人材育成の道すがら

人材育成の道すがら、考えたこと・気づいたことを書き綴ります

共感するために必要なこと

こんにちは。

 

先日、カフェで時間をつぶすために
コーヒーを飲みながら読書していました。

 

私が座っていた席のちょうど斜め前に
1歳になるかならないかの男の子(だと思う)が
いました。

 

当然、お母さんと一緒です。

 

目がキラッキラしてて、上機嫌(笑)

 

ようやく「たっち」ができる頃で、
お母さんの膝に手をかけて
床の上に立っていました。

 

このころの子ども特有の
ふらつきながらの立っている姿。

 

かわいいなぁ、と思っていると
バッチリ目があいます。

 

「ぼく、立ってるから、見て! 見て!」
と言わんばかりです。

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私が笑うと、恥ずかしそうに顔を一旦
お母さんの膝にうずめてから、
床にしりもちをつきます。

 

それからは、彼の冒険の始まりです。

 

「はいはい」で、
気の向くままに進んでいきます。

 

自分の思うがままに動けることを
本当に楽しく感じ、
進んでいく姿には、
世の中を知りたい!という
好奇心のかたまりにしか見えません(苦笑)

 

こうやって子どもはいろいろなことを
学んでいくんだなぁ、
と思いながら見ていると

 

さすがに2メートルくらい離れたところで、
「ヤバい」と
お母さんが連れ戻してきました。

 

何度か、そんな作業をしているお母さん、
でも、ちっとも嫌そうにしていないお母さん。

 

お母さんとおしゃべりしているお友達も
さっきからずっと赤ちゃんを抱いたまま
立っておしゃべりしています。

 

座ると赤ちゃんが泣いてしまうからでしょう。

 

大変だよね、ホントに。

 

よく頑張っているよね。

 

心の中でそう言いながら、
状況を眺めていました。

 

母親だから子育ては当たり前。

 

そう思っていると、
暖かい気持ちは生まれません。

 

相手を共感する気持ちは生まれません。

 

仕事をする上で、
「部下だったら○○して当たり前」
と思っていると、
部下の頑張りに共感することができません。

 

結果が伴わないなら、評価されない、
ということは部下もわかっています。

 

でも、頑張ったことだけでも、
共感してもらえたら、
きっと明日も頑張れる、
と感じている部下は多くいます。

 

「営業だったら、顧客獲得して当たり前」

 

そうかもしれないけれども
顧客獲得できないまでも
頑張っているなら共感だけでも
してあげられれば・・・

 

部下も成功するための努力を
惜しまないんじゃないかと
思っています。

 

そして、できれば、
一緒に努力の方法を考える。

 

「教える」じゃなく
「一緒に考える」ですね。

 

これが
部下育成、人材育成の方法として
一番の基本だと考えています。

 

そんなことをつらつら考えた
ひとときでした。