成果を出せない原因は何か?
ビジネストレーナーの安部です。大分市のユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。
今週は、会社の人材育成について話をしています。今日は、できない奴ってやっぱりいるんだよね、ということについてお話をします。
できない奴ってどんな方でしょうか。その方は何ができないのか、どれくらいできないのか、把握されていますか?
できない人のやり方を確認することが必要です。やり方が間違っているだけの場合もあるのです。
例えば、営業成績が悪い部下・後輩がいるとします。どちらかというと暗い感じで、話し方もボソボソしているとなると、営業に不向きだ、というレッテルが貼られます。毎月月末になると成績が目標未達で、いつも怒られている、といった人です。
その人のやり方を調べてみると、意外なことがわかりました。
顧客には見込み客という種類のお客さまがいます。将来、顧客になってくれる方々のことです。営業の成績が悪い人の見込み客リストを見ると、到底顧客になりそうもない人の羅列になっていたのです。独自で絞り込んだやり方が間違っていたわけです。怒り続けても、そのままでは成績は上がりません。
何ができないのかをはっきりさせないと、更に「できない」を繰り返してしまいます。見込み客リストを上司や先輩がちょっとチェックするだけで良かったのです。普通はここまで単純ではないですが、わかりやすい例としてあげました。
昔ながらの人材育成のイメージを持っている上司だと、こういう「できない奴」を目の当たりにすると「自衛隊の訓練にでも入れさせるか」という方もいらっしゃいます。根性が大事だと。
が、それが本当に必要なんでしょうか、ぜひ、申し込む前にご一考していただきたいと思ってます。根性ではなく、適切な知識と技能を身につけさせることが大事です。
その人が何を学べば良いのかをキチンと把握すれば、研修は効果が出ます。なので、できない人はできないなりに何ができないのか、キチンと「見て」あげる必要があります。営業など一人で行う業務の場合は、ロールプレイといったツールを使って、どのように営業をしているのかを「見て」みるのです。
そこで初めて効果ある研修を選択するのです。本人も納得して研修に出れば効果は絶大です。
ただ、最近、発達障害という言葉をよく聞きます。文部科学省の平成24年の調査で、知的発達に遅れはないものの学習面又は行動面で著しい困難を示す児童の割合が6.5%と発表されました。つまり、100人のうち6人強程度、50人で3人程度。40人学級であれば最低でも2人いる計算になります。
できない人がすべて発達障害という決めつけるつもりはありません。ただ、これくらい身近なので一つの選択肢程度に考えてみるのもありかと思います。
もし発達障害だったとしても対応を間違えなければ、戦力の一員になり得ます。今、テレビに出ている人気者でも発達障害を公表している方も多くいます。だから、ちょっとした注意を払うだけで充分働くことは可能なのです。
職場で働くことは、チームで働くことなので、いろいろな人が必要なのです。新しいことに敏感だけど飽きっぽい人、作業に時間がかかるけど工夫をするのが得意な人、パッとした派手さはないけど人を助けるのが好きな人、頑固だけど自分の言い分をキチンと主張できる人、こういった方々がいるからこそ、会社が成り立つと考えているのです。
できない人も必ずできることがあるはずです。やり方を変えれば、もしくは考え方を変えれば、できることがあります。
もし、変え方の発想が出てこなければ・・・社外に知恵を借りてみてください。社内にない知恵をどんなに絞っても出てきません。こういう時こそ社外に求めるのです。セミナーや研修で知恵をもらって欲しいと考えています。
明日は教え方の基本形について、お話します。
それでは、また明日。
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