人材育成の道すがら

人材育成の道すがら、考えたこと・気づいたことを書き綴ります

夢に近づくためには

ビジネストレーナーの安部です。大分のユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

夢を実現させるためには「行動する」というお話を昨日しました。動いてみたら自分にマッチした夢だったかどうかがはっきりわかってきます。まずは行動することをお勧めするのですが・・・ここで問題が生じます。

 

まず最初に何をしたら良いかわからない、ということ。

 

こういう質問を年に数回受けることがあります。「ゲームを作る人になるにはどうしたら良いですか?」という質問。

 

ゲームを作りたいって、ゲームを作る人のどんな仕事の人になりたいのか?と聞き返すと、ほとんどが首をかしげます。ゲームを作る、と単純に言っても、絵を描く人、音楽を作る人、ゲームを動かすシステムを作る人、ゲームの機械を作る人・・・他にもたくさんいます。さて、どれ?と聞いても首をかしげるばかり。

 

もしそれを実現したいのなら、まず調べることをしてほしいと思います。例えば、ゲームをコンプリート(最後までクリア)した後に出てくるテロップを見て、どんな人がどんな仕事をしているのか、どんな職種があるのかを知ることができます。

 

他にも図書館などにはゲームを作る人になるには・・・といった書籍があります。そういった資料を元にその方面の「知識を得る」ということが必要です。知識がなければ、夢を叶えることは難しいでしょう。

 

f:id:ugrade:20170913205116j:plain

 

もしどこから調べたら良いのかもわからない、ということであれば、知っていそうな人に聞くことです。もしくは会う人、会う人に「私は○○がやりたいのだが、どうすれば良いですか?」と聞いて回るのも手段だと思っています。そうすることで詳しい人にたどりつく可能性が増えてくるからです。

 

これは私が小説を書くことを諦めた時に痛切に感じたことです。その夢を叶えたいのであれば、知識を得ることが大事です。

 

ある程度、知識がある、というのであれば、次のステップです。何をするのか、行動リストを作成する、ということです。行動リストを書き出せば、それをいつまでにするという期限を決めます。もし可能ならば、それをどれくらいまで(どのような状態まで)するのかも決めておくのです。

 

そのためには今の自分の実力を十分に理解する必要があります。何となくできそう、という感覚だけでも大丈夫かもしれませんが、たどり着くのに遠回りする可能性があります。

 

ただ、正確に自分のことを知るのは、かなり大変です。自分を正確に認知するためには「メタ認知」という能力が必要だそうです。このメタ認知はトレーニングで身につけることができるので、意識してトレーニングしていれば小中学生では難しくても大学生になる頃には十分に身につくと思われます。

 

私はメタ認知のトレーニングの専門家ではありませんので詳細は分かりません。ですが、ある程度の年齢でメタ認知がないなー、と思われる方は、ネットなどで調べるとたくさん出てきますので、トレーニングをしてみると良いかと思います。日記をつけるのがメタ認知のトレーニングには適しているようです。

 

要は自分がその場面でどのような感情や考えを持っていたのかを冷静に見つめることができる能力なので、日記を後から読み直すというトレーニングで、自分自身を深く知ることができる、というようです。

 

ちなみにこのメタ認知という言葉、私は大学の教育学部の先生から初めてお聞きしました。教育学等ではポピュラーな用語なのでしょうね。

 

過去の自分を振り返って見つめる、というトレーニングですが、大事なのが「冷静に」見つめる、ということです。ここで感情的になって、「ああ、あの時、なんであんなことを言ったんだろう・・・やっぱり自分って駄目だなぁ・・」といったネガティブになるためのものではないので、ご注意を。冷静に反省することです。評価や判断はしないことです。

 

話は元に戻しますが、自分自身を深く知り、夢に近づくために自分ができていないことがあれば、それを補充するためのトレーニングや学習を行います。専門家のところに通っても構いませんし、独学でも構わないと思います。

 

ここで学習の習慣化が難しくて、挫折する人が多く出てくるのでしょう。習慣化については、このブログでも触れてきたのですが、いつかまとめたいと考えています。

 

f:id:ugrade:20170820214045j:plain 

 

ところで、私は不思議な体験を二度したことがあります。

 

最初は自宅を購入する時。一軒家を購入するぞ、と決めた日に、ある高台の場所で、「こんなところに住みたいな」と思って見ていました。場所といい雰囲気といい、自分好みだったんです。そして、その一年後、その高台から見下ろしたすぐの場所に住んでいる自分がいました。購入した後に気がつきました。散歩で高台に上がった時、あれ?ここからの眺め、以前に見た記憶がある・・・と。

 

二つ目はある場所を訪れた時、「こういう場所で働きたいな」と思いました。数年後、気が付くとその場所で働いていたのです。就職した会社は最初違う場所でしたが、その会社が私が願っていた場所に入社後に移転したのです。

 

願っていれば、人の判断は自然とその方向に向けていくようにできているのだ、と、私はこの二つの経験から思うようになりました。すべてが直結しているわけではないと思いますが、重要な場面での判断はきっとどこかで自分の夢や希望が深く反映されていると考えています。

 

夢に近づくためには、そのために何をするべきなのか、行動することを見つけること。そのためには自分自身を深く冷静に見つめること。そして、夢に近づきたいと強く願うこと。の3つがポイントだと考えています。

 

少しでも多くの皆様が夢が実現されることを願っております。

それでは、また明日。

www.ugrade-japan.com