人材育成の道すがら

人材育成の道すがら、考えたこと・気づいたことを書き綴ります

畑と人材育成の共通のコツ

ビジネストレーナーの安部です。大分のユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

少し前に旦那の実家が小さな農家だという話をしました。今日はそこでの話をします。

 

旦那の両親は同居時60歳代だったのですが、それから20年余。義父は90歳を超え、義母は80歳代半ばを過ぎました。もう立派な(?)後期高齢者です。

 

義父は昨年の秋ごろから体調を崩し、入退院を繰り返すようになりました。90歳を超えてもなお畑を耕し、車を運転し、元気にしていましたが、さすがに年齢的に限界が来たのでしょう。

 

 

今は同居をしていないので、週一戻って、旦那の実家の様々な雑用を片づけています。その中でも大きなものが、畑仕事です。平日は義父の介護で疲れた義母の趣味の一つとして畑仕事があります。以前より家の隣の土地を借りて畑にし、野菜を作っているのですが、本来は車で5分ほどのところに畑があります。

 

家の隣の畑が、おそらく家庭菜園程度(田んぼ1枚くらい)とすると、本来の畑はその4倍の広さです。超ド素人が担うには、広すぎます。その中の3分の1で野菜を作ることにしました(残りのうち、3分の1は以前より田にしており、その他は今は雑草地帯と化してます)。

 

私は家庭菜園すら作ったことがない、超がつくほどのド素人です。まあ、植えたものを枯らすほどの人間ではありませんが、実力的にはほとんど変わらないでしょう。

 

義母が作った苗を植えて大きくする、というのが主な仕事です。

 

今までの収穫は、玉ねぎ、ジャガイモ。今から収穫できそうなのが、カボチャ、大根、枝豆、ニガウリ。もう少しなのが、サツマイモ。

 

そして、この猛烈な暑さでやられてしまいそうなのが、レタスとキャベツ、ブロッコリ、ナス。ナスとキャベツは半分の苗が消えました。。。(orz)

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レタスです。暑さで病気になった葉っぱを全部取りました。苗ごとダメになったのも取りました。ところどころマルチの穴があるだけなのが、取ったり消えたりした苗の後です。うーん、育てるの、難しいです。

 

きっと、今ふさふさしている苗も暑さでやられて、ダメになるだろうなぁ。。。(涙)

 

慣れない畑仕事をしながら、熱中症や脱水症状にならないようにしながら、今は猛烈な勢いの雑草と格闘しています。

 

ただ、野菜を育てながら、人材育成のこともあわせて考えています。同じ手法がとれるのかどうか、ということ。

 

特に義母は教え方が下手です(汗)。もっとも「教える」ことを商売にしてきたはずですが、畑の作業に関して「あそこをこうしてこうやって、こうなればこうする(原文ママ)」しか指示がないのです。

 

「あそこってどこ?」

「こうするってどうする?」

「こうやるのはどうする? なんでこうする?」

「どうなればどうする?」

 

と一つ一つ疑問を投げかけながら、横道に逸れそうな義母の話から必要な内容をくみ取って理解していく作業が必要です。

 

畑に鍬を打ちながら、義母の言葉を思い出しながら、ふと、会社員時代に部下に同様な指示を出していた自分を思い出して可笑しくなります。

 

説明する側はきちんとイメージができているのですが、意外と伝わらないんだ、と。特に今は私が超ド素人なので、超ベテランの義母からして、私の「わからない」ところが「わからない」状態なのだろうな、と思うのです。

 

義母は最近、家の隣の畑を自分の畑としてターゲットインしたようなので、本来の畑にはほとんど来ません。ただ、60年以上耕してきた畑ですから、隅々まで記憶に入っているのは確かです。それを一つずつ引き出していくことで、義母が生きてきた人生を知ることになるんだろうなぁ、とぼんやりと思っています。

 

さて、鍬を打つのも人生初な私。まず、野菜を植えるために畝を作る、という作業があることを、今回初めて知りました。どれくらいの深さを掘れば良いのかも分からないので、とにかく他の畑を観察するのみ。

 

義母の「これくらい」というサイズ感を体に写し取ってするけれど、どう考えても狭すぎたり高すぎたり、サイズ感が合わないのです。特にマルチ(黒いビニール)をかける際は、マルチのサイズを考慮しなければならないのです。

 

最初に作った時は、60センチと思って作った畝が、95センチ幅のマルチを遥かに超えるサイズになっていたので、もう笑い転げるしかありませんでした。

 

サイズって大事。と思いつつも、それよりも何よりも、やってみることが大事、ということを実感しています。何しろ、やったことがないと、イメージできないのです。

 

マルチをかける畝も、次の手順がわかれば、整形する際にどうしたら良いのかがわかります。容量が良くなるというのが、こういうことなのだなぁ、と良くわかりました。

 

そう言いつつも、大根が大きくなりつつあります。

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私は「転んでもただでは起きない」性格です(笑)。

 

野菜作りを学びながら、作業を行う人材が学びやすい、成長しやすい育成手法を考えてます(笑)。

 

今日のポイントは、

  • こそあど言葉で指示しない(これが、そこで、ああやって、どんな感じ?はなし)

ってことですね。

 

それでは今日はこの辺で。

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