ちゃぶ台返しになる最大の要因
ユーグレードの安部です。研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。
この話をするきっかけとなったのは、
テレビで取材を受けた人が「企画書とかを書いて上司に見せても『こんなの企画書じゃない』って否定されて落ち込むじゃないですか」と言っていたことです。部下からすると、「上司から頼まれた企画書や提案書を作って提出したら、こんなのダメ!って、一からやり直しでやっていられないよなぁ、こんな仕事・・・」という感じです。私はこれを「ちゃぶ台返し」と呼んでます。よくコントとかであるように、一家団欒の夕食途中のテーブルをお父さんが怒ってひっくり返して全部ひっくり返すイメージです。
ちゃぶ台返しの最大の要因は何でしょうか?
それは、上司がイメージする企画書や提案書と部下がイメージする企画書や提案書が全く異なっていることから発生するのです。
人は話をする時、話す内容をイメージして話します。これがきちんと相手に伝わっているものだと思って話をしているのですが、実は半分も伝わっていなかったというのは良くある話です。
上司は自分のイメージで話をしているのですが、聞いている部下は部下自身のイメージで聞いています。なので、全く異なったイメージで仕事をしてしまうのです。
それを打開するためには、上司から企画書や提案書の作成の依頼を受けたら、まずイメージを合わせるという作業が一番肝要です。そのために受けた直後にレビューを受けるのです(直後といっても数時間から2日程度後です)。
この時何をレビューするのか、というと、ブランク資料です。ブランク資料を作ってレビューを受けておく、これが防ぐ手段です。
ブランク資料とは、目次や項目名、提示するグラフや表の名前、採用した資料名などを記入した資料です。詳細な文章や手の込んだ図解などは書いていないのですが、企画書や提案書の大まかな流れやコンセプトがわかるレベルの資料です。こういったものを作成して、上司が依頼した企画書や提案書と大きなずれがないかどうかを確認します。こうすることで、上司のイメージと部下のイメージを合わせて、最終的なレビューでちゃぶ台返しをされないように手を打っておくのです。
この作業を抜くと、締切間近のレビュー日で、「こんなのを依頼した覚えはない!」とちゃぶ台返しをされてしまいます。そうなってしまったら、レビュー後の修正時間だけでは作成は間に合いません。結局、夜遅くまでの残業となってしまいます。
そして、ブランク資料を作成することのメリットがもう一つあります。
それは、また明日。
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