人材育成の道すがら

人材育成の道すがら、考えたこと・気づいたことを書き綴ります

プレゼンテーションを成功させる手の使い方

ビジネストレーナーの安部です。ユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

 

私はあまりテレビを見ませんが、

日曜日20時からのNHK大河ドラマは良く見ます。

その時、何気ない所作をしている際は、必ず、

俳優さんの手を見ます。

 

例えば、何も持っていない、歩いてもいない、

感情が昂っていない、いわゆるフツーの時。

俳優さんの手が手持ち無沙汰になるのです。

 

そんな時、この俳優さんはどうするんだろうか、と。

 

時代劇はお侍さんの場合が多いので、

腰の刀を支えているシーンが多いのですが、

町人だったり農民だったりすると、

意外と手が、せわしなく動いている時があります。

 

幼稚園児がお遊戯をしている写真

 

手の位置が定まらないというべきか。

 

あ、手に困っている、

というのが一目でわかります。

 

手って、困るんですよね。

 

私も話している最中、手の動きに困った経験があります。

特に新人の頃。

 

大事な話をしている時は、夢中になっているので、

手は自然に動いていますし、

伝えたい気持ちを表現してくれています。

 

でも、話の導入時やフツーの話の時は、

手はどうしておいたら良いのでしょうか。

 

そんな時、役に立つのが、

手の定位置を決めておく。

 

俳優さんと異なるのは、講師やプレゼンターは

手の演技は求められていないこと(当たり前ですが)。

使わない手は、定位置においておけば良いのです。

 

この定位置。

基本はおへその前に軽く両手を組んでおく。

 

左手の甲を右手の甲で軽く握った(左右逆でも可)状態。

そして、指は両手とも軽く曲げておく。

(伸ばすとキャビンアテンダントさんのようになります)

 

プレゼンターの写真

 

もしくは、演台がある時は、

演台の上に同じように組んだ手を置く。

 

間違ってもしてほしくないのは、

  • ボールペンのノックを繰り返し押す
  • ペン回しをする(いわゆる手遊び)
  • ホワイトボード用のペンのキャップを外したりつけたりする
  • ホワイトボードの端を持って寄りかかる
  • 腕を組む
  • 腰に両手を当てる
  • ポケットに手を入れる
  • 人を指さす

などです。

 

話し手は、話すことに神経を使っているので、

無意識にしているのだと思います。

残念だなぁ、と思います。

 

最近、腕を組む人を見かけました。

その方はそのまま腰に両手を当てました。

良く昔学校の先生が児童を注意する時にしていたポーズです。

 

学校の先生であれば、年齢的に絶対的な差があるので、

良いのかもしれませんが(賛否両論あり・・・)、

社会に出たら、やるべきことではないと思っています。

 

なぜなら、

手は、聞き手からとても良く見えます。

 

その手の動きがせわしないと、気が散ります。

ボールペンのノックの連続押しをすると、

そのカチャカチャする音で、集中して話を聞けません。

 

腕を組むと、何だか偉そうに見えます。

そうすると、話を聞く気分になれません。

 

上記に書いた手の動きは、

プレゼンの目的を達成することができないものです。

 

なので、

定位置を決めておいてください。

ペンや指示棒など、手遊びしそうなものは

絶対に持たないでください。

 

手は、

大きさを表現する時

数や順番を表現する時

動きを表現する時

といった場面で大活躍します。

 

 1を表現する手の指

 

それ以外の場面では、

聞き手の邪魔にならず、

でも、手持ち無沙汰にならず、

素敵な定位置に置いてあげてください。

 

明日は、人前で話す時の「緊張」についてです。

それでは、また明日。