人材育成の道すがら

人材育成の道すがら、考えたこと・気づいたことを書き綴ります

ポジティブに考えてみる

管理職のための部下育成トレーナーの安部です。ユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

このブログは人材育成に関することを、つれづれに書き連ねています。

 

今日は、「ポジティブ」という言葉について、考えてみます。

 

きっかけは、自分自身のことです。

 

ここ数年に1回、10月にちょっとした病気が発覚する、ということを2回繰り返していました。ちょうど、私にとっては魔の10月。前回から2年が経ち、スパン的には3回目?と思える今年。

 

虫さされだと思っていたけれど、赤く腫れた上に非常に痒い、という状態が、すでに3カ月。9月の終わりから状態が悪化しているため、やっと重い腰を上げて皮膚科に行ったら、虫さされは完無視されました。

 

聞き覚えのある病名が先生の口から次々と出てくるので、だんだん気持ちが下がっていく~~と嘆き始めた頃。

 

先生、曰く、

「血液検査だよなぁ・・・やっぱり・・・(と看護師を呼ぶ)」

看護師さん、とても可愛らしい愛嬌のある笑顔で登場。「はい、先生、何でしょう?」

「血液検査だけど、大丈夫?」

「えっ!・・・(少しの間)・・・頑張りますっ!」

 

おい! 頑張るのは私だろっ!

と患者の私はツッコミを入れたい気分を抑えるのが必死でした。

 

ツッコミを入れたとたん、想像したことが事実になりそうな気がしたからです。

 

処置室で、慌てふためいて血液検査の準備をする看護師さんを目の前にしたまま、私は無言で椅子に腰かけていました。

 

きっと、この看護師さんは、私が悲観的にならないように、あえてコントのようなシーンを作り上げているんだ、と、思うようにしたのです。

 

私の服の両方の袖をまくり上げて、血管が出ている方を選択する看護師さん。

 

看護師さんの笑顔が引きつっているよ~~~

 

血液検査は、かなり慣れていると自負している私ですが、本気でやめていただきたくなりそうなシチュエーション(大汗)

 

えい! やー!

 

思ったほど、下手では(あ、言っちゃった(笑))なく、無事に採血が完了しました。

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こんな話をすると、「ポジティブですねぇ」と言われます。

 

いえいえ、私も、非常にネガティブになってしまう時があります。

 

血液検査をしてから5日間。検査結果がわかるまで後2日という日まで、先生が言っていた病名が、グルグルと頭の中を駆け巡り、検索結果でチラッと見たあまり良くない情報が繰り返し思い出され、暗~~~い、非常にどんよりとした気持ちになってました。

 

数カ月前にテレビで聞いた病名。あまりにも症状が良く似ていたし、違うテレビ局の違う番組でもたまたま目にする機会があり、「うわー、何か嫌な感じ」と思っていた病名。

 

あんまり良いイメージを抱いていなかったので、そればかり思い出して、気分的にドンヨリしていたのです。そんな時は、ネガティブな考えしか、浮かんできません。否定しようにも、次から次へと浮かんできて、止まらなくなります。

 

あんまりネガティブになりすぎて、何も手につかなくなってしまうと、仕事に支障をきたします。いい加減にしないといけないな、と感じて、時間を1時間程度に設定し、徹底的にパソコンでネット検索をしました。

 

スマホだと画面が小さいので、PDFファイルなどは読みたくありません。だから、パソコンで検索しました。

 

悪い情報も良い情報も、きちんと取り入れることが、この場合、大切だと考えたのです。知らないからネガティブになるのです。私の場合は、ネガティブというより悲観的といった方が良いでしょう。

 

すると、情報がキチンと入って来れば、どれくらい心配すれば良いのか、気をつければ良いのか、がわかってきます。気をつけることがわかりさえすれば、後は普通にしていれば良いのです。

 

そうなれば、前向きに、ポジティブに捉え直すことができます。

 

ネガティブはネガティブで非常に重要な考え方だと私は考えています。

 

ネガティブな方は、それだけ「リスク」に対して敏感である、という証拠です。

 

ただ、「リスク」に対して正常に恐れるのは良いのですが、異常に恐れを持つのは「悲観的」へと移行してしまいます。私が、この状態だったのです。

 

だから、「リスク」を正確に恐れるために、ちゃんと情報を得て、自分で判断できる程度にしておくと、正常に恐れることができます。こうしておくと、ポジティブに「前向きに」対処できるようになります。

 

人間は、原則ネガティブだそうです。

 

猿から進化した頃、か弱いホモサピエンスが生き残っていくには、多くの障害を取り除くために用心深く生きていかねばならなかった時代が、ネガティブにさせている、という話もあります。

 

また、和をもって尊し、ということを守って生きてきた日本人は、更に人との調和を崩す行為に対して、ネガティブに捉えやすい、とも言われています。

 

本当かどうかはわかりませんが、ネガティブは確かに「リスク」に対して、とても良い反応を示してくれます。

 

だから、ネガティブを否定してはいけないと考えているのです。

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でも、ネガティブだけだと「生き難い」ので、ポジティブに考える癖をつけると楽だと思います。

 

私は、ポジティブに考えるための手法として

  • 情報を正確に掴む
  • 反対の状況(楽観的な状況、裏面の状況)を考えてみる

があると思っています。

 

情報を正確に掴むと、要らない心配が減ります。

 

また、現状を違う一面でとらえてみると、意外に面白いことが見えてきます。

 

私は、こういったネガティブ状態からポジティブ状態へ変わることを「シフトする」と密かに呼んでいます。

 

ちょうど、車のエンジンがシフトアップしてスピードが上がる、そんな感じです(今はオートマ車が多いので、ノーマル車のシフトチェンジがわからない方が多いでしょうねぇ。。。)。

 

血液検査の結果はまだわからないのですが、まあ、採血前の看護師さんよりは落ち着いてきました(笑)

 

最悪でも命を速攻取られるような病気でもないので、心配をし過ぎても仕方ありません。通常の仕事に取りかからねば、仕事がたまる一方ですから(苦笑)。

 

もっとも根拠のないポジティブは、単なる楽観的に過ぎません。自分の理想郷が自然に実現する、宝くじの前後賞合わせて1等賞が当たるから、というのは楽観的過ぎます。

 

理想を追い求めるのであれば、そのための「行動」が必要です。

 

宝くじを当てるためには、確率の問題と「運」が必要です。

 

悲観的 < ネガティブ < ポジティブ < 楽観的

 

私は、上記のように考えています。

 

正しく恐れるのはネガティブで、無意味なまでに恐れるのは悲観的。正しく夢を持つのはポジティブで、根拠のない夢を持つのは楽観的。

 

だから、ネガティブとポジティブの間にいるのであれば、大丈夫だと私は思っているのです。悲観的になっていたり、楽観的になっていたりしたら、時間の無駄と思ってます(苦笑)。

 

人生には限りがあり、使える時間にも限りがありますから(笑)。

それでは、今日はこの辺で。 

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