人材育成の道すがら

人材育成の道すがら、考えたこと・気づいたことを書き綴ります

女子が働くということ

数年前からいくつかの大学や高専でIT業界についての話をしています。聞いている学生は情報系の学部だけではないのですが、一番熱心に聞いてくれるところがあります。それは、産休の話。

 

IT企業は比較的社長の年齢が若く、社長の奥さんさえ他の企業の社員という方もいます。そういったところから、女性が働きやすくなるための制度である産休に対してあまり抵抗感がないのか、当たり前な感覚が社内にありました。

 

そのことを話すと、女子学生の顔がパッと輝くのです。へぇー、良いなと。

 

最近は、女子学生だけなく男子学生の顔も輝くので、意識が変化しつつあるのかな、という感じを受けています。

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私がこのテーマを取り上げるきっかけとなった『Lean in』の本で、「序文 日本語版に寄せて」を川本裕子氏が書いている。

最近、日本の就活する女子学生は「幻の赤ちゃん」を抱いて就職活動をしている…

子どもも夫も、恋人もいないのに、将来子育てをしながら働くことを想定して両立できるかを心配している女子学生のことだそうです。まさしく私の話に反応した女子学生たちのことだと思いました。

 

私が学校を出て就職活動をする時は、結婚したら辞めるというのが前提だったので、全く意識したことがありませんでした。でも、先日テレビで街頭インタビューを受けていた学生も制度のことを気にしてました。

 

こんな女性は日本だけかと思っていたら、『Lean in』の本文の中でも取り上げられており、アメリカの若い女性も同様のことを気にしているとのこと。アメリカでは、男女平等なんてとっくの昔に成立していたと思っていたのですが、そうではないことがわかりました。

 

そういえばアメリカ映画で、父親が出かける時は息子に向かって「お母さんのことを守るのはお前だ」みたいなセリフがあります。日本映画では逆で、妻に「子ども達のことを頼む」と言って出かけます。

 

最近は「#MeToo」ということも出てきましたね。

 

意外と世界的に女性は男性に比べると大変な目にあっているようです。

 

それだけではなく、『Lean in』の著者シェリル・サンドバーグ氏も述べているように女性の心の中にも「女性は男性より劣っている」という意識があり、それが女性の自信を失わせていることがあると思っています。

 

女性部下の言う「できません」の意味についての記事がありました。

tech.nikkeibp.co.jp

 

これは自信がないからリスクを回避するために「できません」と言っていると私は考えています。女性は比較的リスクに敏感です。これも、女性の性質というより、「そんなことをしたらお嫁に行けなくなる」と言われ続けたことが起因しているように感じています。

 

女性だからできないと考えることこそが、先週、私が話した社会的雰囲気です。これは男性の心の中にも女性の心の中にも存在して、女性の行動を制限しています。しかも潜在的に存在しているので、本人も気づかないまま、他の女性にも知らず知らずのうちに影響を与えてしまっているのです。

 

そう考えると、女子学生が産休制度に喰いつくのは、少し悲しい気がします。同じく喰いついてきた男子学生は、ぜひともこれからもその思いを胸に頑張って欲しいです。

 

是非とも男女が自分の能力を存分に発揮して、自分の人生を楽しく生きられるような会社がたくさん出てくれば良いなと考えています。

 

このテーマはいったんここで終わりにします。下書きが4つ以上残ったままです。こんなに苦労したテーマは他にありませんでした。書きたい想いはたくさんあるのに、文章にすると思うように書けないジレンマで苦しみました。

 

4月の上旬は少しお休みします。

 

実は、はてなブログから違うブログサービスへ移行を考えています。はてなブログの機能を良く調べずに使い始めてしまったためです。私が欲しい機能がなく、ツールを組み込もうとしたのですが、英語Onlyのツールのため諦めました。。。(苦笑)

 

その準備のためのお休みになります。

 

再開したら、Facebookやその他でお知らせします。こちらにもリンクは貼りたいと考えています。

それでは、今日はこの辺で。 

www.ugrade-japan.com