人材育成の道すがら

人材育成の道すがら、考えたこと・気づいたことを書き綴ります

固定概念をなくすコツ

イノベーションという言葉をご存じでしょうか。

 

モノ・サービスや仕組みに対して
新しい技術や考え方を技術や考え方を取り入れ
新たな価値を生み出して社会的に大きな変化を起こすこと。

イノベーション - Wikipediaより

 

私の中ではスマートフォン
一番のイノベーションでした。

 

他にもさまざまなものがあります。

 

ちょっと古くなりますが、
携帯電話だってイノベーションです。

 

今では「ガラケーガラパゴス携帯)」と
言われて諸悪の根源みたくなってますが・・・

 

イノベーションが起こるキッカケは、
小さな問題を解決することから始まります。

 

この小さな問題に気づくための
ちょっとしたコツについて
今日はお話しします。

 

1.イノベーションを阻害するモノ

空き家がある問題と
安く宿を借りたい問題を
合わせて「民泊」というサービスが
誕生しました。

 

それぞれ別の問題でしたが、
二つを「合わせる」ことが
「新しい考え方」です。

 

 

民泊は法律の問題がありました。
法律でダメだから、と諦めていたら
先には進みません。

 

この
「法律でダメ」
ということが前回の固定概念ですね。

 

農業では効率的に行うために
一品種を大量生産をすることが主流だったのが、
少量多品種生産して、
ネットで直販する、ということも
生まれています。

 

でも、農地が広くない人にとって
大量生産はできない、という問題があります。

 

また、新たに農業に従事したいという人にも
ハードルが高くなります。

 

そして、野菜を丁寧に育てたい人
(つまり無農薬や自然栽培を目指す人)
にも今までの農業のやり方では無理です。

 

丁寧に育てるには手間がかかります。
手間は効率化の敵です(笑)

 

「効率が収益につながる」
というのも固定概念ですね。

 

こうやって考えていくと
○○したいのに××があってダメだぁ・・・
と思う時の「××」は固定概念である
ということがわかります。

 

もし、皆さんの中で
「〇〇したいなぁ・・・」と思っていても
「でも・・・」と
「でも」で続く何かがあって
できないのであれば、
「でも」から続くモノが固定概念である
可能性があります。

 

固定概念という言葉が難しければ、
「常識」と言い換えても良いかもしれません。

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2.若い人がイノベーションで有利なのは

イノベーションを起こす人は
たいがい若い人です。

 

若いと言っても
30歳代から40歳代ということでしょう。

 

思いついても行動を起こさないと
本当の意味でのイノベーションは起こせません。

 

現実的な行動力はこれくらいの年齢が必要です。

 

ここでいう行動力は、金銭的な面や
実現するための技術力や経験といったことを
表しています。

 

もっとも20歳代以下の人でも
行動するという部分で支援があれば、
イノベーションを起こせます。

 

彼ら彼女らは
背負っている固定概念の重さが
とても軽いのです。

 

○○したいなぁ・・・
でも・・・
の「でも・・・」が出てくる場面が
少ないのです。

 

それは経験の少なさが理由です。

 

年齢を重ねると、
○○したいなぁ・・・
でも、あの時××だったからなぁ・・・
という経験が思い出されることになります。

 

苦い経験や辛い体験などが枷となるのです。

 

若い人たちはそんな経験や体験が少なく、
思い出されることもないので
軽く枷を飛び越えます。

 

だったら、問題に気づくのは
若い人たちだけに任せればよい、
ではダメだと私は考えています。

 

それなりの年齢の方でも
固定概念を取り除けば
十分に問題に気づき、
イノベーションを起こせるでしょう。

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3.縛っている固定概念を取り除くには

では、固定概念を取り除くには
どうすれば良いのでしょうか。

 

まず、「でも・・・」と言った時に
「でも」と言ったことに気づくことです。

 

今まで無意識に「でも、ダメだ」と
言っていることが多いはずです。

 

ですから、「でも」と言った自分に気づく
ということが一番重要なのです。

 

もし、どうしても気づきにくい場合は、
周りの人たちに「でもを言ったら教えて」
と言っておくのも手かもしれません。

 

続いて、「でも・・・」と言った後の言葉が
キチンと説明できるかどうかを考えます。

 

説明が、
「常識的に無理だろう」とか
「一般的に言ってダメなんだ」とか
だったら、完璧な固定概念です。

 

それは「なぜ」常識的に、
一般的にダメなのでしょうか。

 

自分に問いかけてみてください。

 

説明がもう少し理論的な場合、
「効率化しないと利益が上がらない」
「値下げしないとモノは売れない」
という事であっても
「なぜ」を問いかけてみてください。

 

なぜ、効率化をしないと利益が上がらないのでしょうか。
なぜ、値下げしないとモノは売れないのでしょうか。

 

もちろん、効率化するとコストが下がります。
値下げをすると顧客の購買意欲が上がります。

 

そこでもう一歩踏み込みます。

 

なぜ、効率化せずに利益を上げる方法が
ないのだろうか。
なぜ、値下げしないと買わないような顧客に
売らなきゃならないんだろうか。

 

この質問が出てくると
固定概念を取り除くキッカケを掴めます。

 

両方とも値段が高くても買ってくれる
顧客へ売ることが「問題」となり、
その方法を考えることが
「問題解決」になるのです。

 

※これはあくまで一例にすぎません。
この問題は考える人によって
さまざまな形になります。

 

問題解決に
新しい手段やサービスを考えることで
付加価値をつけることができれば
イノベーションとなります。

 

固定概念を外す方法は、
自分を観察し、
自分の想いを否定する時に気づき、
否定する考え方がなぜあるのか、
について深く考えるということです。

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4.別にビジネスだけではない

今回はイノベーションに沿って話してきましたが、
別に経済的なことだけではないと考えています。

 

例えば、
固定概念を外していくことができれば
人生が豊かになります。

 

固定概念は常識とも言い換えられる
とお伝えしましたが、
常識で縛られる生活はとても窮屈です。

 

よく
「常識にとらわれない生き方」
といった言葉が使われますが、
まさに固定概念を外した生き方そのもの
だと言えるでしょう。

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そこにはビジネスで取り扱うほどではない
本当に小さな問題かもしれませんが、
それで生き方が楽になるのであれば
とても良い人生になるのではないでしょうか。

 

それでは今日はこの辺で。