人材育成の道すがら

人材育成の道すがら、考えたこと・気づいたことを書き綴ります

夢を見つけた?

ビジネストレーナーの安部です。大分のユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

昨日は、私が子どもの頃から夢がない、という話をしてきました。はっきり言って今も「夢」があるわけではありません。今更、オリンピックの選手になって金メダルを目指すなんて夢を言うつもりも全くありません。将来就きたい職業があるわけでもありません。

 

そうなんです。子どもの頃に悩まされていたのは「将来就きたい職業は?」という言葉なんです。職業なんて大きくなった頃にはなくなってしまうものもたくさんあります。私の子どもの頃は電話交換手という職業がありましたが、今はどこにもありません。これからAIが発達すれば、なくなる職業がたくさんあるとネット上で騒がれているので、子ども達があの職業に就きたいと思っても成人する頃にはなくなっている可能性だってあるのです。

 

そう考えた時、私が子どもの頃に聞かれた「将来就きたい職業は?」という質問は子どもにとって酷な質問だったのでは、と思うのです。

 

私は特定の職業に就きたいわけではなかったのです。職業というよりお客様の役に立つサービスがしたいと考えていました。そのサービスは何でも良かったのです。そして、そうすることでお金儲けをしたいと考えていました。

 

ただ、お金儲けをしたい、と答える人を、私はあまり見たことがありません。お金の話をすることは何となくタブー、という風習があるのを感じます。私もそれに縛られていた時期があります。

 

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ただ、普通に暮らしていくのもある程度のお金がなければできません。その程度のお金を儲けたい、という話をするのになぜタブーなのでしょうか。

 

将来就きたい職業は?と聞かれた子どもが「お金持ち」と答えると、何て子なの、という顔をされる気がします。よほどのKYな子でない限り、もしくは自分の信念を強く持っている子でない限り、「お金持ち」と答える子は少ないと思います。

 

でも、本音の部分で、お金持ちに憧れる気持ちはあるのではないでしょうか。

 

生々しい感じがするかと思いますが、でも、より良く生きたいと思うのであれば、ある程度の現金は絶対に必要なわけです。だったら、夢の中に現金があっても良いと私は考えてます。

 

ただ、何もせずに現金はもらえないので、その現金をもらうための手段としてどうするのか、ということは考える必要があります。

 

世の中には分類されない職業がたくさんあります。江戸時代は庶民がどんどん新しい職業を生み出していった、と聞いています。人の数だけ職業があっても良いと思うのです。職業は、なくなったり新しく生まれたりするのだから、今ある中から選べという問い自体がおかしいと思います。

 

今の私ですら、自分が就きたい職業を言えないのですから、子どもの頃の私が言えるはずがないわけです。でも、将来こんな感じになりたい、という思いは、はっきりとした言語やイメージでなくても、ぼんやりとして持っていたと思っています。

 

それを証拠に、今までの人生の選択で、やはり今に向かって選択し続けてきたとしか思えないことの方が多いからです。

 

こんな私ですが、はっきり言って起業するなんて会社を辞める時まで考えていませんでした。会社を辞めると決めた時も、どこかで就職先を見つけるつもりでした。

 

ただ、辞めるという話をした相手全員が「起業するんだね」というので、私という人間は起業するヤツだと思われていたようです。それを知ったことから独立のことを考えたきっかけです。

 

今まで私は起業することを考えていなくても周りにそう思わせる行動をとっていたことになります。行動するということは選択することの連続です。私は自然と自分の方向性を選択していたのです。

 

夢と将来就きたい職業を分けて考える必要があると考えています。今のところ就きたい職業にはたどり着いた感触はあります。でも、まだ人生を終えるにはもう少し時間があるので、「夢」は持ち続けても良いと思っていますし、持ち続けるべきだとも思っています。その方が人生、楽しそうじゃないですか(笑)

 

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夢がない、という方もおられます。私も似たようなものです。でも、夢は職業ではない、夢はお金をかけて達成するものではない、と考えれば、どんな方でも何らかの夢らしきものを持っているのではないでしょうか。例えば幸せな家庭を築きたいでも良いと思うのです。縁側で猫を膝にのせてお茶を飲む、でも良いと思うのです。否定することはできないです。

 

そうなるためには何が必要か、と考えれば、夢に向けて何かをすることが見つかってきます。

 

私は縁側で猫を膝にのせてお茶を飲むおばあちゃんになるためには、まず縁側がある家に住まなければなりません。。。<そこ??(笑)

 

それだけでなく、猫を飼えるだけ、あくせく働なくても食べていけるだけのお金がある必要があります。子どもの家族に養ってもらえるよう良いおばあちゃんになる必要もあります。

 

そう考えていけば、今からやることがわかってくるのです。

 

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夢がない、という人は私も含めて、夢はこうでなければならない、という考えに固まっているのではないでしょうか。もう少し自由に考えてみてほしいと思います。これは自分へのメッセージとしてこのブログに書きました。

 

夢は人生のモチベーションドライバー(やる気の原動力)だと私は思うから。

 

明日は、夢があるけど実現するには・・・についてお話します。

それでは、また明日。

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