人材育成の道すがら

人材育成の道すがら、考えたこと・気づいたことを書き綴ります

「しゃべってなんぼ」のプレゼンテーション

ビジネストレーナーの安部です。ユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

講師業を20年近くやってきて、

話している途中にさまざまなトラブルに

出会わせてもらいました。

 

ホントに・・・

 

そんな時、講師としてどうするのか。

 

私は、

よほどのことがない限り

しゃべり続けるのが一番だと

思っています。

 

ある時、

講演をしていた時、

映し出していたプロジェクターが

真っ青になりました。

パソコンのバッテリーがなくなっていて

シャットダウンしたのです。

 

慌てて電源コードを取り出し

電源を補給しながら、パソコンの再起動。

PowerPointを起動させて、

途中のスライドを表示させる。

この期間、約2分程度。

 

この間、私は何をしていたか。

はい、しゃべり続けていました。

 

と言っても、ココで重要なことをしゃべっても

聞いている方は絶対に私がやっている作業の方に

気を取られているので、

話はいったん中断します。

 

今、何が起こったのかの状況説明とお詫び。

それから、現状復帰するまでの手順。

そして、今まで話してきた内容の復習を兼ねた

しゃべり。しゃべり。しゃべり。

 

ホントに、

しゃべってなんぼ

です(笑)

 

この時ばかりは、

「私は口から生まれたんかい」

と自分ツッコミしたくなりました。

 

叫ぶ口

 

プロジェクターが爆発した経験もありました。

ボンッというものすごい音とともに、

煙がプロジェクターから出てきて・・・

それっきり画面が消え、再開できませんでした。

 

何度かありました。

 

20名程度の時は何とかなりましたが、

さすがに1,000名規模の時は、

口頭だけで説明するのには限界がありましたが、

身振り手振りを大げさにして

乗り切りました。

 

マジに、

「お前は舞台女優かいっ!」

と自分ツッコミしたくなりました。

それくらい前で飛び跳ねておりました。

 

舞台俳優になり切った幼稚園児

 

ただ、こういったトラブルで

プレゼンターが頭の中真っ白になり、

無言でバタバタすると、

聞き手は白けてしまいます。

 

実際に聞き手として参加していた時に

そういう場面に出くわしたことがあります。

 

私の近くに座っていた聞き手達は、

舌打ちしたり、ため息をついたり、

資料を見始めたり、携帯電話を眺めたり・・・

聞く気分がなくなった様子でした。

 

その後もその状態が続いたように感じました。

 

聞いてもらえる環境を整えるのに

意外と時間がかかります。

その努力が一瞬にして水の泡です。

 

命の危険が迫るようなトラブルであれば

別の判断をする必要があります。

ですが、そうでないならば、

どんなトラブルであっても、

ひとまずしゃべり続けること。

 

それがプレゼンターが落ち着いているように

聞き手に受け取らせることになり、

聞こうとする態度を保たせることになります。

 

トラブルが起きても、

(ほんとは慌てているとしても)

落ち着いたフリをして

しゃべり続けることが大事。

 

何度もしているうちに

トラブルに遭遇することがあります。

その時、ぜひ試してみてください。

 

来週は、タスク管理について話をします。

それでは、また来週。