社内のドロドロ人間関係が!
ビジネストレーナーの安部です。大分のユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。
社員が退職する時の最大の理由は何だと思いますか?どこにも公開されていませんが、どう考えても人間関係が原因だと思われます。人間関係って難しいですよね。
私自身はあまりドロドロとした人間関係に巻き込まれた経験はないのですが、人生の2社目の会社で多少ありました(ちなみに一昨年退職した会社が人生3社目です)。
でも、私は社内の人間関係はあくまで社会人として冷静に対処するべきだと考えているので、制御しやすいと考えています。ただ、中には(特に小規模会社では)個人ベースの愛憎劇そのまま会社に持ち込んでくるパターンもあるでしょう。その場合、社内でうまく収めるのは難しいと考えています。
というのは、社内の人間は何らかの複雑な人間関係に巻き込まれていますよね。だったら、解決するのは外部の人間しかいないと思いませんか?
外部の人間がやってきて大ナタをふるったら、社内の人間は必ず共同で(!)外部の人間と対抗します。良くドラマであるように「外部の人間にわかるわけがないっ!」ということで、社内の人間が結束するのです。
結束されれば外部の人間はサッと去るのです。一度共同戦線を張った間柄であったら、また元のようにギクシャクした関係には戻りにくくなります。それは、相手のことを知ってしまったから。人を嫌いになるのは、ほとんどがちょっとしたきっかけを元に自分の中の想像が膨らんで、感情的に嫌いになるケースが多いと思っています。
だから、なまじっか相手を知ってしまうと、想像部分が縮小し、感情が収まってくるのです。
相手がこんな人間で、こんな良いところもあるんだ、と知ってしまうと、人は嫌いになり切りません。こんな風にうまく行くことばかりではないでしょうけれど、社内の人間でどうにかならなくなったら、社外の人間を呼び込むことを一度考えてみるのです。
人は働く人生40年の間、約3分の1の時間を会社の中で過ごしています。これほどの長い時間を少しでも快適に過ごした方が良いですよね。
そのためにも外部の人間をうまく取り入れて欲しいと考えています。その外部の人間、例えばキャリア・コンサルタントなどです。研修講師でも良いでしょう。別にこの人たちが大ナタを振るうわけではありませんが、外部の人が入り社内の人と関わってくると、社内が少し変わるきっかけを生じさせるのです。
また、今は、研修内容の中に、コーチングや傾聴といった人間関係をスムーズにするようなトレーニングを取り入れているものも多くあります。「相手を認める」といったコミュニケーション術をワークに取り入れた研修もあります。こういった研修をうまく適宜取り入れることで、社内の雰囲気を変化させていくことができれば、生産効率もぐんとアップするでしょう。
外部講師が知らないことを良いことに、互いに反発しあう二人を傾聴するワークでペアに組ませるようなことをして、それぞれの話を一日聴き続けさせるのも、ケースバイケースですが、あり得るかもしれません。一種の賭けですが。。。(苦笑)
研修は決して効果がない訳ではありません。使い方によっては効果ある結果を生み出せるのです。
人間の感情なので、こんな単純にはいかないかもしれません。ただ、きっかけには必ずなります。きっかけができれば、変わることが起こります。
社員が何かに気づいて変わっていくことが成長だとするのであれば、それが人材育成です。そうすることで、作業効率が上がり、生産性が上がると会社には良いことです。
更に、もっと良いことが起こる可能性があります。それは・・・長くなりそうなので、明日、お話します。
それでは、また明日。