気づきがあれば人は変わる
ビジネストレーナーの安部です。大分市のユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。
人材育成に携わるようになって20年近く。
先日、最初の頃に出会った元受講生の方にバッタリとお会いしました。相変わらず視線を合わせることができずコミュニケーション力も乏しい方でしたが、それでもちゃんと仕事をして家庭を持っているとお聞きして、彼なりに成長をしていると感じました。その当時20代の彼も40代なので、当然ですよね(苦笑)。
人は変わらないことはありません。人は変わります。良い方に変わる場合も悪い方に変わる場合もあります。でも、できれば会社内で育成していく人材は、良い方に変わって欲しいと願っているわけです。
でも、こういった言葉があります。
過去と他人は変えられない。しかし、いまここから始まる未来と自分は変えられる。
そうなんです。研修をどんなに熱心にしても、受講した彼らを変える力は研修にはありません。「ガツンとあいつらに言って、今後こんな行動をしないようにしてほしい」と研修前に良く言われます。研修にそんな力はないですよ~と直接的には言いませんが、やんわりと否定させていただき、その後のフォローをお願いしています。
では、何のために研修をするのでしょうか。何のために人材育成をするのでしょうか。
私は研修に意味があると思っています。効果を与えるのは、○○を学びたい、と思っている人々に対してのみ。××ができないから、○○を学ぶことでできるようになる。だから○○を研修で学ぶのです。
当たり前のことですが、研修は人材育成のツールの一つだと私は考えています。私は「××ができない」ということを気づいていれば研修の効果は抜群です。でも、気づいていない人は研修を受けても変化しません。
なので、こういった人は違う人材育成の手法を使う必要があります。一番効果的なのが、上司・先輩による面談です。面談も私は人材育成のツールと思っています。人事評価をするためのものでもコミュニケーションを図るためのものでもありますが、根本にあるのは人材育成だと思っているのです。
ここで、上司・先輩の「面談の技術」が問われてきます。
面談室に入るなり、
「お前は××ができとらんのじゃっ! 研修に行って○○を学んで来いっ!」
と叫んでも、効果はありません。対象者が××ができていないと自分で気づかせる必要があります。自分で気づけば、自分で変化しようとします。
過去と他人は変えられない。しかし、いまここから始まる未来と自分は変えられる。
本人が自分自身を変えたいと思えば、その人は変わるのです。
そう思わせることができれば面談における人材育成は成功です。ただ、これが難しい・・・
難しい理由は
- できない××がとても抽象的過ぎる(コミュニケーションができてない・・・など。コミュニケーションを意味するものが広すぎて、何からすれば良いかわからなくなる)
- できない××に納得できない(例えば製造現場で「あいさつ」ができてないという指摘。なぜ「あいさつ」が必要なのかがわからないと聞いた方は納得できない)
- できたい××を学ぶメリットが思い浮かばない(学んでも何か良いことがあるとは思えなかったら、忙しい合間を縫って学ぼうという気にならない)
- できない××について、自分はできると思い込んでいる(今まで直接的に否定されたことがないため、今まで通りの自分で良いと思っている)
といったことがあげられます。
上司・先輩の言い方ひとつで、これらの難しい理由は吹っ飛ぶのですが、その「言い方」がとても難しい。。。
だから、放っておいても勝手に成長してくれる部下・後輩がいたら、とても楽ですよね(現実的にはいませんが・・・)。
言い方の具体的なやり方については、今後、ユーグレードセミナーでも行っていく予定です。8月にも安部自身が実施しますが、11月も他の講師の方をお招きしてセミナー実施予定です。その他にもいろいろセミナーを実施するつもりです。興味のある方は、ぜひWebサイトもしくはFacebookページで。詳細を徐々にアップしていきます。
明日は、学ばせた後のフォローについてお話します。
それでは、また明日。
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