクションを作っておくと

まとめて移動できるので、

一つのスライドだけ移動忘れがなくなります。

 

セクションの作り方は、

ア)通常のスライド表示(左側に小さなスライドが並んでいる状態)にする

イ)画面左側のスライド一覧が表示されている部分で、セクションにまとめたいスライドの上部を右クリック→[セクションの追加]をクリック

で完了です。

 

あとは、

セクションの文字の上で右クリックをすると

セクション名を変更することができます。

 

セクション

 

実際に私が使った例。

黒く囲んだ部分が一つのセクション。

 

話す内容をセクション毎にまとめると、

話す順番を決めやすくなります。

いわば全体構成のようなものです。

 

3.発表者ツール

 

プロジェクターに映し出した画面と

パソコンの画面が同じ、

という方が多いと思います。

 

ですが、発表者ツールを使うと

発表時に異なる画面を表示させられるので

便利です。

 

発表者ツールを利用するには

ア)[スライドショー]タブ→[モニター]グループ→[発表者ツールを使用する]にチェックを入れておく

イ)プロジェクターを接続後、デスクトップ上を右クリックして表示されたメニューから[ディスプレイ設定]→画面設定を[表示画面を拡張する] を選択する

をしておく必要があります(Windowsパソコンの場合)。

 

また、プロジェクターによっては、

イ)の設定ができないものもあります。

 

※今まで100台中1台くらいの割合で、

イ)の設定ができないプロジェクターに

出くわしました。

 

発表者ツール

 

発表者ツールを設定していると、

スライドショーにした際、自分の手元のパソコンは

上記のような画面になります。

 

左の一番大きな画面がプロジェクターに表示されている画面、

右上の画面が次の画面です。

ノートに書かれた文字も表示されます。

 

何といってもアニメーション設定している時は、

同じスライド上の

次のアニメーション結果が表示されるので

アニメーションをすべて記憶しておかなくても

大丈夫です。

 

ノートも表示されるので、

スライド上にはキーワードのみでも

発表用シナリオを見ることができます。

 

つまり、スライドは見せる資料専用とすることができます。

 

長くなってしまいましたが、

PowerPointはプレゼン用のとても便利な機能が

たくさんあります。

是非、活用してください。

 

明日は、プレゼン時にやり場の困る「手」について

話をします。

それでは、また明日。

 

 

プレゼンテーションの目的はたった一つ!

ビジネストレーナーの安部です。ユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

先週末は2日連続で

人の話を聞くことをしました。

セミナーだったり、プレゼンテーションだったりです。

 

そう。

最近、プレゼンテーションという言葉を良く聞きます。

私が最初に耳にした時は20年近く前。

PowerPointというアプリも含めて、「何、それ」でした。

でも、最近はフツーに語られるようになりました。

 

そして、先月のプレゼンが失敗したところで、

(勝率が3割を切り始めたなぁ。。。)

改めてプレゼンの本を読みました。

 

 

 

昨年、購入していて読みたい本棚の中に入ったままだったものです。

読んでて、書いた人が同じ人だと気づく私。。。(苦笑)

 

数年前にマイクロソフト社ではなかったですが、

エバンジェリストという方の

プレゼンを聞いたことがあります。

 

うまさピカ一でした。

 

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ただ、一般の方が真似をするのは難しいかもしれませんが、

少しでも近づける機会はあると思います。

 

この本の中で、

「プレゼンテーションとは相手を動かすことです。相手を動かす力です」

と書かれていました。

その通りだと思います。

 

プレゼンは、

自社の商品やサービスを買ってもらうことが

唯一の目的です。

 

これは営業の場面でも、販売の場面でも

同じです。

ですが、あまり意識されていません。

 

社内トップの営業マンや販売マンは

きっとトップレベルのプレゼンテーターなはずです。

 

そして、私のような講師業をしている人間も

トップレベルのプレゼンテーターであるべきだと

考えています。

 

受講者が研修内容をできるようになること。

 

これが研修の目的だとすると、

プレゼンと何ら変わらないな、

とこの2冊を読んで思いました。

 

ところで、先日、非常勤講師として行っている学校で

学生による中間報告会がありました。

プレゼンは他の授業で習得ずみと聞いていたので、

楽しみにしていたのですが、

うーん、となってしまいました。

 

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この2か月間、右往左往しながら、

自分たちなりに調べ学習をし、

自分たちなりに構築し、

自分たちなりの発表をしました。

 

今流行りのアクティブラーニングですね。。。

この学習方法には

いくつかの欠点があると思っています。

もちろん、教員側の課題です。

 

アクティブラーニングについては、

また、後日話をしたいと思っています。

 

学習の成果を見せる発表の場が先日のことでした。

ただ、プレゼンの仕方、という点から見た時、

  1. 何が言うべきなのかがわからない
  2. どんな順番で話したら良いのかがわからない
  3. 見せる資料になっていない

ということが課題だと感じました。

これ、プレゼンテーションの三大悪ですよね。。。

 

 

ふー。

 

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プレゼンという言葉が

フツーに語られる時代になり、

フツーの人も人前で話すことが求められるようになりました。

 

明日は、プレゼンをより良くするための

便利なPowerPointの機能をご紹介したいと思います。

それでは、また明日。

 

 

日本の自殺率のショック!

ユーグレードでビジネストレーナーをしている安部です。研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

 

先週、とても驚いたニュースのもう一つです。

www.nikkei.com

 

日本の自殺率が6番目に高いって・・・

しかも、日本の若年者の死亡原因の一位は「自殺」だって・・・

 

事故や病気で亡くなってしまうのは仕方がないです。

これをゼロにするのは無理だと思います。

 

でも、でも。。。自殺はゼロに近づけることができる死亡原因だと

私は思っています。

 

自殺に至るまで、

おそらく本人はとても辛い想いをされていたのでしょうし、

自殺した方のご家族は、

きっと今も辛い想いをされていると思います。

 

私が自殺はゼロに近づけることができる原因と言ったのも、

本人への心のケアがあれば自殺を防げる可能性が大きいから。

 

自殺の原因はさまざまだと思います。

その中で、 私が共感できるのが、過労自殺です。

というのは、私も、ふと自殺を考えたこともあったからです。

 

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誤解がないように。

実際に行動を起こすことは全くしていません。

当たり前ですが、私はまだ生きてます(笑)

そして、今は全く考えることはありません!

 

10数年前の話です。

仕事が忙しくて、残業に次ぐ残業だった日々があります。

月の残業時間が200時間超えになったのが

何か月か続いていたと思います。

それプラス家事労働を一切やっていました。

 

電通さんの件で月の残業時間数が取り上げられるようになったので、

私の残業時間が異常だった、というのも

おわかりいただけるかと思います。

 

後から医者に「あんた、(体が)丈夫だねぇ・・・」と言われたので、

長生きする保証をもらった、

と今では思ってますが、

当時は辛くてたまりませんでした。

 

「自殺」という言葉が頭をよぎることが何度かありました。

でも、子ども達のことを考えるとできなくて・・・

の繰り返しでした。

 

その当時の話をしても話が暗くなるばかりなので、

この辺にしますが、

昨年、私は衝撃的なマンガに出会いました。

過労自殺...それでも「死ぬくらいなら辞めれば」ができない理由(マンガ)

 

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このマンガを読んで、

当時の私の気持ちを表現してくれている!

そうそう!

これだ!

と思えたのです。

 

反響がものすごかったらしく、

本も出ました。

www.amazon.co.jp

この本の最初に上のリンク先のマンガが収録されています。

 

私はこのマンガの本を読んだのが、

ちょうど先週のはじめ。

ニュースを聞いたのが先週の半ば。

直後に思ったことは、

 

少なくとも過労自殺をする人の気持ちは、

この本が表現している。

 

それが一部の人と同じだっただけかもしれないけど、

反響がすごかった分だけ、

必ず同調した人は多くいる。

 

この本を読んで自殺する人の気持ちを理解しておけば、

自分がそういった場面に出くわした時、

「ああ、私はあの本と同じ状況だ」と

気づいてもらえれば、自殺が食い止められるかも。

 

ということです。

 

人は、この状況がヤバい状況だとわかれば、

その状況から逃げ出すことができます。

振り込め詐欺」の手法を警察が告知するのも、

その状況はヤバい状況ですから、逃げ出してください、

という意味です。

 

知っていれば危険から逃げ出すことができます。

知らないと危険の中にはまってしまいます。

 

家族がどんなに気にかけてあげていても、

このようにフッと魔が差したように自殺する人がいます。

 

だから、自分で、今そういう状況に近づいていないか、

気づくことが必要なのです。

そういう状況がどういう状況なのか、

元気な時に知ることが大事。

 

人が「知る」こと、人が学ぶことは、

実は危険から自分の身を守る

ことができる手段の一つなのです。

 

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 知っていれば生きるのが楽になる・・・ことがある

そういう思いを込めて、

今週は終わりたいと思います。

一人でも自殺者が減っていくことを

祈りながら。

 

来週は、プレゼンテーションについて話します。

それでは、また来週。

 

 

有効求人倍率1.48倍ショック!

人材を育成して強い会社を創るためのビジネストレーナーをしている安部です。研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

先週、私にはショッキングなニュースが2つありました。

一つは、

www.asahi.com

 です。

 

1.48倍って、どんな数字だ?

という人に。

一人の求職者に1.48社の求人がある、ということですね。

要は選らばなければ、余裕で就職できる、ということ。

そして、0.5人程度の人手不足が発生する、ということ。

 

会社勤めの時、年に何度かハローワークへ行く用事がありました。

 

忘れもしない光景として、リーマンショック後のハローワーク

ものすごい行列ができていて、最後の方は外にまではみ出していました。

求人を探すパソコンの前にも行列があって、

ちょっと転職先でも探してみるか~

程度の人は引いてしまいそうなくらい・・・

 

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失業者の方々がこんなにも・・・

 

その当時の求人倍率が0.47倍程度だったと記憶しています。

ちょうど現在とマイナス1ですね。

 

今、ハローワークへ行くと、ガランとしています。

求職者はどこ?という感じです。

 

求職者にとってはラッキーな時代なんでしょうけれど、

会社の経営者にとってはアンラッキーな時代です。

仕事はあるのに、人がいない、という状態。

「人手不足」

 

私が若いころ、求人倍率が上がると、下げる要因が発生する、

と聞いたことがあります。

下げる要因とは、それまで専業主婦だった方々が

働きに出る、ということです。

求職者が増えるので、求人倍率が下がるのだと。

記憶でしかないので、曖昧ですが・・・

 

でも、今はきっと働きたい主婦の方々も

既に働いていらっしゃるんだろうなぁ。

どうしても働きたいって思っている方々が、

もういない状況なんだなぁ。。。

 

と漠然に考えていましたが、

ふっと街を歩いていると、

平日の昼にベビーカーを押す若い女性たち。

幼稚園の前にたくさんいました。

 

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あ、そうか、まだ、働いていない人たちがこんなにいる。。。

求人倍率の式に使う求職者って、

実際にハローワークで仕事を求めている人なので、

幼稚園の前に子どもを迎えに来ている若い女性たちは、

求職者の中に入っていないんだぁ。。。

 

でも、彼女たちはどんな気持ちなんだろう、と

  1. 働きたくない
  2. 働きたいけど今は働かない
  3. 働きたいけど働けない

という3つのパターンを考えてみました。

 

3.働きたいけど働けない、は、

育児や介護の問題などの家庭内にある問題や

「女は家にいるべき」みたいな周囲の圧力や

その他、個々に抱えている問題があって

働いていない状態になっている人。

 

昔、在宅の仕事はないか、

といろんな会社に電話で営業かけてた私(笑)

子ども達が小さかったせいなのですが、

インターネットのない時代に・・・

若かったな・・・私(爆笑)

 

この問題は、いろいろな人が知恵を寄せ合って

解決していけば良いと思っています。

一人ひとり、本当に問題が違うし、

時が経てば問題が変化してくるし(育児から介護へ)、

大変だと思うけれど、解決していくしかないと思うのです。

 

ホントに道のりは大変だと思いますが、

心から応援してます!

 

この話はいずれ・・・

 

1.働きたくない、2.働きたいけど今は働かない、の人たち。

それぞれ事情があるのでしょうから、

一概に言えないと思います。

なので、条件を限定しますね。

 

【条件】

旦那様のお給料がそれなりに高くて、

働かなくても生活ができるから

子どもが小さいうちは、働かない

 

私は、昔、ネガティブだったので、

もし、万が一、旦那が倒れられたら・・・

この考えが強くて、

ずっと働きたかったです。

 

もし、旦那が死んだとしても、

子ども達を四年制大学にやるためには・・・

って、ずっと考えてました。

 

結局、諸事情があって、働けるようになったのは、

一番下の子が小学生になってからでした。

 

 

まあ、旦那は、いまだにピンピンしており

元気に仕事をしてます。

私の取り越し苦労だったのです(苦笑)

 

でも、リスクを考えたら、

家庭内でお金の貰い口は複数あった方が良いと

考えています。

 

別に働くことのみがお金の貰い口ではないと思います。

不動産収入とか株式投資とか・・・

でも、フツーの人がフツーに稼ぐとなると、

働きに出た方が良いなぁ、と思うのです。

 

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だからと言って、働ける場所が少ない・・・

と専業主婦の方は言います。

女性が働くには条件が揃わないと

難しい場合がたくさんあります。

 

企業側も求人の条件を柔軟にするのも必要なのではないか、

と考えています。

 

明日はもう一つのショッキングなニュースについてです。

それでは、また明日。