人材育成の道すがら

人材育成の道すがら、考えたこと・気づいたことを書き綴ります

難しい本を読めるようになる

ビジネストレーナーの安部です。ユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

読みだすと寝てしまう本について、昨日は話をしました。今日は、そこまではないけれど、少々難解な本を読む方法について、話をしたいと思います。

 

読みだすと寝てしまうほどではない、内容もそこそこ理解できる、でも、なかなかページが進まなくて、読むのにとても時間がかかって、何となく、その本自体に飽きてきそうな本です。

 

そんな本に出会ったら、私は、「超飛ばし読み」します。

 

「超飛ばし読み」とは、本の中の章タイトルや太字で書かれた文章だけを読み、どんどんページをめくっていく方法です。太字表記がない本であれば、目についたところ、図が描かれているところを拾い読みします。

 

こんな風に読んでいくと、どんな本でも30分もあれば読み終えます。

 

それで、本が読めたことになるのか?ということですが、なりますよね、一応。

 

だって、太字で書かれた文章は作者が大事と思った文章です。その文章だけを拾い読みするのですから、当然、作者の言いたいことはひとまず読み終えることができます。ここで大事なのは、この作者は要は何が言いたいのか、先にはどんな話題が待っているのか、ということを「大まか」に知るためです。

 

たくさんの時間をかけて読んだけど、本の内容に今一つ共感が持てなかった、ということだったら、読んだ時間がもったいないです。だから、共感が持てそうな本かどうかを確かめるために「超飛ばし読み」をするのです。

 

また、「超飛ばし読み」にはもう一つの利点があります。それは、だいたいの本の内容を把握できる、ということです。作者が言いたいテーマや概念を大まかに理解することができます。良く出てくるキーワードを知ることができます。

 

この良く出てくるキーワードが理解できないと、その本を理解することが難しいと思えば、そのキーワードについて調べることができます。キーワードを十分に理解すると、実はその本を読むのがとても楽になるのです。

 

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本を早く理解するには・・・という話を以前しましたが、本のキーワードや作者の言わんとすること、概念などを先に理解しておくと、早く読むことができるようになります。なかなかページを読み進めることができないのは、そういった知識がないためなのです。

 

何と大雑把な、と思う方もいらっしゃると思います。私も以前はそう思う人間でした。作者が書いた一文一文を理解していく、そういった読書が良くて、大雑把に内容を掴む、という読書は邪道だと思っていたのです。

 

でも、次のように考えると、邪道と思っていた読書法が本当は社会人のための読書法である、と思うようになりました。

 

  • 一文一文を理解することが本当に必要ですか?
  • 文章内の「それ」が指す言葉を探すことは本当に必要ですか?
  • それは学生時代、国語の授業でしていたことと同じですよね?
  • 社会人になった今、それは必要ですか?
  • 今ここに書いたことはすべて必要ではないですよね?

 

一冊の本のすべてを理解するより、大雑把でも作者が言おうとしていることを掴み、多くの本を読む方が、社会の中で生きていく知識を得るには重要です。

 

こう考えた時、私の読書法が今のスタイルになりました。

 

こうした方が実はメリットが多いことに気づいたのは、つい最近です。本の内容をキチンと理解し記憶することができるようになったことです。これについては先日お話しました。

本の内容が頭の中に入る速読法 - Ugrade 人材育成の道すがら

 

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国語の授業のように読書することが必ずしも「正」ではないこと、昔、国語の教員になろうと教育実習をしていた時の違和感はこれだったのでしょうかねぇ。

 

教材を論文が良いと答えたら、担当教諭から「変わった人ですねぇ」と言われた記憶がよみがえりました。あの時は単純に答えが見つかりやすい論文が好きだったから。中学校の国語の論文は論理が比較的明快だから。

 

正解はない、と言われる国語だけど、受験国語は必ず正解があります。そんなことに反発するほど当時も今も気概があるわけではありません。

 

でも、今読もうとしている本は強制されているわけではないし、正解を答えなければならないわけでもないのであれば、国語の授業のように読む必要性は全くないのだと、私は考えています。

 

明日は、積読本についてお話します。今も、これを打ち込む横に本が積まれています。この積読本の正しい読み方(?)についてです。

 

それでは、また明日。

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読みだすと寝てしまう本を読む

ビジネストレーナーの安部です。ユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

蒸し暑い日が続きます。雨も多いですし。。。いつもブログを書くのは自宅なのですが、クーラーも扇風機もない場所なので、今週のブログを書く場所はカフェに移動しました。涼しくて良いですが、人目がちょっとだけ気になります(笑)。

 

今週は読書法パート2として、読めずにいる本の読み方について、話をしたいと思います。通常の読書法では、こういった本は題材にしませんし、ネット上でもあまり話題にしていないと思われます(私が目にしていないだけかもしれません。もしご存知の方はコメント欄を使ってお知らせください)。

 

トップバッターは、読みだすと寝てしまう本。

 

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爆笑。

 

私にもあります。何故か、その本だけは「開いた瞬間にウトウト」。気がつくと、1ページも進んでいなくて、一週間たっても5ページも行ってないという本。

 

読まなきゃ、という思いは強いんだけど、どうしても読めない本。

 

こういう場合、皆さんはどうしてますか?

 

私は、そんな本は「読まない」ことに決めています。

 

仕事上、どうしても期日までに読んでしまわないといけない、という場合は仕方ないかもしれません。でも、経験上、仕事で使うから読んだ方が良い、というレベルではないかなと思います。例えば、上司から「この本、読んでた方が良いよ」といった本です。

 

会社で読書感想文を書かせられるから読まなきゃ、という本はそこまで難しい本が題材に取り上げられることはないはずです。でなければ、本を読む時間を残業と認めて欲しいですよね(苦笑)。

 

期日までにどうしても読まなければならない場合は、私は媒体を変更します。

 

通常、本は紙媒体ですが、今は電子書籍やオーディオブックがあります。かなりの書籍が今は電子書籍になっているので、買いなおしてみます。電子書籍であれば、スマホやパソコンでも読むことができるので、ちょっとしたすき間時間を利用して、ページをめくることができます。

 

また、オーディオブックであれば、車を運転している時間などに聞くことができるので、夜の読書時間に眠りながら・・・ということなく、読み進めることができると思います。

 

オーディオブック化されていない本もあるのですが、このサイトは、ビジネス系の本を多く置いているので、お勧めです。

www.febe.jp

 

ただ、急ぐ本でないのであれば、本を読む期間を先に延ばすこと、つまり「読まない」ことを選択する方が良いと考えています。理由は3つです。

  1. その本を理解できないので読み進めることができないから
  2. その本は自分に関係が深いから読みたいと強く思っているので、また読む機会は訪れる可能性が高いから
  3. その本を理解できるだけ知識がレベルアップすれば必ず読み進めることができるから

 

読みだすと寝てしまう本は、今の自分のレベルにあっていないのでスムーズに読み進めることができないのです。また、それだけ寝てしまうのに読もうとする本は、非常に読みたい、内容が知りたいと思っている本なので、その本に対する興味は多少時間が空いたとしても薄れる可能性は低く、また、読みたいと思うようになります。そして、他の本でレベルアップすれば、その本をスムーズに読めるようになります。

 

興味があるから寝てしまっても読みたいと思う本であれば、同様のもっと軽い本もきっとたくさん読見たいと感じます。そしてたくさん読むことになります。そうなれば、それだけの知識が蓄積され、今よりもっと早く読み進めることができるようになるはずです。

 

もし、読みだすとどうしても寝てしまう本が手元にある場合は、ぜひ、積読リストの中に入れておいてください。積読本については、水曜日にお話しします。

 

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ところで、どんな本でも読みだすと寝てしまう方がいらっしゃると思います。ぜひ、そんな方は、ご自分の睡眠時間を確認してください。体自体がお疲れで、じっとしていると寝てしまう、という状態であるかもしれません。

 

他の理由としては、メガネが合わない(老眼の方は特に)、眼球の筋肉が固く目を上下にするのが辛い、といったことも考えられます。更に、目からの情報より耳からの情報の方が理解が早い、という人もおられます。そういう方はオーディオブックのご利用をお勧めします。

 

私自身は耳からの情報収集は苦手です。ラジオを良く聞くのですが、どうしてもハッキリとした音声の方の声で、かつ、音量を大きくしてないと耳に情報が入ってきません。オーディオブックを何冊か試したのですが、諦めて、同じ題名の紙の書籍を再度買いなおしました。

 

読みだすと寝てしまう本、つまり少々難解な本を読むことについて、今日はお話しました。明日も、難解な本をどうにかして読み解く方法について話をします。

それでは、今日はこの辺で。

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三日坊主のための学びの習慣作り

ビジネストレーナーの安部です。ユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

今日は七夕ですね。地方によっては来月というところもあるかと思います。新暦の日本は梅雨時期なので、二つの星はなかなか出会えないんじゃないか、と無粋な想像しています(笑)

 

三日坊主」という言葉を聞くといかがですか?

 

私は、いまだにドキッとします。だって、私の代名詞みたいなものだったので。

 

三日坊主になる人は、「習慣化」ができていない人だと考えています。習慣化とは、ある動作を習慣的にできるようになることだと私は定義づけています。例えば、歯磨きをする、という動作を毎晩寝る前にする、とします。それを毎日、特にしなきゃ!と意識することなく続けられたら、習慣化されたということです。

 

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坊主地獄(By 別府市

 

どんな三日坊主の人でも、必ずいくつかは毎日やっていることがあると思います。例えば、朝起きての一服とか・・・(笑)、スマホをチェックするとか・・・

 

これらはしなきゃ!と思ってしていますか? 思っていなくてもしていますよね。これらは習慣化された行動です。ですから、やり続けたい、と思っている行動をこれらのように習慣化してしまえば良いのです。

 

それが大変なんだよ・・・と思われる方、コツは2つです。

  1. 自分が絶対に負ける誘惑するモノを遠ざけること。
  2. 自分が絶対しなきゃならない状況を作っておくこと。

そのためには、まず、自分という人間を知らなければなりません。

 

私が以前ある資格試験を目指そうとしたことがあります。かなり勉強量が必要な試験だったので、勉強をするために必要なものをまず準備しました。

  • 勉強するテキスト・ノート類(これは通信教育を購入して済ませました)
  • 勉強する場所(自宅の静かな一角に机を置きました)
  • 勉強する時間(会社を定時で帰れるようにし、夕食後に勉強するようにしました)
  • 勉強する環境(テレビ・ラジオはもちろん、携帯電話やゲーム機、テキストを除く本類は一切目につくところに置きませんでした)

インターネットも不要だったので、ネットを切断し、ゲームアプリを削除したパソコンを用意しました(通信教育のDVDを見るためにパソコンは必要だった)。

 

つまり、私は私が誘惑されやすいモノをすべてリストアップし、それらを勉強の環境からシャットアウトしたのです。

 

そして、その資格試験を受験することを家族に公言しました。家族の目があるので、勉強をしていないと「あれ?」となります。これが、絶対やらなきゃならない状況に追い込む方法です。

 

意外と他人の目は、人を奮起させます。やらなきゃ、という気持ちにさせるのです。

 

ひとり暮らしの人は、頼りになる友人やSNSを利用しましょう。やるべきことはSNSで公言すると、なかなか辞められなくなります。私もこのブログをSNSでシェアをしているので、辞めることができないようになっています。自分を適度に追い込んでください。

 

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※追い込み過ぎないように注意はしてくださいね。そのためにも自分のことを良く知っておくことが重要です。

 

他にも自分の性格をうまく利用して、自分がやらなきゃ、と思える環境を作り上げます。この環境を作ること自体が、実は重要なのです。

 

私は家族に宣言することの他に、勉強の場所を、すぐに勉強できる環境にしました。本は広げたまま、ノートとペンもすぐに手に取れる場所に、その他必要なファイルを取りに行かなくても良いように机の傍の本だなに、椅子も座ったらすぐに始められる位置に置いてました。

 

そして、勉強する場所を必ず一日数回は行く場所に設置しました。常に勉強を意識させるために、場所が目に入るところにしたのです。

 

そうすると嫌でも目に触れるんです、勉強する場所が。その場所が、常に私に言っている気がします、「勉強、いつでもできるよ、おいでよ」と。

 

自宅の状況で難しい人もいるかもしれませんが、ぜひ、自分が習慣づくように環境をまずは整えてみませんか?

 

そのためには、まず、自分のことを良く知ってください。

あなたは何に誘惑されますか?

どんな時に我慢できますか?

 

それが三日坊主から解放されるコツです。

 

私はこの時の資格試験は諸事情により取ることはできませんでしたが、その経験が自信になり、今自宅で仕事をする時、他のことに誘惑されることなく、仕事に集中できる状況です。この経験があったから、個人事業主として仕事をやっていく基礎ができた気がしています。

 

今週は「学ぶこと」を中心に話をしてきました。来週は、「読書法 第2弾」として難しい本を読むことについて、話をしていきます。

 

それでは、また来週。 

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学びのゴールはパズルゲーム

ビジネストレーナーの安部です。ユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

昨日は、何故、学ぶのか?という問いについて話しました。今日は、学んだ後のゴールの形について、話したいと思います。

 

皆さんが何かを学ぶ際、ゴールをイメージされていますか? 今日も新しいことを学べた~~良かった~~だけで終わっていませんか? でも、学習会後、一週間もすれば、何を学んだったっけ?と学んだことすら忘れてしまっていませんか?

 

忘れん坊の私も、セミナーを受講し始めてから、「あ、同じものを聞いたことあるな」なんてこと、あります。Amazonで本を買う時も「お客さまは○年○月○日にこの商品を注文しました」ってメッセージが何度も救ってくれます。Amazon、万歳(笑)

 

覚えてられない自分がダメだ~~~なんて思わないでくださいね。

 

人には学んだことを覚えるコツがあると私は思っています(別に学会で発表された方法ではないのですが、以前、佐藤優氏が同じようなことを書いていらっしゃったので、かなり安心しております)。あ、記憶術の話ではありません。

 

 

私の頭の中には、知識の体系図みたいなものがあります。知識の曼陀羅ですね(笑)

 

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例えば、仏教について知りたいな、と思ったら、仏教というカテゴリができます。でも、その仏教は、宗教というカテゴリに属します。宗教というカテゴリの中には、昔学んだ民俗学が入っています(私独自の分類方法です)。民族学での「蛇」信仰や「土蜘蛛」信仰などと並んで、「仏教」が入ってきます。

 

私のスタンスは、「日本人の生きざまの背景にあるもの」で分類しているので「アマテラス」「ツクヨミ」「スサノオ」といった神道から今はやりのスピリチュアル系も含まれています。なので、「なぜ日本人は恐怖映画を作るのがうまいのか」というテーマだって同じ分類に入れます。

 

※日本の恐怖映画は、「暗い」「水(ジメジメ)」「黒い」といったものをキーワードに作られるので、人間の恐怖心をあおりやすくなっているそうです。井戸の中の長い黒髪の女性が夜中に皿の数を数える・・・なんて典型的ですよね(笑)

 

先月は仏教の中でも「座禅」についての本を読んだので、「仏教」のカテゴリの中に座禅の考え方を入れていきます。その本に書かれてあった「大乗仏教」について知りたくなります。何故、大乗仏教は日本に受け入れられたのか? 受け入れられてどう変化したのか、という情報が欠けていることに気づいたからです。そこで、「維摩経」の本を読みます。

 

そうやっていくと、徐々に「宗教」カテゴリの内容が、パズルが完成していくように埋められていきます。

 

私にとって一つ一つの知識はパズルのピースのようなものです。それを自分の大きなパズルに当てはめていくことが、学びなのです。

 

ものごとを体系化して覚えていくことは、とても覚えやすいことだと考えています。でなければ、生物学者は生物が分類されていなければ覚えられないでしょうし、図書館員も困ったことになると思います。

 

私は、こういったことを高校の世界史の先生から教えていただきました。世界史は当然のごとく、わからないことだらけの学問であり、それを研究し続けていらっしゃった先生は、事実のピースを集めてパズルを作るのが世界史だ!と言われていました。

 

※その先生に憧れて、先生がいらっしゃる大学を目指そうと思ったのですが、とても学力が足りなくて、断念しました。地域でトップクラスの大学だったのです。。。(涙)あ、ちなみに若い女性の先生でした。

 

学びのゴールは何でしょうか?

 

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学びのゴール=知識の体系図の完成を意識すると、今、まさに学ぼうとしている内容が今までの知識とどう関係し、どのように影響を及ぼしていくのかがわかると、とても理解できるようになりますし、覚えられるようになると思っています。

 

私の書いた内容は、あくまで私しか通用しないことかもしれません。何しろ物覚えの悪さはぴか一ですから。でも、私がこうやって覚えるようにしてからは、記憶が芋づる式に出てくるようになり、とても助かっています。

 

もちろん、テスト対策には全く役に立たないですが、テストのない社会人にはちょうど良いのではないでしょうか。

 

明日は、学びについての最終回。三日坊主のための学び方について話します。

それでは、また明日。

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これが何の役に立つんですか?と聞いた結果

ビジネストレーナーの安部です。ユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

学ぶことについて話をしようと思った時、真っ先に私の頭の中に浮かんだ光景について、今日は話したいと思います。

 

高校一年生の一学期だったと記憶しています。数学Ⅰの授業で、おそらく新任の若い(ハンサムな)男の先生が教えてくださっていました。中間試験が終わったちょうど今頃です。Sin関数を学びました。いわゆる三角関数です。三角形の角と辺の関係を表す関数です。あわせてCos関数やTan関数も学びました。

 

この関数を教えてもらった時、疑問に思ったのです。

 

Sin関数って、どこで使われているのか?

 

ということです。私にはひどく唐突に感じたのです。今までの数学は、使われている場面が想像できたのですが、今回ばかりは全く想像できなかったのです。

 

何に役立つのか、なぜ、これを学ばなければならないのか、疑問が大きくなって、数学の先生に質問しました。

 

その時、私は数学の先生が少し後ずさりされたと感じています。「んー、それについては、今は時間がないから後で教えるね」と言われました。次の時間、楽しみに待っていると、何も回答してくれません。翌週かな?と思っていると、何の返答もありません。

 

今の私だったら、「いつ回答をいただけますか?」と聞くところですが、何となく聞いてはいけないことを聞いたのかな、という感覚があって、私はそのままにしてしまいました。結局、翌年の3月まで何の返答もないどころか、その質問に全く触れることもなく、終わりました。

 

いつの間にか、私の数学の学習は、そこで止まってしまいました。

 

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それは先生のせいではなく、私が数学の勉強をサボったからなのですが、何となく、勉強する気にはなれなかったのです。

 

2年生になって、数学の先生が変わりました。数学は今でもとても好きな科目です。でも、一番できない科目です。きっと、2年の先生に同じ質問すれば、答えてくれた気がします。でも、できませんでした。

 

時は流れて、卒論を書く時、どうしても立証方法が知りたくて、数学の本を手にしました。数学というのは、こういった論文を書く時はとても役に立つ科目だ、と痛切にその時思いましたし、改めて数学が好きになりました(でも、勉強するのは嫌いです)。

 

今では、Sin関数を始めとする三角関数が、建築や土木の現場で利用されていることを知っています。でも、高校一年生の時にそれを教えてくれたら、私はもっともっと数学が好きになり、熱心に勉強していた気がします。

 

私は、なぜ、数学を勉強したくなくなったのか、社会人になってから、ずっとそのことを考えていました。そして、それは私の学び方のクセのせいだと考えつきました。

 

何故、それを学ぶのか?

 

これがわからないと、学ぶ意欲に結びつかない、ということです。

 

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実は、学習へのモチベーションを学ぶと、これはとても大切だということになっています。ID(Instructional Design)で、今学ぼうとしていることを学ぶことは自分にとって○○なところでプラスになる、ということを明確に知らせておく必要がある、となっています。

 

上記のモデルをIDではARCS(アークス)モデルと呼んでいます。

 

ARCSモデルは、

  1. Attention(注意) 面白そう!と思わせる、注意を引く
  2. Relevance(関連) 自分と関連がありそうだ、やりがいがありそうだ
  3. Confidence(自信) できそう、これはやる自信があるぞ
  4. Satisfaction(満足) やったー!できたぞ! 次もやりたい!

 

で、学習へのモチベーションを持たせるための対策方法です。

 

何のために学ぶのか? これはARCSモデルの2.Relevanceにあたります。

 

ここでの学ぶ理由は、高校生までは進学のためとか、就職のためではありません。もちろん、出世のため、自分の知的好奇心のためでもありません。もっともっと自分の内面に関連しているかも、自分の足りてないところを補えるかも、と思えることです。

 

そういった理由だけではなく、学ぶことでどうなるのか、ということ。学ぶことで、今までの知識の補強、裏付け、または違った視点での考え方などを増やすことができます。そうすることで、自分が一皮むける、成長できる、バージョンアップすることができるのです。

 

成長するために学ぶ。昨日の自分とちょっとだけ違う自分になるために学ぶ。

 

私はここにモチベーションの素があるような気がします。

 

学び続けて素敵な自分に出会う・・・素敵ですよね。

 

明日はもう少しこの話題を続けたいと思います。

それでは、また明日。 

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「習う」なら師を求めよ

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私は前の会社に勤めている時から、人材育成や研修に深く関与していました。

 

まだ会社で勤務していたある時、上司から「コミュニケーションのカリキュラムを構築して欲しい」と言われました。

 

元来、IT企業なので、IT系の研修を主として担当していたのですが、ITエンジニアと言われる人種(?)は、比較的(?)コミュニケーションスキルが低いと言われています。要は、パソコンに四六時中向かってひたすらキーボードを打ち続け、隣の人との会話もメールやチャットで行う、という人種なのです。そういう人たち向けのコミュニケーション研修です。

 

最初は、できるだろうと思っていたのですが、結構これが難敵でした。まず、コミュニケーションという言葉の定義がわからない。コミュニケーションスキルがある人のレベル感がわからない。こんなわからないことだらけのテーマでカリキュラムを作るなんてことは絶対と言っていいほどできません。

 

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そこで、コミュニケーション系の学会に入ってみました。

 

そこで、いろいろな大学の先生の研究発表を聞いていくうちに、私たちのチームがコミュニケーション研修のカリキュラムを作っていくのは無理だと悟りました。どんなに私たちが考えても、知識がないので、カリキュラムは作れないのです。

 

世の中には大学の先生を含め、それを専門にしている方がたくさんおられます。いわゆる専門家と呼ばれている方々です。その方々は、その知識を極めるために、かなりの時間とお金を費やしています。

 

コミュニケーションのカリキュラムだって同じです。

 

講師を長年やってきたから、しゃべれるだろう。だから、コミュニケーションカリキュラムくらい作れるだろう・・・といった安直な考えで、カリキュラムなんてできるものではないのです。コミュニケーションは、そんな単純なものではないのです。

 

結局、私たちは断念しました。できないものはできないのです。

 

それから数年が経ち、会社を辞め、人材育成の市場の末席にお邪魔した時、さまざまなコミュニケーションカリキュラムを得意とする講師の方々にお会いすることができました。同じ地域にこんなにもたくさんのコミュニケーションの講師がいるのだと、改めて知って、感動しました。

 

そして、コミュニケーションというものは複合的なモノであり、さまざまなものに分類できることも知りました。そして、それぞれの行い方にコツがあることも。

 

今は、私自身、コミュニケーションカリキュラムを作ること自体は全く考えていません。コミュニケーションは知識だけで習得できるものではなく、行動の変化が必要な類のものです。ですから、昨日お話したように雑誌を一年間読んで習得できるものではないのです。

 

学ぶことには、実はいくつかの種類があります。一番良く知られているものが「知識」です。それ以外にも「技能」と「態度」というものがあります。「技能」は製造業ならモノを作る技術、建設業なら家を建てる技術、スポーツであればボールを打つ技術、バイクに乗る技術です。そして「態度」は、人間の行動、生活そのものです。コミュニケーションを図る、時間通りに出勤する、タイムマネジメントをする、といった項目はこの「態度」に入ります。

 

私が今学び進めているID(Instructional Design シンストラクショナルデザイン)では、「態度」の習得が一番難しいと言われています。私もそう思います。

 

理由は、いくつかありますが、私が考えるのは、普段の生活の中に埋没しやすいものだからです。ついつい、自分を甘やかして、ゲームを長時間してしまって寝坊する、長電話をして残業する羽目になる、甘いものを食べてダイエットに失敗する、など、日常的に起こりやすいものです。

 

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自分をコントロールする必要があり、知識や技能もあわせて習得する必要もあります。

 

本当に「態度」を習得したいのであれば、師を求めて、それなりにトレーニングを積むことが必要だと考えてます。知識は、人間の行動を変化させるのは微々たる力しか持っていません。人間の行動を変化させる必要のある研修を行うには、ある種のトレーニングが必要です。そこには、ある程度の時間とお金が必要なのです。

 

私は、コミュニケーションカリキュラムを諦めた代わりに、私にできることは、こういう専門家の方々を更に発展していただけるような場を作ることかなぁ、と考えています。私が研修プロデューサーと名乗っているのも、そういった観点からです。

 

ひとりの人間にできることは限られています。だからこそ、チームで、さまざまなお悩みに「研修」「人材育成」という形で解決プロセスを提供する。それが、ユーグレードの想いです。

 

今日は、「コミュニケーション」という言葉を広義なものとして扱いました。コミュニケーションというものに私が学んだこと・感じたことは、また、後日、お話できれば、と考えております。

 

明日は、私が学ぶことを考える推進力となった、sine関数のお話をします。

それでは、また明日。

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勉強は「勉(つと)めて強(し)いる」、学習は「学んで習う」

ビジネストレーナーの安部です。ユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

今週から「学び方」についてお話をします。

 

私が学び方について考え始めたのは、高校生くらいからです。というのも暗記がとても苦手と感じ始めたのがきっかけです。いわゆる丸暗記がどうしてもできないのです。

 

丸暗記が苦手になると、テストの時に当然苦労します。なので、自分らしい学び方は何か、ということを考えるようになりました。もっとも学び方を考えているうちに高校生活は終わってしまったので、結論が出ないまま進学・就職となりました。

 

ダメだなぁ、私。と思っていた20歳代前半のころ、ひとつの学び方を見つけることができました。

 

その当時、バイクに憧れがありました。ただ、周りにバイクのことが詳しい人がいるわけでもなく、フツーの文系の学校を出た者にとって、バイクの情報をどうやって学んだら良いのだろう、と考えました。当時の私は、バイクの免許は身長によって取れる種類が異なる、なんていう都市伝説を信じ込むくらい、無知だったんです。

(当時も今も、バイクの免許取得に身長は関係ありません)

 

何から手をつけたら良いのか、わからないまま、私は書店に行きました。当時、インターネットもない時代。情報を得るには図書館や書店と決まっていたのです。

 

ぼんやりと書棚を眺めていた時、バイク雑誌が目に入りました。

 

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通常の書籍だとタイトルからして難しく、何を読めば良いのかが全くわからなかったのですが、雑誌なら初心者のコーナーが必ずあり、解説が載っています。自分に合った雑誌を見つけるべく、書棚にあったバイク雑誌を全部買いました。月刊誌が5冊程度だったと思います。

 

買った5冊全部に目を通すと、自分に合った雑誌が徐々にわかってきます。雑誌によって、記事の視点が違うことに気づいたのです。自分が知りたい方向性が載っている記事が多い雑誌は限られてきます。結局、2冊に絞って、翌月からその2冊を定期的に購入することにしたのです。

 

特に初心者向けに解説している記事は丁寧に、ベテラン向けの記事はサラッと目を通す程度にして一年が経ちました。そこで、1冊の購読を辞め、残り1冊も気に入った記事が掲載されている時だけ買うようにルールを変更しました。

 

雑誌は月ごとの特集が組まれています。ですが、実はこの特集は一年で繰り返されていることが多いのです。前年と全く同じ特集ではないにしろ、目新しい内容が当然少なくなります。情報が欲しかった私には、急に魅力がなくなったと感じたのです。

 

その頃には、書籍も数冊読みましたし、実際に一番小さなバイクも購入して乗るようになっていました(なけなしのボーナスがなくなりましたが)。街中を入っているバイクはチラリと見ただけで車種がわかるようになり、エンジンの仕組みもおおかた理解できるようになりました。

 

もちろん、好きなこと、興味のあることだったから、一年もの間、雑誌を読み続けられたんだということはあると思います。また、毎月雑誌を買うというルールが比較的簡単だったこと、そして、毎月、目新しい記事に興味を惹かれ続けたことも大きな理由だと考えています。

 

その当時、「勉強は「勉(つと)めて強(し)いる」、学習は「学んで習う」」というような言葉を聞きました。学校の勉強はなかなか思うようにはいかなかったけど、バイクは自らの意思で学べ、習ったと考えています。

 

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今ではバイクのことは全くわかりません。あれからン十年。情報を仕入れなくなったため、すっかりついていけなくなりました。でも、この経験は、その後ずいぶんと役に立ちました。

 

30歳代になって、「パソコン」、「コンピュータネットワーク」と学ばなければならなくなった時、雑誌をとりあえず一年購読する、というスタイルを取りました。全くの初心者が一年という時間はかけるものの比較的スムーズに学習する手法として私の中では確立したものになりました。なかなか書店に行く時間が取れない場合は、雑誌の定期購読も利用しました。

 

もちろん、最近はインターネットがあるので、ネットで調べれば、と思われる方は多いでしょう。ただ、私は初心者が新しいことを学習するためのとっかかりは、専門の雑誌が良いと考えています。

 

理由はネットの情報量の多さです。専門サイトの更新はほぼ毎日のように行われるので、初心者はついていくのが大変です。また、初心者向けとベテラン向けがはっきりと区別されていないサイトも多いので、適していないと考えています。

 

専門の雑誌がサラッと読めるようになれば、きっとどんなインターネットのサイトも読めるようになると考えています。

 

全く初めてのジャンルを学習する時、専門雑誌をとりあえず一年読む、というスタイルは、かなり理にかなっていると考えています。専門雑誌の目的は、いろんなレベルの人たちに向けての情報提供なので、初心者のためのコラムなどが必ず用意されています。そこで、必要な基本的な概念や重要な用語などを詳しく解説してくれます。この基本的な概念や重要な用語をどれくらい知っているかで、次の学習のステップがスムーズになるのです。

 

今は雑誌がネットで読めるサービスが充実しています。こういったサービスを利用して専門分野の基礎知識を身につけていくのも良いでしょう。

 

新しい分野を学習するには、基本的な概念と重要な用語を学ぶこと、これには専門雑誌が適していると考えています。

 

明日は、専門家について話していきます。

それでは、また明日。 

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