人材育成の道すがら

人材育成の道すがら、考えたこと・気づいたことを書き綴ります

相手の年齢に関係なく腰が低い人

ビジネストレーナーの安部です。大分のユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

昨日、年下の上司、年上の部下について話をしました。

 

その時の疑問。年上の部下は年下の上司に対してどのような言葉遣いで話すのでしょうか?

 

私は、年下であっても上司・先輩だから、敬語を使っていました。最上級の敬語ではありませんでしたが、ですます調で話すことが多かったです。ちょっとしたことで立ち位置が変わることも多かったため、普通の社員に対しても敬語が基本でした。

 

20歳ほど年齢が下であり、社歴も下、技術も下の人にはさすがに敬語を使いませんでしたが。。。それは、先方が居心地悪そうにするからです。だから、社内でも言葉遣いは比較的丁寧にすることを心がけていました。

 

どんな人でも、相手に対して横柄な態度はやっぱり良くないと思っています。年下であろうと部下であろうと。。。

 

全然話は違いますが、昔、中途採用の面接官をしていた時の話です。

 

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ある中年男性の面接をすることになりました。面接官は私一人です。面接会場に入ると中年男性は自己アピールを始めました。提出された職務経歴書を見ながら、それを聞いていたのですが、どう考えても当時所属していた会社とスキルがマッチングしていませんでした。

 

それでも少しでもマッチングするところはないかと、質問を重ねたのですが、帰ってくる回答は残念なことばかり。つれない私の表情に業を煮やしたのか、相手がこう言ってきました。「あんたにゃわからんやろうけど、この技術はな、○○(すごい技術と力説)」

 

ん? 

 

技術がわからなかったら面接官にはなりませんよ。それに、私はあなたより年上だし、一応面接官なのでタメ口きかれる覚えはありません。。。(怒)

 

と、言いはしませんでしたが、後は聞く気にもならず、それからは話を軽く流して、丁重にお帰りいただきました。当然、不採用です。

 

その当時の会社は彼より若い人が多く、当然、彼の上司になるであろう人も年下です。私が女性だから、もしくは年下に見えたから、上から目線の話をし始めたのか、わかりませんが、とても社内でうまくやっていけるとは思いませんでした。

 

まあ、彼より年下と見られたということは、「若く」見られたということなので、その点だけはちょー嬉しかったですが。。。(笑)

 

こんな方は時々見かけます。相手によって態度が変わる人です。おそらく面接官が強面中年男性のその当時の上司だったら、きっとこういうリアクションはしなかったと思われます。また、見るからに西洋人だったら? 見た目が東南アジア系の顔立ちだったら? それぞれに違うのでしょう。

 

逆に相手がどんな人であれ腰が低い人がいます。若干丁寧すぎて居心地が悪い気がしなくもないですが、心地良い所作の方と接しているのはとても良い気分にさせられます。

 

私は、どんな方にも(例えすごく若い方であっても、初対面なら)できれば丁寧な言葉遣いで話したいと考えています。相手の年齢や性別で差をつけるのは変だと思います。

 

高校生は相手が先生でも敬語は使わないので、こちらも使いませんが(親しみを込めて話します)。

 

なので、ある意味、私がタメ口で話せる人はごく限られた人だけです。

 

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だからと言って、丁寧さで下心のカモフラージュはいけません!

 

こんなことも経験したことがあります。会った方々ことごとくに「あなたの年齢は?」と聞いてくる初老の女性がいました。自分の正確な年齢を覚えていなかった私は答えをごまかすと、かなりの激しい言葉で怒られました。

 

ただ、その女性の他の方への対応を見ていると、年齢を聞いて何をするのかと思えば、相手が自分より年下であれば尊大な態度、年上であれば腰を低くする・・・という感じだったのです。まるでサルのマウンティングみたい・・・と思ってしまいました(口に出したらまた怒られそうなので黙ってましたが(笑))

 

年齢は生きた人生の歩みを表しています。技術力や知識、能力は追い越すことができても年齢だけは絶対に追い越すことはできません。だからこそ、それにこだわる人もいるのでしょうけれど、もっと違う視点を持った方が人生楽しいのでは、と思う私です。

 

例えばとても若い人でも才能豊かな人に出会えば心底感動することもできます。

 

また、歳をとった方であっても、一から学ぼうとする姿にも感動することができます。

 

人は年齢分だけ人生を経験しているけれど、学びや仕事といったことに関しては年齢は関係ないのだと思います。

 

明日は社歴の長さについて、お話します。

それでは、また明日。

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