Ugrade 人材育成の道すがら

人材育成の道すがら、考えたこと・気づいたことを書き綴ります

教え方の基本形

ビジネストレーナーの安部です。大分のユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

研修というのは人材育成のためのツールの一つとお話しました。今日は人材育成のためのツールの選択方法について、お話します。

 

既に実践されていらっしゃると思いますが、人材育成のためのツールはいくつかあります。代表的なイメージとしては研修です。研修でも様々な形態がありますが、職場での研修は、Off-JT(オフジェイティー)と呼ばれています。意味は実際の職場を離れてトレーニングを行うことです。Off the Job Trainingの略です。

 

この反対語にOJTがあります。On the Job Trainingの略です。実際の職場で、仕事を通じて知識や技能を教えるトレーニングです。こちらは良く職場の中でも使われる方法ではないでしょうか。

 

人材育成を比較的よく行っている企業では、Off-JTの割合が高めです。というのは、OJTに比較するとOff-JTの方が人材育成をした実績が明らかになるからです。

 

ただ、従業員を職場外に出して研修を受けさせるには、講師費用や交通費だけでなく、その往復を含めた従業員の時間給与や担当している顧客からの問い合わせ等に応じられなかったなどの機会損失、研修に行っている従業員をカバーする他の従業員の負担増やそのための残業費用などコストがかかります。

 

一方、人材育成にコストをかけられない企業はOJTを中心に行うことが多いです。イメージとしては昔ながらの徒弟制度のようなものでしょうか。実際の仕事をしながらの研修であるため、コストは比較的抑えられます。

 

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もちろん、それぞれにメリット・デメリットがあります。

 

Off-JTの一番のメリットは、社内にない技術を習得するためには外部講師を呼部しかありません。また、新製品や新システムの説明会を行うには関係者が一堂に会した方がやりやすいものです。

 

OJTのメリットは仕事を実際に行いながら従業員一人一人に個別に技能を伝授することができることです。これは絶対にOff-JTでは真似ができません。

 

ID(Instructional Design)では、ブルームの教育目標の分類学、ガニエの学習成果の5分類などがあります。わかりやすいブルームの方で説明します。教育目標は次の3つに分類できると言われてます。

  1. 認知的領域(cognitive domain)
  2. 情意的領域(affective domain)
  3. 精神運動的領域(psychomotor domain)

と言ってもわかりにくいですよね。。。

 

認知的領域はいわば「頭=知識(knowledge)」です。学校で学ぶ国語・算数・理科・社会・英語といったものですね。

 

情意的領域はいわば「心=態度(attitude)」です。目上の人は敬う、年下には優しくする、といったものです。

 

精神運動的領域はいわば「体=技能(skill)」です。サッカーや野球、楽器を演奏するなどが含まれます。

 

ブルームの3分類のうち認知的領域(頭=知識)については、Off-JTが得意とする領域です。ですが、その他の領域はOJTの方が得意とします。

 

人は若い頃学校でさまざまなことを教えてもらってきました。しかし、職場に出て数年経つと後輩ができ、教える立場になります。教えてもらっていた人が教える立場になる・・・知識や技能は教えてもらった通りすれば何とかなりますが、態度が難しいと感じます。

 

遅刻の常習者に対して、「遅刻をするな」と言ってもなかなか時間通りに来ない、という経験はあるのではないでしょうか。「遅刻をしない」は態度の領域に入ります。

 

自分が遅刻をしないタイプであれば、遅刻をする人への指導方法を体験せず、学校で先生が他の生徒に「遅刻をするな!」と怒っている姿しか思い浮かべないでしょう。

 

精神運動的領域(体=技能)は自分が教えてもらった通りに教えれば、たいがいの人はできるようになります。理屈抜きで「これはこうするものだ」と言われた経験がありませんか。でも、その通りにすると仕事はできるようになりますよね。

 

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でも、情意的領域(心=態度)は、一人一人異なりますし、学ばなければならないレベルや基準も会社ごと部署ごとに異なっているのですから、教える側は大変です。

 

遅刻の基準も違います。

 

ある部署では5分前着席が当たり前であり始業時間は仕事開始時間である、という暗黙のルールがありました。しかし、違う部署では、制服に着替えることから就業なので実際の仕事開始は数分遅れるのが当たり前のところもあるでしょう。更に始業30分前から体操をし訓示を聞くのが当たり前、という部署では、始業30分前に遅れるのが遅刻、という定義かもしれません。

 

正確な法律関係は社労士さん達のブログやメルマガを読んでもらうとして、社内の暗黙のルールが微妙に違う世界なのです。最後の例の部署に所属する人が、始業30分前の時刻に遅れるのが遅刻と言われることに納得がいかないため遅刻を繰り返すのかもしれません。

 

特に態度に関するOJTの現場はこんな感じです。教え方を知らないままに人を教えることになるのは大変です。昭和的な「俺の背中を見て学べ」方式では、伝わるのに時間がかかります。物事がゆっくりしていた昭和の時代であれば良かったのかもしれませんが、すべてがものすごいスピードで動いている現代では不向きでしょう。

 

では、教え方の学び方は・・・ですが、また次の機会にお話しします。

 

明日は、私がOJTに際した時のことを含めて、この仕事を選んだ理由についてお話します。

それでは、また明日。

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