人材育成の道すがら

人材育成の道すがら、考えたこと・気づいたことを書き綴ります

効率的な学び方のコツ4つ

研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしている安部です。

 

今まで20年近く様々なところで研修を行ってきました。
そのため、職業柄、いろんな方の学ぶ姿に接する機会があります。

 

どうしてもそれを学ばなければならない
切羽詰まった事情がある場合は、
できれば効率的に学ぶことが必要になります。

 

そんな時に
詳細に書かれたテキストを買ってきて
1ページ目から読む、
といった行動は
「学ぶ」ということについてはセオリーです。

 

学校で「学ぶ」ことは
このような学び方でした。

 

しかし、社会人は忙しいです。
時間がたっぷりという方は少ないのではないでしょうか。

 

だからこそ、効率的に学ぶ方法を学んでおく必要があります。

 

 

学校で少ない人で9年間、
多い人であれば20年以上(医学部博士課程など)
学んでいます。

 

でも、意外と学び方を学んだ方は
少ない気がしています。

 

私は、「上手に学ぶコツ」があると考えています。
本日は上手に学ぶ学び方についてお話しします。

 

コツ1:学んだ先のゴールを明確にしておく

何を学ぶのでしょうか。
それを学んで何を行う予定ですか。
学んだ内容を何に活用する予定ですか。

 

どこまで深く学びますか。
何がわかるようになれば終わりですか。

 

社会人が学ぶには何らか必要に迫られた場合が多いです。

好奇心に駆られたとしても、仕事に直接関係ないことを学ぶには
少しだけ時間がタイトになってしまうことが多いと思います。

 

しかし、学ぶ内容は限りがありません。

 

例えば、英語を学ぶにしても、
ネイティブのように話すためには、
それなりの時間が必要です。

 

そうではなく、
1週間の海外旅行で使える英語、とか
かかってくる英語の電話を取り次げるようにする、とか
学ぶ目的があれば、
学ぶゴールも明確になります。

 

学ぶ前に是非とも
どこまで学ぶのかを決めておくことをお勧めします。

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コツ2:学ぶ方法を決める

今までに効率的に学べた経験はありますか。

 

人によっては、
目から入ってくる情報
耳から入ってくる情報
体を動かすことで入ってくる情報
など、入ってきた情報をうまく処理できる器官があります。

 

運動選手は、コーチから右手の動きを注意されたら、
徐々に動きを修正することができます。

 

体をコントロールする能力が長けているためです。

 

一般の運動をほとんどしない人には難しいです。

 

本を読んだだけで理解できる人もいれば、
実際の現場を目で見て動かしてみて始めて理解できる人もいます。

 

このように人が理解しなければならない情報が
どこから入ってくるのか、どのように入ってくるのか
によって理解できるスピードが違ってくるのです。

 

自分の特徴を知って
学びの方法を考える必要があります。

 

目で文章を読むより
耳で話し言葉を聞いた方が理解が進む方は、
オーディオブックや講師による講義などを利用した方が
理解しやすくなります。

 

本の文章を読むのが苦にならない人であれば、
テキストを読む、昔ながらの通信教育を利用するなど
が効果的です。

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世の中には数式の方が覚えやすいという方もいます。

コツ3:今までの経験・体験を元に学ぶ

全く新しいことを学ぶ時でも、
何か類似していることが必ずあります。

 

やり方が同じであったり、
考え方が同じであったり、
構造が同じであったり、
と、全く異なるように見えるものが
実は似たものが他にあった、
ということが多くあります。

 

おやじギャグを多発する人は、
類似するものを見つけるのが上手な方でしょう。

 

おやじギャグを発する時と同じように
学んでいるものと今までの経験との類似性を
見つけるようにするのです。

 

そうすることで、
全く新規のモノを覚えることができなくても
既存のモノと類似している方が覚えやすくなります。

 

理解も早くなります。

 

効率的に学ぶにはぜひ取り入れて欲しい手法です。

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コツ4:自分なりの知識体系・技術体系をつくる

さまざまなことを知っている方は、
自分なりの知識体系をつくっています。

 

知識や技術は一つだけで終わるものはなく、
何らかの派生した知識や技術が存在しています。

 

頭の中にジグソーパズルのピースを埋めていく感覚で、
新しく学んだ内容を体系図を作っていくのです。

 

それは、コツ3で話した今までの経験を利用する、
と共通することです。

 

今までやってきたこと、学んできたことを補填するような
知識や技術であれば、土台部分に埋め込んでいきます。

 

参考になる知識や技術は横に広げていく感覚で。

 

将来的に発展するような知識や技術であれば、
上に伸びていくような感覚で。

 

自分なりの体系図を広げていくのです。

 

今、学んだことは、どこかのピースとなって
埋めていくことができるはずです。

 

そして、体系図を作成していると、
次にその知識や技術を取りだす時に
取りだしやすくなっています。

 

基本的に学び方が上手な方は、
自分なりの体系図を持っています。

 

というのが、

学び方が上手な方ほど、知識をお伝えした後、
自分なりに考える時間がとても長い傾向にあります。


その時、
ほとんどの方が何かを当てはめるような
所作をします。無意識ですが。

 

まるでピースをはめ込むように、です。

 

そして、
確認してきます。

○○と同じように××すれば良いということですか?
と。

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その時は
ひらめいた時と同じような表情をしています。

 

人は学び方を習得しておくと
かなり楽になると思っています。

 

本日お話した内容を参考に
自分なりの効率的な学び方を
ぜひ会得してください。 

 

それでは、今日はこの辺で。

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