人材育成の道すがら

人材育成の道すがら、考えたこと・気づいたことを書き綴ります

夢を求めて三千里?

ビジネストレーナーの安部です。大分のユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

今週は、夢について、お話をします。

 

私は夢を見ません。

 

正確に言えば、夢は見ているのだと思いますが、起きるとすっかり見たことすら忘れてしまっています。やっぱり、三歩歩くと忘れてしまう鶏脳の持ち主らしいです。あ、寝ているから三歩も歩いていませんね。鶏以下だ・・・

 

比較的覚えている夢にはなぜかゴジラが出てきます。ゴジラに追いかけられる夢です。

 

何かに追いかけられる夢を見る時は疲れている時らしいです。でも、なぜゴジラなんでしょう。

 

一番印象的なのが追いかけてくるゴジラに説教する夢です。ゴジラの一歩の歩幅と私の一歩の歩幅があまりにも違いすぎるので、不公平だ! もっとゆっくり歩け!と説教するのです。いつか映画化してほしいですね、このくだりだけでも(笑)

 

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夢がテーマといっても寝ている時に見る夢ではなく、将来の夢のお話をします(苦笑)。ゴジラから追いかけられる夢占いの結果を知り得たら、お話ししたいと思います、いつかね(汗)

 

子どものころ、将来の夢は?とか大きくなったら何になりたい?とか聞かれると答えに詰まった記憶しかありません。何になりたい(つまり就きたい職業)を明確に考えているわけではなかったからです。

 

もちろん、なれたら良いなぁレベルのものはありました。漫画家です。漫画を読むのが好きだったからです。でも、例え小学生であっても、自分の絵が漫画家になれる能力があるとは思えない、というのは何となく子ども心ながらにありました。クラスメートと描き比べしたら一目瞭然ですから。

 

それにしても、子どもに限らず若い人と接して話をすると、描く夢の世界がとても狭いと感じます。それは当然のことだと思います。なぜなら彼らは生きている時間が短い分、知っている世界が狭いからです。よく知っている世界は家庭の中、(自分の)学校の中、近所、そしてテレビや雑誌、インターネットで知る世界だけです。

 

インターネットはあらゆる情報を載せていますが、人生すべてを描いている(つまり毎日何をしてどんなことを思ったのかをすべて記述している)サイトはありません。仮にあったとしても全世界の人のモノを読むことは不可能です。

 

私の漫画家にという思いも、知識の狭い範囲の中でのとりあえず的なものだったと今考えています。

 

その狭い世界の中から就きたい職業を見つけ出すのは困難を極めます。

 

振り返ると私がなりたかった職業を知り得なかったので、答えに詰まったのだと思います。私は当時期待されていたはずの花嫁さんとかお花屋さんとかに少しもなりたいと思ったことがありませんでした。小学校の卒業文集に「将来の夢」を書く必要がありましたが、結局何も思いつかず、苦し紛れに直前に読んだ漫画で印象的だった職業である医者と書きました(苦笑)

 

当然、医者になる気なんてさらさらなかったので、中学に入ったら忘れました。

 

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それから成人しても夢というか就きたい職業は不明のままでした。漫画家はすでに諦めていたのですが(絵を描く練習が嫌だったので)、ストーリーならと小説もどきは書いていました。でも、20代前半で同じ小説もどき書き仲間からプロへとなっていく人が現れた時、自分と比較して、全く違っていることに気づきました。

 

何が違っていたのか。

 

生まれ持った能力。と言ってしまえば元の子もないので、もっと正確に表現すると「センス」でしょうか。センスは能力と違って生まれた後からでも身につけることができると思っています。それは自分の目指す世界の一流の人達の成果物と多く接することで育まれるからです。良い小説を書きたいのであれば、良質の小説をたくさん読むことなのです。

 

そして、良質の小説を読んで自分なりに分析や理解をして自分の表現の参考にしていくトレーニング。自分が描く世界の調査・研究。そういったことを地道にやっていく努力。この努力の量が違っていたのです。

 

当時の私はここまで理解はできたものの、だからどうすれば良い、という方法論がわからないまま、普通に結婚して普通に専業主婦をしていました。

 

それから数十年後、前の会社で上司から聞かれたことがあります。「将来どんな風になりたい? どんなことをやりたい?」と。

 

仕事と家事と育児とでいっぱいだった私には、こう聞かれても何も思い浮かびませんでした。またもや夢がないことに気づかされました。確か「縁側で猫を膝にのせてお茶を飲んでるおばあちゃんになりたい」と答えた記憶があります(笑)

 

上司からは夢がないなーと笑われました。その時のその上司の夢は豪華クルーズ船での世界一周でした。

 

上司から聞かれたことをきっかけに自分の夢、将来について時間があるたびに考えるようになりました。どう考えても豪華クルーズ船には興味が湧きませんでしたが(苦笑)。

 

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そうしているうちに会社を辞め、個人事業主になって、これから何をするのかなぁ、と考えた時に、今までの人生は今のためにあったのだ、と思うようになりました。すべての人生が今のためにあり、今までの様々な選択肢の中で選んできた道が今に続いているのだ、ということを実感したのです。

 

別に宗教めいた話をするつもりは全くありません。

 

今週はこんな話をしながら、夢を探している人たち、目標を見つけられない人たちの一助になれば、と思ってます。

それでは、また明日。

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