資料の色つかいのコツ
ユーグレードの安部です。研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。
PowerPointで詳細部分を作っていく段階で、ブランク資料を作っていれば内容的に大きく外れることはないと思いますが、微に入り細を穿つ段階に入り、些細なことに悩んでしまうことがあります。
例えば、色つかいです。色のセンスなんてない、という人が結構な数います。私もセンスなんてありません。センスがないから、文字の色や図形の色にこだわり、いろいろいじってしまう。逆にセンスがないから、文字の色や図形の色は信号機の色(つまり、赤・青・黄色)にしてしまう。私も昔はそんな感じでした。美術の成績なんて、一応期限内に提出するから合格点をもらえる・・・ってレベルでしたから。全く自信がありません。
なので、基準の色を決めておくことにしました。PowerPointにはデザインの色を決める機能があるので、事前に登録しておきます。自分が使いやすい色を最初に指定しておくのです。あるいは、事前に登録した色をずっと使い続けるのです。PowerPointにはデザインを選ぶことができますが、スライドの色が変化することから奇抜で嫌という人もいるかと思います。PowerPointのデザインをビジネスで使っている人はあまり見かけません。実はデザインではなく、配色のみを選択することができることを知っている方は少ないと思います。
PowerPoint2007以上をお使いの方であれば、[デザイン]タブ→[バリエーション]グループの▼をクリックすると[配色]というメニューがあります。そこから、色のグループを選択することができますし、自分で配色のグループを設定することができます。
配色グループはテキスト(文字)の色、背景色、アクセントの色(全6色)が事前に設定されていますし、自分でカスタマイズして設定することもできます。これを利用すれば、シンプルなスライドでも黒い文字だけでなく、印象を変化させることができます。
私は、以前の会社の時から使っていた配色グループを今でも使っています。配色グループだけならば背景色やデザインは異なりますので、まったく異なる印象を受けます。ですからそのまま使っているのですが、実は、使い慣れた配色グループだと色の選定に迷うことがないのです。
そして、企画書や提案書で使用する色は通常3色とします。
- 協調色
- 協調まではいかないけど重要な色
- 地の分の文字色
この3つがあれば、通常事足ります。図解を入れる場合、1と2の中間色を2つ程度用意していれば十分です。中間色を同系色にしておけば、違和感なく使えますし、PowerPointがあらかじめ用意している配色グループであれば間違いはありません。
配色グループで上記3つの色を最初に決めておけば、あとは選択するだけです。
それでも初心者で不安という方は、会社規定のフォーマットがある場合があるので、まずは確認してください。あれば、利用します。なければ一番シンプルなもの(背景色が白)を選択し、使用する色を3つだけ決めます。
どうしてもカラフルにしたければ、PowerPointの規定のデザインのどれか一つを選択して使います。でも、シンプルなものがやはりおすすめです。私は規定のデザインから自分なりにアレンジして、それをフォーマットにして使っています。使い慣れてくると色つかいで悩まなくなります。ぜひ、試してみてください。
明日は、PowerPointでの資料作成のもう少し突っ込んだ話をします。