人材育成の道すがら

人材育成の道すがら、考えたこと・気づいたことを書き綴ります

社会人の学び方~アウトプットから学び方を考える~

人は生まれた時から
しばらく「学ぶ」だけの時期を過ごします。

 

「学び」を卒業するのは、学校を卒業する時、
言い換えれば社会人として生きていく時、
と思っている人が多くいます。

 

ですが、社会人になっても「学ぶ」ことは
ついてまわります。

 

仕事のやり方を覚えたり、必要な資格を取ったり
お客様への接し方を磨く必要があります。

 

だから「学ぶ」ことから卒業することは
ないのです。

 

本日は社会人の学び方、
アウトプットから学び方を考える
をテーマにお話しします。

 

1.一から学ぶ時間はありますか?

私は中学生くらいまで、
学校の授業を動画で記憶していました。

 

先生の話している内容を
先生の板書、動きや表情など
ちょうどテレビカメラで映しているように
記憶していたのです。

 

ですから、試験勉強は
かなり楽でした。

 

ですが、高校生になった頃から
授業が全く覚えられなくなりました。

 

高校生になれば学ぶ科目数も増え、
内容も本格化します。

 

また、1科目の量も格段にアップします。

 

授業をボンヤリ聞いただけでは
到底追い付けないのは当然です。

 

それからは暗記することを諦めました。

 

覚えられないし、
覚えたくないからです・・・(笑)

 

当然テストでは散々な結果となります。

 

覚えたくないと思っても
テストに合格しなければ
進級も進学もできません。

 

だから、覚え方に工夫をすることを
始めました。

 

そのあたりのことは、
以下にお話ししています。

ugrade.hatenadiary.jp

 

高校生の頃はまだうまく
情報整理ができていませんでしたが、
今ではずいぶんとできるようになり、
記憶することも楽になってきました。

 

ですが、たまに困ったことが起きます。

 

全く新しいことを始める際、
どこから学んで良いのかわからない
ということが起きます。

 

例えば、よくプログラミングを学びたい
という人に多いのですが、
入門書を買ってきて、
1ページ目から読み進むという学び方。

 

職業柄、このような方々とお話しする
機会が多かったのですが、
たいがいの方が途中で学びを諦めています。

 

理由は
・わからなくなった
・時間がなくなった
が大半を占めます。

 

このブログを読まれている方にも
身に覚えがあるのではないでしょうか。

 

私にも経験があります。

 

○○が学びたい、と思い、
その入門書を購入してきて
読み始めます。

 

ところが、数ページ進んだ頃、
急に難しくなったり、
読む時間がなくなったりして
途中のまま放り出してしまうのです。

 

いわゆる「積読」化ですね。

 

理由の一つ、「わからなくなった」
については、後日お話しします。

 

本日は理由のもう一つ、
「時間がなくなった」
についてお話ししましょう。

 

社会人はとにかく忙しいです。

 

少し仕事に余裕があっても
すぐに何らかのトラブルが発生し
(例えば一人退職したなど)
仕事の量が増えます。

 

そうなれば当然時間が足りなくなり、
学ぶ時間は真っ先になくなります。

 

基本的に仕事や
生きていくための食事や睡眠の
時間が優先度が高いのが普通です。

 

学ぶ時間の優先度は
学ばなくては仕事にならない
場合を除いて
通常は優先度が低くなります。

 

社会人が何かを学びたい、
と考えた時、
まず学ぶ時間が少ないことを
念頭に置くことが重要です。 

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いつも時間に追われる日々…

2.それを学んで何がしたいのですか?

時間が少ない状態で学ぶには
効率的に学ぶことが必要です。

 

効率化させるために
まずしなければならないのが、
「何のために学ぶのか」
ということを明確にすることです。

 

いわば学ぶ目的です。

 

中学生までは学ぶ目的を
明確にとらえている人は
ほとんどいないでしょう。

 

高校生でも普通科へ進学している
場合はあまり考えていないと思います。

 

ただ、若い人には
学ぶ時間がたくさんあります。

 

経験が少ない彼ら・彼女らには
たくさんのことを学んで
視野を広げ、
将来の道を決める必要があります。

 

ですが、時間のない社会人は
状況が異なります。

 

現在やっている仕事と大いに関係する場合は、
仕事中に学ぶことができます。

 

入ったばかりの新入社員が該当します。

 

ですが、入社して数年経てば、
学ぶ時間を勤務時間内に確保するのは
余程余裕がある企業でもない限り、
余程今までと異なる部署に異動しない限り、
できません。

 

だからこそ、必要なのが、
何のために学びたいのか、
という目的が明確であることです。

 

○○がしたいから学ぶ
という○○の部分が学ぶためには
大変重要なのです。

 

効率化するには
「取捨選択」が必要です。

 

この取捨選択する際の基準が
目的に沿っているか、そうでないか
となるのです。

 

そうでなければ、
すべてを理解し記憶するのは
無理があります。

 

例えば心理学を学びたい、
と思ったとします。

 

心理学と書かれた本を買ってきて読んでも
わかったようなわからないような気分になり、
そのうち積読コーナーへ、
となってしまいます。

 

実際私も若い頃、
心理学コーナーで買った
「性格分類学」の本を
何とか読み終えました。

 

太っている人は明朗快活、
といった内容が書かれてあり、
読みながら噓っぽいなぁ、
と思ったことだけが記憶に
残っています(苦笑)。

 

そうではなく、
何のために心理学を学びたいのか、
ということを明確にするのです。

 

営業で赴く顧客の心理が掴みたい、
購買意欲を高める心理的アプローチが
知りたい、
と目的が明確であれば、
それらを解説した本があります。

 

行動経済学」と呼ばれる
心理学と経済学を融合させた学問も
今では存在しています。

 

社会人は心理学者になりたいわけではなく、
自分が困っている課題を解決するために
知識を得たいと思っているので、
学ぶ目的に沿った学習内容を決める
必要があるのです。

 

そして、今では検索をかけて
情報を収集することができます。

 

概略だけであれば、
ネット上の記事でも十分に通用します。

 

ただ、もう少し深く知りたい、
学びたいと思うのであれば、
やはり専門的な本や論文を
ひも解く必要があるでしょう。

 

専門的な本を購入したら、
1ページ目から目を通すことも
重要です。

 

その前に、
目次のページを見てください。

 

既に学びたい内容の概略が
わかっているのであれば、
目次のページから必要な箇所だけを
抜き出して読むことで
目的を十分に果たすでしょう。

 

本はすべて読まれることを望んでません。

 

得たい知識の部分だけ読んだとしても
十分なのです。

 

ですが、目的の部分だけ読んでも
意味が分からない、
といったことも十分起こり得ます。

 

その時は、何が分かれば目的の部分の
理解が得られるのか、
という観点で目次のページをもう一度見ます。

 

不足している知識を補う場合は、
目次から必要な部分を拾うだけで
十分な学びになります。

 

ただ、どこから手を付けたら良いか
わからない場合は、
最初のページから読む必要があります。

 

その場合でも常に目的を頭の中において
目的に沿っているのかどうかを
チェックしながら読むことを
おすすめします。

 

どうしても最初から読むと
途中わからない部分が出てきた時
そこで止まってしまうことがあります。

 

目的を持って読んでいれば
止まってしまわずに先へと
進むことができます。

 

わからないところは必要が出てきた時
理解すれば良いのです。

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今はわからないけど、そのうちわかるさ

3.アウトプットから学び方を考える

学ぶこと自体を趣味としており
時間がたくさんある場合は、
一からゆっくりと学べば良いのです。

 

ですが、どうしても時間に
追われている場合は、
学ぶことが後回しになってしまいます。

 

そんな時こそ、
目的を明確に持って、
その目的に沿うか沿わないか
判断しながら学んでいく、
というのが効率的です。

 

ただ、学ぶということは
知識を得るだけではありません。

 

得た知識を自分で使えることが
重要です。

 

自分で使うためには、
知識、つまり情報を整理する
必要があります。

 

情報整理の方法については
先日お話ししましたので、
ここでは省略します。

 

情報を整理する際の「視点」は
とても重要なので、
ここでお話しします。

 

重要なのは、
仕事に活かすように
情報を整理することです。

 

仕事はアウトプットです。

 

仕事をすることで
製品ができたり
サービスが提供できたりします。

 

だから、
仕事はアウトプットなのです。

 

アウトプットするために
必要な情報を整理し
知識として蓄えることが
社会人としての学びと言えます。

 

その整理をする時に
アウトプットを意識することです。

 

例えば、
私が人の学び方について話す、
と思った時、
人の記憶の原理について学ぶ、
というようなことです。

 

人間の記憶の原理は様々な観点から
論文や専門書が出ていますが、
全部を目を通し、
理解するのは無理です。

 

また、私が知りたいと思う内容
そのものを端的に表した専門書は
ありません。

 

人それぞれが自分の興味を
研究し記述しているからです。

 

他人が全く同じものに対して
同じように興味を持つことは
あまり考えられません。

 

だったら、必要と思われる箇所を
ピックアップする、
そのピックアップの基準は
アウトプットに合わせる、
ということが重要なのです。

 

ちなみに記憶力が落ちる
40歳以上でも、
それまでの経験と関連付けて
記憶すると覚えられる、
とのことです。

 

このようなことをお話しするために
学ぶ、ということです。

 

学生時代は、人から学べ、
といわれたものを学び、
それを記憶しなければ
先へと進めません。

 

ですが、社会人には
落第も不合格もありません。

 

自分が学びたい、
より良いアウトプットするために
学びたいと思うのであれば、
自分中心に学べば良いのです。

 

ですが、外から得た情報を
自分中心に捻じ曲げては
いけません。

 

カラスが黒であるのに、
白い方がキレイと勝手に
情報を変えてしまうことは
学ぶことではありません。

 

ただ、カラスの生態を知って
ゴミ捨て場の対策を講じたい、
というのであれば、
カラスは黒だけではない、
ということも知り得るでしょう。

 

ひとつだけ注意点があります。

 

アウトプット中心に学んでいくと
個別の知識が蓄積します。

 

この場合は○○
あの場合は××、
といった風にです。

 

整理ができて
覚えられれば良いのですが、
だんだん混乱してきた時は
キチンと時間を取って
全体を整理することを
おすすめします。

 

整理すれば
情報同士の関連性、
欠けている情報などがわかり、
より深く学べるようになります。

 

ある程度の情報を持っているので、
わからないところがわからない、
どこから手をつけて良いか
わからない、などといった
混乱した状態では
既にないはずです。

 

最初の段階からは数段上にいる
自分に気づくと思います。

 

そして更に深く学ぶ道が開ける
と思います。

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100点を取ることが目的じゃない

本日は、
社会人の学び方
~アウトプットから学びを考える~
ということでお話ししてきました。

 

学校での学び方ではなく
もっと自由に自分なりの
学びをしてほしいと
考えています。

 

それでは、今日はこの辺で。

固定概念をなくすコツ

イノベーションという言葉をご存じでしょうか。

 

モノ・サービスや仕組みに対して
新しい技術や考え方を技術や考え方を取り入れ
新たな価値を生み出して社会的に大きな変化を起こすこと。

イノベーション - Wikipediaより

 

私の中ではスマートフォン
一番のイノベーションでした。

 

他にもさまざまなものがあります。

 

ちょっと古くなりますが、
携帯電話だってイノベーションです。

 

今では「ガラケーガラパゴス携帯)」と
言われて諸悪の根源みたくなってますが・・・

 

イノベーションが起こるキッカケは、
小さな問題を解決することから始まります。

 

この小さな問題に気づくための
ちょっとしたコツについて
今日はお話しします。

 

1.イノベーションを阻害するモノ

空き家がある問題と
安く宿を借りたい問題を
合わせて「民泊」というサービスが
誕生しました。

 

それぞれ別の問題でしたが、
二つを「合わせる」ことが
「新しい考え方」です。

 

 

民泊は法律の問題がありました。
法律でダメだから、と諦めていたら
先には進みません。

 

この
「法律でダメ」
ということが前回の固定概念ですね。

 

農業では効率的に行うために
一品種を大量生産をすることが主流だったのが、
少量多品種生産して、
ネットで直販する、ということも
生まれています。

 

でも、農地が広くない人にとって
大量生産はできない、という問題があります。

 

また、新たに農業に従事したいという人にも
ハードルが高くなります。

 

そして、野菜を丁寧に育てたい人
(つまり無農薬や自然栽培を目指す人)
にも今までの農業のやり方では無理です。

 

丁寧に育てるには手間がかかります。
手間は効率化の敵です(笑)

 

「効率が収益につながる」
というのも固定概念ですね。

 

こうやって考えていくと
○○したいのに××があってダメだぁ・・・
と思う時の「××」は固定概念である
ということがわかります。

 

もし、皆さんの中で
「〇〇したいなぁ・・・」と思っていても
「でも・・・」と
「でも」で続く何かがあって
できないのであれば、
「でも」から続くモノが固定概念である
可能性があります。

 

固定概念という言葉が難しければ、
「常識」と言い換えても良いかもしれません。

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2.若い人がイノベーションで有利なのは

イノベーションを起こす人は
たいがい若い人です。

 

若いと言っても
30歳代から40歳代ということでしょう。

 

思いついても行動を起こさないと
本当の意味でのイノベーションは起こせません。

 

現実的な行動力はこれくらいの年齢が必要です。

 

ここでいう行動力は、金銭的な面や
実現するための技術力や経験といったことを
表しています。

 

もっとも20歳代以下の人でも
行動するという部分で支援があれば、
イノベーションを起こせます。

 

彼ら彼女らは
背負っている固定概念の重さが
とても軽いのです。

 

○○したいなぁ・・・
でも・・・
の「でも・・・」が出てくる場面が
少ないのです。

 

それは経験の少なさが理由です。

 

年齢を重ねると、
○○したいなぁ・・・
でも、あの時××だったからなぁ・・・
という経験が思い出されることになります。

 

苦い経験や辛い体験などが枷となるのです。

 

若い人たちはそんな経験や体験が少なく、
思い出されることもないので
軽く枷を飛び越えます。

 

だったら、問題に気づくのは
若い人たちだけに任せればよい、
ではダメだと私は考えています。

 

それなりの年齢の方でも
固定概念を取り除けば
十分に問題に気づき、
イノベーションを起こせるでしょう。

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3.縛っている固定概念を取り除くには

では、固定概念を取り除くには
どうすれば良いのでしょうか。

 

まず、「でも・・・」と言った時に
「でも」と言ったことに気づくことです。

 

今まで無意識に「でも、ダメだ」と
言っていることが多いはずです。

 

ですから、「でも」と言った自分に気づく
ということが一番重要なのです。

 

もし、どうしても気づきにくい場合は、
周りの人たちに「でもを言ったら教えて」
と言っておくのも手かもしれません。

 

続いて、「でも・・・」と言った後の言葉が
キチンと説明できるかどうかを考えます。

 

説明が、
「常識的に無理だろう」とか
「一般的に言ってダメなんだ」とか
だったら、完璧な固定概念です。

 

それは「なぜ」常識的に、
一般的にダメなのでしょうか。

 

自分に問いかけてみてください。

 

説明がもう少し理論的な場合、
「効率化しないと利益が上がらない」
「値下げしないとモノは売れない」
という事であっても
「なぜ」を問いかけてみてください。

 

なぜ、効率化をしないと利益が上がらないのでしょうか。
なぜ、値下げしないとモノは売れないのでしょうか。

 

もちろん、効率化するとコストが下がります。
値下げをすると顧客の購買意欲が上がります。

 

そこでもう一歩踏み込みます。

 

なぜ、効率化せずに利益を上げる方法が
ないのだろうか。
なぜ、値下げしないと買わないような顧客に
売らなきゃならないんだろうか。

 

この質問が出てくると
固定概念を取り除くキッカケを掴めます。

 

両方とも値段が高くても買ってくれる
顧客へ売ることが「問題」となり、
その方法を考えることが
「問題解決」になるのです。

 

※これはあくまで一例にすぎません。
この問題は考える人によって
さまざまな形になります。

 

問題解決に
新しい手段やサービスを考えることで
付加価値をつけることができれば
イノベーションとなります。

 

固定概念を外す方法は、
自分を観察し、
自分の想いを否定する時に気づき、
否定する考え方がなぜあるのか、
について深く考えるということです。

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4.別にビジネスだけではない

今回はイノベーションに沿って話してきましたが、
別に経済的なことだけではないと考えています。

 

例えば、
固定概念を外していくことができれば
人生が豊かになります。

 

固定概念は常識とも言い換えられる
とお伝えしましたが、
常識で縛られる生活はとても窮屈です。

 

よく
「常識にとらわれない生き方」
といった言葉が使われますが、
まさに固定概念を外した生き方そのもの
だと言えるでしょう。

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そこにはビジネスで取り扱うほどではない
本当に小さな問題かもしれませんが、
それで生き方が楽になるのであれば
とても良い人生になるのではないでしょうか。

 

それでは今日はこの辺で。

見えない問題に気づくこと

NHKで放送されている「チコちゃんに叱られる
という番組をご存じですか。

 

もう4年くらい続いている番組ということなのですが、
あの番組で知った内容を覚えているのは
たぶん片手でおさまるくらいの数ですね。

 

自分の記憶力のなさを改めて思い知る
番組でもあります(笑)

 

この番組の面白さは、
問題と思っていない問題を取りあげることです。

 

よく小さな子どもが
「人が死んだらどこへ行くの?」
「どうして牛は肉を食べないの?」
といった質問をしてきます。

 

聞かれた大人は答えにグッと詰まる質問です。

 

そんな質問を次から次へと出してくるこの番組に
「質問を考える人、スゴイなぁ」と
私は素直に思います。

 

今日はそんな「見えない問題に気づく」について
お話しします。

 

1.ニーズと見えない問題

15年以上前のことです。
一時期ですが、出張が多い時がありました。

 

出張の際には、
仕事に必要なパソコンを持っていくことが必須です。

 

男性より女性の方が荷物が多いと良く言われますが、
私もそれなりに荷物がありました。

 

着替えだって、スーツとブラウス、ワンピース、
ホテルでの部屋着、ちょっとした外出着が必要です。

 

他にもメイク道具や女性特有の持ち物もあると
荷物が多くなってしまいます。

 

それプラス、パソコンです。

 

当時のパソコンは徐々に軽くなってきていましたが、
それでも数キログラムあり、
それに電源コードやマウスを合わせると
かなりの重さになります。

 

携帯電話はすでに普及していましたが、
スマートフォンがない時代です。

仕事自体は私の人生で一番忙しい時期だったので、
メールもどんどん入ってきます。

 

そのメールを確認するために
ポケットWi-Fiを起動させ、
ノートパソコンを開く必要がありました。

 

携帯電話は私物だったので、
携帯電話のメールアドレスは仕事で使っていませんでした。
なので、仕事上のメールはパソコンで処理していました。

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空港なんかは待ち時間が長いので
仕事をするにはもってこいの場所です。

 

今では当たり前ですが、
当時はパソコンを広げて仕事をしている人は少なく、
行きかう人からの視線を感じつつ、
仕事をしていました。

 

そんな時、いつも思っていたことは、
パソコンがもう少し小さく軽かったら・・・
ということです。

 

今、思い出してもため息が出ます。

 

そんな私に衝撃が走ります。
スマートフォンの登場です。

 

私が出張に明け暮れていた頃から少し経った時
スマートフォン(当時はiPhone3G)が発売されました。

 

小さく軽いパソコンができたのです。

 

メールだって、パソコンを立ち上げなくても
確認することができます。

 

ああ、これが「ニーズを満たす」ということだな、
と思ったことは鮮明に覚えています。

 

ノートパソコンといえども、ずっと持って回るのは
重いしかさばります。

 

それは問題でした。

 

だから、もっと小さく軽いパソコンがあれば、
と思っていました。

 

これがニーズです。

 

このニーズを満たすスマートフォンの登場は、
すごいことが起こるぞ、というワクワク感で満載でした。

 

もちろん、日本のパソコンメーカーでも
ノートパソコンの大きさや重さの問題は
ずっとありました。

 

ただ、そこに見えない問題があったことを覚えています。

 

その当時のノートパソコンは最新のモノで1kg強でした。

確かに軽いのですが、ACアダプタやマウス、
パソコンバッグなどを合計すると、2Kgを超えます。

 

おそらく男性なら・・・
と私は考えていました。

 

男性なら、2Kgのパソコンバッグを含めた重量は
そこまで気にならないだろう、と。

 

ですが、女性が持って回るには本当に辛いのです。

 

出張ではなく通勤時に持っている女性のバッグが
本革でA4サイズのファイルが入る大きさなら、
バッグだけで1Kg弱あります。

 

そこに様々なものが入れば、2Kg強になります。

 

背広のポケットにいろいろ入れて動く男性とは違います。

 

ここに、見えない問題が隠れていることに
日本の男性は気づかなかったんだろうなぁ、
と私は思っています。

 

2.見えない問題に気づくには

何が言いたいのか、というと、
こういうことです。

 

パソコンの重さが1Kg強でも自分たちには問題はない、
と当時おそらくパソコンを開発していた男性たちは
そう思っていたのではないか、ということです。

 

推測に過ぎませんが。

 

もっとも当時女性がパソコンを持って出張というシーンは
少なかったかもしれません。

 

ニーズはあっても需要がなかったのかもしれません。

 

ただ、そこに女性の視点があれば、
もっと面白いものが商品化されたのではないかと
思うのです。

最初に幼い子どもが問題と思ってない問題を
見つけて質問してくる、
という話をしました。

当時のノートパソコンを開発している方々には
問題と思っていない問題(大きさや重さ)を
見つけて質問してくる子どもがいれば、
もしかすると日本発のスマートフォンができたのでは、
と思うのです。

 

たらればの話ですから、
この辺でやめておきます。

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今はタブレット

誰もが問題と思っていない問題は
意外とたくさんあります。

 

それは、一つのモノやコトに対して、
立場が異なる人からすれば「問題」になることがある、
というのが避けられないからです。

 

例えば、道路にある信号機。

 

通常、何の問題もないモノですが、
視覚障がい者にとっては問題があります。

 

ですから、
視覚障がい者用に音が出る信号機があります。

 

ただ、音が出る信号機がある傍に住んでいる人が
夜勤の勤務で昼間は寝る必要がある、という場合、
その音がうるさい、という問題も発生します。

 

このように様々な立場の人に問題がない
モノやコトはないのです。

 

自分には問題がないことであっても、
Aさんには問題があるという場合は、
その問題は見えない問題になります。

 

Aさんが「○○という問題があります」
と言ってくれれば問題に気づきますが、
言わなかったり、言えなかったりすれば、
問題に気づきません。

 

※この「言えなかった」ケースは、
言ったら立場が悪くなる、言っても無視されるだけ、
といったことが考えられます。

 

また、Aさん自身が問題があるのに、
「これはそういうものだ」と我慢をしていた場合、
問題に気づくことはありません。

 

「これはこういうものだ」という考え方を
固定概念と言います。

 

 

人は、この固定概念に自分が思っている以上に
拘束されています。

 

この固定概念があまりない人が「幼い子ども」です。
だから、子どもは見えない問題に気づくのです。

 

この固定概念を外すことは、実はとても難しいのです。

 

この「固定概念を外すことが難しい」ということも
固定概念かもしれません(笑)

 

固定概念を外すのに一番効果的なのが、
「視点を変える」ということです。

 

男性なら女性の視点、大人なら子どもの視点、
こういった単純なことから、
中学生の視点、高齢者の視点といった少し複雑な立場で
そのモノやコトを見てみるのです。

 

また、役職を変えてみるのも良いでしょう。

 

部長の視点、課長の視点、平社員の視点・・・

 

時間軸を変えてみるのも良いでしょう。

 

現時点での自分の視点、20年前の自分の視点・・・
現代人の視点、江戸時代の人の視点・・・

 

空間軸を変えてみるのもトライしてみてください。

 

日本人の視点、アメリカ人の視点、中国人の視点・・・

 

これらはあくまでわかりやすい例として挙げました。
他にもたくさんの視点が存在しています。
地球上には何十億もの人がいるのですから。

 

視点を変えてみましょう、
あらゆるモノやコトを柔軟に考えてみましょう、
というと、必ずと言っていいほどこのように言う人がいます。

 

「今までこれでやってきて問題はなかったのだから
問題はない」

 

「自分は(歳を取って)頭が固いからムリ」

 

本当にそうでしょうか。
こう言うこと自体が固定観念ではないでしょうか。

 

3.見えない問題に気づくことと年齢は関係ない

固定観念と経験値は相乗効果があるもの、
と私は考えています。

 

経験があればあるほど、成功体験が多いので、
成功体験は「こうすればうまくいく」という概念を
作り出します。

 

どんな時でもどんなものでも
うまくいくモノやコトはない、
ということがわかっていても、
うまくいった成功体験が邪魔をします。

 

でも、「視点を変える」ことは
とても重要なことです。

 

それは、人と人とのつながりを強化する
コミュニケーションの場面で、
相手の立場に立つことが
とても重要だからです。

 

相手の気持ちを読む、とか
場の空気を読むといったことではありません。

 

相手の立場だったら、こう考えるよな、
ということを考えて話をすることが、
コミュニケーションを取る上で重要なこと、
という話です。

 

相手にわかりやすく伝える、ということも
相手の立場を考えることが必要です。

 

このようなことは普段からされている
と思います。

 

それを常に同じようにするだけなのです。

 

年齢は全く関係ありません。

 

常に様々な視点でモノやコトを見るようにすれば、
きっと見えない問題に気づくことが多いでしょう。

 

ただ、最初から他の視点で、というのは難しい
と思います。

 

そんな時は、よく知っている人で立場が異なる人を
想定してみるのも一つの方法です。

 

そのためにも、いろいろな人の話を聴くことが
重要です。

 

そして、その時どのように思ったのか、
感じたのか、どのように考えたのか、
を聴いて「自分との違い」を把握します。

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違いでケンカ

「自分との違い」はとても重要です。

 

自分との違いを把握するには、
まず、自分がどう考えるのかを知っておく
必要があります。

 

自分がどう感じたのかに気づき、
人が同じモノやコトにどう感じたのかを知り、
その違いを把握しておくのです。

 

そうすれば、視点を変える手助けになります。

 

これは、たくさんの経験をした
経験値が豊富な人ほど有利です。

 

自分の気持ちとその時の相手の気持ちを知るには
経験値が欠かせません。

 

年齢を重ねているから頭が固い、
と思い込まずに、
自分の経験値を活かして
見えない問題に気づくことを
是非ともやってもらいたいと思います。

 

それでも、どうしても異なる視点で
モノやコトを見ることができない、
というのであれば、
異なる立場の人に意見を聞くことです。

 

その時、しかめっ面して、
「聴いてやるから話してみろ」的な
表情をしていれば、絶対に話してくれません。

 

そこには是非とも参考にしたいから、
という気持ちを込めておく必要があります。

 

そうすれば、
「言わなかったり」、「言えなかったり」
することがなくなります。

 

私は、職場に
男性・女性、高齢者、外国の方など
さまざまな人が集まり意見を言う環境があれば、
素敵な製品やサービスを生み出すと考えています。

 

大変な世の中ですが、
きっと新しい光はすぐそこにあるはずです。

 

それでは、今日はこの辺で。

社会人の学び方~情報整理~

今日は学ぶことの中で情報整理について
お話しします。

 

仕事や趣味の関係で、学びたいことが
私には次々と湧きおこってきます。

 

大学の通信教育のテキストを取り寄せたり、
インターネットで論文を探して読んだりする
ちょっと力を入れて学ぶこともあります。

 

それとは別に、
ネットでちょっと検索して情報を探したり、
ネットの情報を自分なりにまとめたりする
興味の赴くままに学ぶこともあります。

 

ネットはとても便利な情報収集ツールです。

 

知りたいと思った時に検索をかければ
すぐに情報を得られることができます。

 

ただ、残念なことに、ネットの記事を読んだだけでは
なかなか自分の頭の中に入ってきません。

 

世の中には(特に若い人を中心に)
文章を読んだだけでスッキリと頭に残っている人がいます。

 

残念ながら、私は若い頃から暗記が苦手で、
教科書や参考書を読んでも一発で記憶できませんでした。

 

インターネットでも同じです。

 

検索をかけて知りたい情報を得ても、
それを利用して何かをする、という時には
すっかり忘れ去っており、
再度検索をかける、ということになります。

 

それが毎回毎回になるとだんだん面倒になり、
何か対策を講じなければ、という気になります。

 

本日は、その対策についてお話しします。

 

1.情報を得る

最近、スーパーで見かけた「米粉」について
知りたいと思いました。

 

粉と言っても普通は小麦粉(特に薄力粉)くらいしか
今まで興味がなかったのですが、
米粉にも興味が湧いてきたのです。

 

実は、近所のスーパーが改装をきっかけに
ちょっとした粉コーナーができたのです。

 

そこで棚に並ぶ粉類の種類の多いこと。
特に米粉

 

もち粉、上新粉白玉粉、団子粉・・・
他にも米粉や道明寺粉などがあります。

 

一体、何が何にどう使われるんだろう・・・

 

これらを総称して小麦粉と対する言葉で「米粉」と
いうらしい、ということはわかるのですが、
細かな違いが判りません。

 

他にも米粉以外の粉として、
片栗粉やコーンスターチなどもあり、
混乱するばかりです。

 

和菓子作りが得意な方ならわかるのでしょうが、
小麦粉の薄力粉と強力粉の違いすら最近知った私としては、
もうカオスの世界です。

 

こんな時、頼りになるのがネットです。

 

ただ、ネットの情報は書いているご本人に関係があることが
中心に書かれています。

 

ですから、米粉に関する情報を集めるにしても
いくつかのサイトを見る必要が出てきます。

 

そうすると、情報量が多くなりすぎて
頭の中ががさらに混乱するという事態になります。

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混乱して不貞腐れる

2.情報をまとめる(元素記号表)

そこで、情報をまとめる作業を行います。

 

表にまとめるのです。

 

まず行うのは、「何が」あるのかを知るための
表を作成します。

 

私にとっては良く行くスーパーの粉の棚が
それにあたります。

 

あらゆる種類の粉類が並べてあるので、
眺めてみるだけでも「何が」あるのかがわかります。

 

覚えられない場合は、名前を書き出しておくのです。

 

昔、理科の教科書に載っていた元素記号表みたいにです。

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米粉の場合は、何百種類もあるわけではないので、
一覧表がなくても十分ですが、
もし種類がたくさんあって混乱する場合は、
元素記号表のような表を作成しておくと便利です。

 

そして、それは、これから学んでいく内容の
「目次」になります。

 

何をどこまで学ぶのか、ゴールが見えやすいのです。

 

元素記号表の、例えば元素番号20番までは知りたいなぁ、
と思えば、そこまでの情報を仕入れれば良いわけです。

3.情報をまとめる(住所録)

何の情報を収集するのかが大まかにわかれば、
今度はそれぞれの細かな情報を集めていきます。

 

一番左に各粉の名前を書き、
原材料や特徴、製法、使用する和菓子の種類などを
記入していくような一覧表にします。

 

そうすれば、整理された情報となり、
学びやすくなります。

 

私は、これを住所録形式と名づけています。

 

一覧表は、一番右の列には粉名などの名前を記入し、
一番上の行には情報の種類を記入していきます。

 

住所録では、一番右の列にそれぞれの氏名、
一番上の行には、[氏名]、[住所]、[電話番号]
といった項目名を記入するようになっています。

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ですが、ここで問題が発生します。

 

米粉の話に戻せば、
白玉粉がない時に代用できる米粉は何なのか、
(つまり似たもの同士の関係性)
代用する際に気をつけるべき点は何か、
(似たもの同士の相違点)
といったことです。

 

それそれ各粉の情報はまとめられましたが、
各粉の関係性は全くわかりません。

4.情報をまとめる(関係図)

こういった情報は関係図のようなものが必要です。

 

良くドラマや映画などのサイトに掲載されている
キャラクター関係図のようなものです。

 

関係図で必要なものは「凡例」です。

 

関係図ではそれぞれの粉との関係性を矢印などで表現します。

 

その矢印がどんな意味合いを持つのかを表すのが
凡例です。

 

キャラクター関係図では、「夫婦関係」とか「片思い」、
「敵対・ライバル」といった矢印の意味が図の隅に
書かれてあるはずです。

 

その矢印の意味を見ながら、関係性を把握していきます。

 

凡例がないと、関係性の意味が全くわからなくなります。

 

ただ、一人で作って一人で見る関係図であれば、
最初からルールを決めておくと
凡例は不要です。

 

関係性は大きく分けて4種類です。
好ましい関係か敵対関係かということ、
一方的か両方向的か、ということの組み合わせです。

 

なので、最低でも4つのパターンのルールを決めれば
大方の関係性は表現できると思います。

 

5.情報をまとめる(状態遷移図)

また、時間が経つことで状態が変わることもあります。
他にある条件下のみ状態が変わることもあります。

 

そのような情報もまとめることがあるでしょう。

 

通常、もち米を加熱してつくと「おもち」になります。
おもちはついた直後は柔らかいですが、
時間が経つとカチンカチンに固まります。

 

ですが、粉にして団子を作ると、
すぐには固くなりません。

 

時間とともに固くなることを防ぐには
いくつかの方法があります。

 

固くなることを防ぐ条件をまとめるのです。

 

実は、この時間による状態変移をまとめるのが
一覧表や関係図は苦手です。

 

条件によっては関係が変わる場合は、
条件ごとに関係図を作成するという手間がかかります。

 

なので、一番良いのは動画やアニメーションです。

 

だけど、通常状態の変移をまとめるだけに
動画やアニメーションを作るのは手間です。

 

そこで「状態遷移図」の登場です。

 

状態遷移図で検索されると、ステートマシン図とか
UMLとか言った言葉が出てくると思います。

 

これらはITシステムの設計時に使われる図です。

 

これらを完璧に使いこなすには大変です。
ですから、もっと簡単な図で表すと良いと思います。

 

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一例として上の図は、簡単に作成したものです。
自分の学習だけに使うのであれば、
ステートマシン図などの決まり事は無視して
自分なりのルールで作成すれば良いです。

 

中には状態が戻るものもありますので、
より複雑になるものもあるかと思いますが、
最低でも「自分がわかる」レベルのもので
良いと思っています。

6.情報をまとめる(コメント)

さらに、洋菓子の材料の代用や
洋菓子をフォローするような米粉の情報などは
補足情報として囲み記事的な扱いで表現した方が良いでしょう。

 

私は良く漫画のセリフのような吹き出しを書き込み
そこにコメントを記入します。

 

「ちなみに」「補足すれば」といった言葉から始まる文章は、
こういったところにまとめると
後から見直した時にわかりやすいでしょう。

 

囲み記事的にするのも良いと思っています。

 

7.まとめ

何かを知りたいな、と思った時、
ネットは本当に良い教科書です。

 

ですが、情報量が多すぎて、理解が追い付かない
ということにもなります。

 

なので、それらの情報をまとめること(情報整理)について
本日はお話をしてきました。

 

これは自分なりに作っていくしかありません。
自分なりに「まとめ」を作っていく段階で、
理解が深まってくるのです。

 

ご紹介したまとめ方は5通り。

  1. 元素記号表のような名前一覧
  2. 住所録のような名前と意味一覧
  3. 関係性を表す関係図
  4. 状態変移を表す状態遷移図
  5. 補足事項をまとめるコメント

面倒だな、と思われる方もいらっしゃるでしょう。

 

社会人の学びなので、全部この通りにしなければ、
ということは全くありません。

 

自分の学びたい度合いや知識の理解度の深さなど、
その状況に応じて自分なりのまとめを
作っていけば良いと考えています。

 

ただ、情報をまとめることについて
学校では重点的に学ばないようなので、
私なりのやり方を含めて
こちらでお話しさせていただきました。

 

今回の一件で、大福もちを作りました。
もち米ともち粉、白玉粉の関係など、
驚きながら作っております。

 

それでは、今日はこの辺で。

不安な時代よ、さようなら

本日のブログのタイトルは、
35年前に書いたエッセイもどきのタイトルです。

 

どんな文章を書いたのかは、もうすっかり忘却の彼方ですが、
内容は覚えています。

 

ちょうど出産を控えた20代前半の頃で、
それまで自分が何者だったのかわからず不安だったけれど
出産後は子どもの母親であることは確かだから
私の中での不安な時代は終わる・・・

 

といった内容でした。

 

その当時、50歳代の方に読んでもらった時、
その方が言ったことも覚えています。

 

「不安はなくならないけどね」

 

今、振り返れば、まさしく「不安」はなくなってません。

 

確かに自分が何者になるのか、という不安は
半減どころか8割減になっています。

 

だって、今さら
月面や火星に降り立つことはないでしょうし、
コンサートで聴衆を前に歌を歌うこともないでしょう。

 

だから、何者になるのか、という不安は
若い人から比較するとあまりありません。

 

まあ、将来何者になるのか、という不安では
介護をどのように受けるようになるのか、
という不安が大きいですね(笑)

 

本日は、不安についてお話しします。

 

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1.不安な1月と2月

最近、私は「不安」という言葉を使いました。
今年(2021年)の1月のことです。

 

私はその時ある方の議員選挙の選挙事務所にいました。

 

2月下旬に行われる選挙を前に
準備に追われる日々でした。

 

その際、その立候補される方の前で
「不安」という言葉を使いました。

 

その方自身も初めて選挙への立候補したので、
相当に不安だったと思います。

 

ですが、私を含め事務所スタッフも選挙活動に
ガッツリ入ることは初めての経験だったので、
不安だらけでした。

 

私の不安は、はっきりしていました。

 

「これから選挙までの間、
何をどうすれば良いのかわからない」
という不安。

 

私自身、1月上旬に体調を崩したばかりだったので、
忙しくなることは想定できるが、
どれくらい忙しくなるのかが全く見通せないために
体調に大きな不安を抱えていました。

 

また、スタッフ全員も先が見えない不安に
押しつぶされてやる気がそがれていく
様子も見えてました。

 

ただ、候補者からの返答はありませんでした。

 

当然でしょう。
候補者にとっても初めての経験で、
わからないことばかりです。

 

これから○○をいつまでにどこまで仕上げる、
なんて具体的なことはわかっていません。

 

無言の候補者を前に、
この不安をどうにか自分で克服しないといけない、
と考えました。

 

そこで、まず、
わかっていることとわからないことを
区別することにしました。

 

さまざまな一覧表を作成し、
わかっていることは記入し、
わからないことは空欄にします。

 

それを貼りだしていきました。

 

そうすればスタッフが見て、
「ここは○○すれば良いんじゃない?」
と意見を述べてくれます。

 

それぞれの知識と経験からアイデアを生み出していくのです。

 

目の前にあるものがなくなると不安です。
ですから、在庫一覧表を作成します。

 

○○がない、と思っていても、
□□に△△個置いてある、とわかれば、
安心できます。

 

そのうち他のスタッフが様々なモノの置き場所を決めて
整理してくれました。

 

選挙では、決まった期日に決まったモノしか使えない
というルールがあります。

 

決まった期日以前で使えていたものが
その日以降では使えない、ということが発生するのです。

 

ですから、あまり在庫が余っても無駄です。

 

だからと言って不足すると困ります。

 

ちょうどよい「あんばい」、が非常に難しいのです。

 

また、選挙活動期間と呼ばれる、
いわゆる選挙カーが巡回する期間に
誰がどこにいるのかを一覧表にします。

 

選挙事務所は朝7時ぐらいから夜9時くらいまで
誰かがいます。
選挙活動が朝8時から夜8時までなので、
準備も含めるとそうなります。

 

そうすると、三食(軽食を含む)の準備も必要です。

 

誰がどこにいるのかがわかる一覧表は
事務所に何人いて、選挙カーに何人乗るのかの
人数が把握でき、食事の発注も便利です。

 

変更につぐ変更で一覧表のバージョンが上がっていきますが、
それでも一覧表がもとになっていれば
話し合いもスムーズになります。

 

近づいてくると事務量が倍増してきます。
誰もが目の前の作業に集中し始めます。

 

こうなると「不安」なんて言っておられません。

 

とにかく目の前の業務を片付けることが先決です。

 

私には大きく分けて2つの業務がありました。

 

1つの業務は一人でこなす必要があったため、
その業務量が倍増したことで、
当然もう一つの業務をする時間が足りなくなりました。

 

もう一つの業務は以前より別のメンバーがいたので
その方にお願いする形となりました。

 

そうしているうちに
一人でこなしていた業務のピークが去ったため、
私はほとんど手付かずのもう一つの業務を
行う時間が取れるようになりました。

 

ところが、そのお願いしていた方の行動に
疑問が湧いてきたのです。

 

その業務の打ち合わせに
候補はもちろん、私すら参加させてもらえないのです。

 

翌日の行動確認の打ち合わせです。
その時の時間は夜9時です。

 

もう打ち合わせする時間は取れません。

 

何となく嫌な予感がしたものの
片方の仕事を完了したばかりの私は
とりあえず他の作業をしていました。

 

翌日、やはり問題が起こりました。

 

候補からの指摘で、
行動計画に齟齬がある、ということでした。

 

もうグチャグチャだったようです。

 

仕事を頼んでいた方は所用で席を外されていたので、
きゅうきょ私が主導で打ち合わせを行いました。

 

そこで決まったこと。
「情報は更新情報も含めて共有すること」
でした。

 

当然のことだと思います。

 

それからは前日夜に行動の確認を行い、
それを候補にも連絡します。

 

次の日の朝、出発前にミーティングを行い、
すべての関係者にその日の行動確認をする
ということをしました。

 

それからは急激に選挙に関わっている方全員の
動きが良くなりました。

 

「今は選挙カーは○○あたりだよね」
という会話が事務所の中でもなされるようになり、
落ち着いた雰囲気となりました。

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2.不安というものは何か

「不安」という感情は、ある程度仕方がないものです。

 

人は「わからない」ものに対して不安を感じます。
特に漠然としたものが一番不安に感じます。

 

ちょうど今のコロナ禍がそうでしょう。

 

新型コロナウイルスに感染することによって
自分がどうなるかが良くわからない不安。

 

同じウイルスでもインフルエンザであれば
そこまで不安ではないはずです。

 

インフルエンザであれば、
病院から薬をもらいますし、
学校や会社は規則に従って休むことができます。

 

特に誰も何も言いません。

 

でも、新型コロナウイルス
感染することで自分の体への影響がわかりませんし、
世間からの風評被害にあうかもしれません。

 

わからないことが多すぎて
「不安」に思うのです。

 

これは前回もお話しした通り、
狩猟時代からの名残です。

 

茂みに猛獣が隠れていて襲われるかもしれない、
という不安と同じです。

 

だから不安を解消するためには
「理解すること」や「納得すること」が必要です。

 

1月、選挙事務所のスタッフが不安に感じていたこと。
「これから先どうなるんだろう」

 

漠然と感じていたために、
わからないことが余計にわからなく感じます。

 

だからこそ「わかる」ことと「わからない」ことを
キチンと分けることが重要なのです。

 

もちろん、未来のことは誰にもわかりません。

 

未来のことはわからないにしても
想定できることはあります。

 

これはこうなるだろうな、と思えることです。

 

例えば、今している仕事も3カ月後はこうなるよね、
と言えるでしょう。

 

今作っているものがあれば、
それが1カ月後の納期に間に合うと思えば
不安はないでしょう。

 

想定できるからです。

 

ですが、
3カ月後にどうなっているのかわからない、
とか
納期に間に合わない上に合わせる方法がわからない
とかなれば、不安で仕方ないでしょう。

 

インフルエンザが不安ではないのは
先が見通せるからです。

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3.不安を解消するためには

解消するためには
わからないことをキチンとわかること
です。

 

何がわからないのか、
漠然とわからない状態が一番不安です。

 

わからないことがハッキリすれば、
その対策を講じれば良いのですから。

 

わからないことをハッキリさせるには、
書き出してみることが重要です。

 

パソコンを使っても構いませんが、
できれば関係各位にパッと見せるには
紙に書いた方が良いことが多いでしょう。

 

私は私がわかる限りのいろいろな一覧表を作りましたが、
一覧表でなくても構いません。

 

ただ、表形式のものがわかりやすいと思います。

 

わからないところは空欄で構いません。

 

わかるところを埋めていけば良いのです。

 

私が作ったのは、
席次表だったり在庫一覧表だったり
よくある一覧表です。

 

見やすさは作った後から自然とわかりますので、
最初はとにかく作ることが肝要です。

 

わからないところが出てくれば、
それがどうやればわかるのかを考えます。

 

それが不安解消の解決法となるわけです。

 

ただ、ここで問題が一つあります。

 

実は一発で全員の不安解消になるわけではない、
ということです。

 

というのはどういうことでしょうか。

 

先ほど私は、
「だから不安を解消するためには
「理解すること」や「納得すること」が必要です。」
と申しました。

 

この「納得すること」が人によって
レベルがバラバラであることが問題なのです。

 

理解することは、ある程度力を尽くせば
誰でも理解することができます。

 

ところが「納得する」ことは、
人によって基準が異なるのです。

 

この納得するのは、
どこまでわかれば不安が解消するか、
という基準でもあるのです。

 

例えば、狩猟時代を考えます。

 

茂みに猛獣が隠れているかもしれないから
不安である、という状況を考えます。

 

不安なので、そこに猛獣がいないことを
確認すれば良いわけです。

 

長い棒で茂みを突っつくなど
猛獣がいないことを確認しても良いでしょう。

 

最初は不安に思っていた人も安心するでしょう。

 

でも、中には確認した後に猛獣が来たかもしれない、
と不安を訴える人がいます。

 

棒は猛獣まで届かず、その先の茂みに猛獣が
いるかもしれない、と不安を訴える人もいます。

 

ちょうど前回お話ししたように
「コップに水が半分もある」
「コップに水が半分しかない」
という物事のとらえ方の違いです。

 

コップに水が半分しかない、というとらえると
納得できず、不安は解消されません。

 

特に命に関わることや社会性に関わることは
「納得する」レベルが下がる人が、
つまり悲観的になる人が多くなります。

 

また、同じ人であっても状況や経験で
レベルが変更される人もいます。

 

新型コロナウイルスに対して不安感があまりなかった人も
友人が感染して他の人から非難される場面を見た
などの経験から感染に対して非常に不安を感じるようになる
といったことも考えられます。

 

そういった人を納得させ安心させるには
どうすれば良いのでしょうか。

 

それは、その人との間に信頼関係を築くことです。

 

信頼関係がある人との間では
納得のレベルが上がります。
それは即ち不安のレベルが下がることです。

 

信頼する人から「大丈夫だから」と言われると
安心した経験があるかと思います。

 

あの人が言ってくれるから大丈夫かも、
と思わせられた経験もあるでしょう。

 

信頼関係がない状態で、いくら理解してもらっても
不安はなかなか解消しません。

 

信頼する人からの「大丈夫だから」の一言は
大変大きい存在なのです。

 

4.最後に

本日は、不安な時代よ、さようならと題して
お話ししてきました。

 

不安な時代なんてなくならないよ、
というのが結論なのですが、
まあ、若い時の失敗ということで
ここは笑って見過ごしてください。

 

未来は誰にもわかりません。

 

見通せないからこそ「不安」なのです。

 

不安を払拭するには「想定できる」ことが重要です。

 

でも、いつも想定できることばかりではありません。

 

ちょうど今コロナ禍で不安な時代を過ごしています。

 

想定できないことばかりです。

 

不安ならば、不安の対象をできる限り理解することです。
理解し納得することができれば
想定することができ、不安は解消されます。

 

ですが、どうしても納得できない時があります。

 

その時は、信頼のおける方から話をもらうこと。

 

そうすれば納得でき、不安が解消されます。

 

本日は、このようなことをお話ししました。

 

それでは、今日はこの辺で。

ネガティブに考えてしまう時

ようやく春らしい日々が訪れてきました。

 

春は周期的に雨の日が訪れます。

 

カラッと青空が広がる暖かい日もあります。

 

キレイな青空はとても気持ちが良いものです。
明るい未来が開けてくるような
そんなポジティブな考えが浮かんできます。

 

私の周りでは目立ちませんが、
コロナ禍で自宅にこもりきりで
心身の調子を崩す人が増えてきていると
テレビで報道されていました。

 

わからなくもないなぁ、と思います。

 

巣ごもり生活を楽しんでいたと思っていた私ですら、
先日久しぶりにランチを外で食べたら
その解放感に気分がアゲアゲになりました。

 

自分にも外に出ないことへの影響があったことに
多少驚いています。

 

自他ともに超ポジティブと認可されている私ですら
こんな状況なので、
おそらく普段からネガティブな方は、
本当に、本当にお辛い日々ではないかと思います。

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以前、ある人から
「私、常にネガティブに考えてしまうんです」
と言われたことがありました。

 

そんな時、私はこう返します。
「ネガティブということはリスクを感じ取る力が
ものすごくある、ということですね」

 

そうなんです。

 

ネガティブに考える人は、
真っ先にリスクを考えてしまうのです。

 

私みたいな超ポジティブな考えの人は
バーっと突っ走って、
突然リスクに遭遇してしまうものなのです。

 

なので、先日こけてケガをしてしまいました(苦笑)

 

良く言われるのが
「半分水が入ったコップを見て
半分もある、と思うか、
半分しかない、と思うか」
という違いなのです。

 

「水が半分もある」と思って、
水を手に入れることを怠っていたら、
暑い夏が来た時には熱中症の危険性が発生します。

 

でも、
「水が半分しかない」と思って、
常に水を探している状態であるのは
緊張感が続いてしまい、
心身の調子を狂わせてしまうことにもつながります。

 

一番良いのは、
「水は半分ある」と考えることです。

 

「半分も」でもなく
「半分しか」でもなく
「半分」なのです。

 

もっと良いのは、
「今日の気温なら、自分は水を1時間で○○ccほど飲むから
×時間後には水を補給しなければならない」
と考えることです。

 

昨年(2020年)2月から店頭からトイレットペーパーが消える
ということが発生しました。

 

私の周りも「買わなきゃ!」と
結構大騒ぎになっておりました。

 

大騒ぎになればなるほど、私自身も不安になりました。

 

トイレットペーパーがない状態でのトイレを想像すると、
「ああ、大変だなぁ」と強く感じました。

 

しかし、売ってないものを手に入れるのは大変なので、
パニックが起きるのも当然かもしれません。

 

ですが、そこでちょっとだけ考えるのです。

 

今あるトイレットペーパーがなくなるのはいつなのか。

 

想像が現実になるのは、どれくらい先の話なのか。

 

明日なのか、一か月後なのか。

 

それが判明すれば、心穏やかになると思ったのです。

 

まず、家でどれくらいの量を使用するのか
を計測しました。

 

私は現在2つの家の管理をしているので、
2軒とも確認。

 

すると両方の家で、それぞれ1週間に1個という
消費量がわかります。

 

次いで、在庫を確認しました。

 

1軒目は在庫が十分あると認識。4月くらいまでは持つ。
2軒目は3月下旬に入る頃に在庫がなくなると認識。

 

そこで、2軒目のためにトイレットペーパーを
3月中旬までに買うことにしました。
多少期間があるので、見かけたら購入する、
というスタイルで間に合いそうです。

 

また、他からの情報で、
メーカーにはトイレットペーパーの在庫が十分にある、
ただ、運送するには「かさばる」品物のため
各店舗に十分な量を運ぶには、それ相当の時間を有する
ということも仕入れました。

 

確かに。

 

トイレットペーパーの12個パックを10数個詰めた段ボールの
大きさはどれくらいか想像してみてください。

 

少し大きめの机くらいはあるでしょう。

 

それをいくつも運ばなければ、
1店舗の売り場を充足することができないのですから、
通常のトラックで何回か運ばなければならなくなるでしょう。

 

その情報が3月上旬くらいの発信だったので、
中旬までには12個パックを1パックは購入できると見越しました。

 

他人からは「落ち着いているねぇ」と言われましたが、
家に在庫があるのに、慌てて購入しても無駄なだけです。

 

ネガティブにとらえてしまう大きな原因は
「不安」や「恐れ」からです。

 

それらの素(原料)は、先行きが見えない「未来」。

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テレビを見ているとアナウンサーやMCが
「この(コロナ禍の)事態は、いつ収束しますか?」
という質問を専門家にしている場面を多く見かけました。

 

専門家といえども、「○○月○○日に終わります」
とは絶対に言えません。
「未来」のことなんか誰にもわからないのです。

 

※特に専門家は学者の先生が多いので、
「わからない」ことは「わからない」と言います。
専門家で未来のことがわかる、という人は
逆に言えば専門家ではない、ということです。

 

不安だから、そんな質問をするのでしょうけれど、
聞き方が間違っていると思います。

 

「この事態、今後どのように変容すると思われますか?
専門家としてのご意見をお聞かせください」
と聞くのが本当でしょう。

 

このように聞いていた方は、私が知る限りでは
お一人しかいらっしゃいませんでした。

 

未来のことなので、あくまで「意見」しか言えないのです。

 

私は~~~と思う。
としか言えないのです。

 

ネガティブな思考は先行きが見えない未来に発生する
リスクを感知する能力です。

 

太古の昔の狩猟時代、木陰に獰猛な動物が潜んでいて
このまま歩いて行ったら食べられてしまう、
そんな不安な未来を予測するための能力なのです。

 

これは絶対に必要な能力です。

 

ネガティブに考えるな!というのは間違いです。

 

ネガティブに考えることは大変重要です。

 

でも、ネガティブな考えばかりしていると
心身共に崩しかねません。

 

そこで、バランスが必要なのです。

 

未来は確率でしか考えられません。

 

危険が発生する確率を想定し、
自分がどこまでの確率をリスクととらえるのか
基準を決めるのです。


その基準は、できれば専門家の意見を聞いて
自分が納得できる基準を決めるのが良いでしょう。

 

そして、その基準は状況に応じて変化させても構いません。

 

以前に決めた基準を固持していると、
想定外に対応できません。

 

自分が納得できる基準ということは
その基準に責任を持つ、ということであり、
他の人には他の人の基準があることを理解する
ことでもあります。

 

あの木陰には絶対に猛獣はいない、
という基準を決めて固持していると、
いつかは食べられてしまいます。

 

逆に、あの木陰には常に猛獣がいる、
という基準を決めて固持してしまうと、
狩猟に出かけることができなくなってしまうのです。

 

木陰に猛獣がいる確率がどれくらいなのか。
何パーセントなら安心できるのか。
何パーセント以上なら「通らない」という選択をするのか。
あるいは、もし猛獣がいた時の事前の対策をどうするのか。

 

こういったことを決めていくのです。

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専門家ではないのですし、
未来のことなので、
決めた基準が「絶対正しい」ことはありません。

 

でも、自分が安心できると思える基準で、
少しだけ先に進んでみるのです。
後ろばかり見ているのではなく、
ここまでだったら安心、というラインを
自分で決めて、行動してみるのです。

 

私も人生の半分は超ネガティブで、
自分に自信がなかったです。

 

悪い方ばかり考えていると行動ができないので、
少しずつ一歩ずつ「やってみる」ということを
しました。

 

人間、基本ネガティブなのです。

 

牙も持たず、鋭い爪も持たず、
体も細く、力もない人間が生き延びるには、
ネガティブになり、リスクを予測するしか
方法がなかったからです。

 

だから、ポジティブに考える人になりたいのであれば、
少しだけ努力する必要があります。

 

大事なことだからもう一度言います。

 

ネガティブに考えることは必要です。

 

でも、ネガティブな考えから生じる
ネガティブな感情にとらわれないようにしてほしいのです。

 

そのためにも自分が安心できる基準をきちんと考え、
状況に応じて基準を変化させながら
事前の対策も取り、
冷静に未来のリスクに対応していくのです。

 

せっかくの気持ちいい春なのですから。

 

次回は実際に体験した「不安」について
お話しします。

 

今日はこの辺で。

 

2021年3月26日9時30分、公開後一部を修正しました。

品質を向上させるコツ

前回は仕事のやり方の中でも
「納期」の考え方を
身につけさせるお話をしました。

 

今回は、
「品質」の考え方を
身につけさせるお話をします。

 

特に、要求された品質のものを
生み出せない社員に対する育成のコツです。

前回までの概要

チーム会社とは、
スポーツチームを構成できる人数規模の会社

 

残念ながら、チーム会社は、
研修をするお金がない
研修をする時間がない
という理由で、研修という形での
人材育成はできません。

 

なので、社長自らが人材育成をするのです。

 

ただ、学校教育では教え方を学びません。
今までは人材育成の基礎や基本を
話してきました。

 

人材育成の基本的な3つの流れ
1.現在の社員を良く観察する
2.将来の会社をどうするのか考える
3.今の社員をどう成長させるのか考える

 

人材育成の基本(教える内容で分類)
1.技術や知識(座学やマニュアルを使う)
2.仕事をするスキル(面談を中心に)
3.人との関係性構築(エンパシースキルを磨く)

 

人材育成の基礎として、
教える側(社長)と教えられる側(社員)との間に
「信頼関係」が必要

 

詳細は、ブログカテゴリ「211_チーム会社の人材育成」
からどうぞ。

ugrade.hatenadiary.jp

品質とは

品質は実は上限がありません。

 

もちろん、顧客にとっては
最上の品質が良いに決まっています。

 

ですが、実際問題として、
最上の品質を毎度提供するのは、
時間がかかります。

 

また、その品質が本当に顧客に求められているのか、
といった問題もあります。

 

いわゆるガラケーと呼ばれている
携帯電話を持ったことがある方であれば、
(今持っている方も含めて)
次の質問にお答えください。

 

「あなたは以前の携帯電話の機能をすべて
使っていましたか(使っていますか)?」

 

おそらくすべての機能を使いこなしている方は
非常に少ないと思います。

 

こんな機能、いらないから
もっと安くならないのか、
と思った方もいらっしゃるでしょう。

 

品質の向上を求めすぎて
過剰になっていた良い事例です。

 

社長の会社の顧客が求めている品質は
どのような品質でしょうか。

 

求めている品質がハッキリわかるのであれば、
良いのですが、なかなか名言できる社長は
多くはいないでしょう。

 

サービスの場合は、
クレームを言う顧客は非常に少なく、
「次に来ない」という態度で
品質評価してきます。

 

顧客が企業や団体ではなく、
個人の場合は、
求める品質を一つに絞ることは
不可能です。

 

そのような場合、社員の仕事の成果の品質を
どこまで求めるのかが問題になります。

 

ただ、それ以前に、要求された品質に
到達できる成果を出せない、
という社員もいます。

 

社員はなぜ
要求された品質での成果が出せないのか、
という点です。

 

  1. 社長の要求が携帯電話のように過剰なのか
  2. 社員が求められている品質がわからないのか
  3. 社員が求められている品質を実現するだけの技術力がないのか

ということになります。

 

1.と3.は別の機会でお話しするとします。
今回は真ん中の
「2.社員が求められている品質がわからない」
ということについてお話ししていきましょう。

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求められている品質がわからないとは

求められている品質がわからない、とは
一体どういうことでしょうか?

 

社員の中に、何度も業務をさせるけれど
満足な仕上がりにならない、
といった社員がいらっしゃるのではないでしょうか。

 

もしくは、同じ失敗を何度も繰り返す、
依頼した仕事の出来が悪い、
といった場合です。

 

もちろん要求される品質が過剰という場合や
社員に技術力がないという場合は除きます。

 

他の社員にはできる簡単なことだけど、
その社員だけできない、
その社員はできるはずなんだけど、
何となく手を抜いたものしかできない、
といった場合は該当します。

 

故意に手を抜いた場合は、
その社員の質的な問題です。

 

真面目に取り組んでいるのだけど、
なかなか成果が出ない、といった社員は
質の問題ではありません。

 

そういった社員は
そもそも仕事がどうなれば終わりなのか
がわかっていない場合が多いのです。

 

例えば、目の前にないけれど何かを作る、
という時をイメージしてください。

 

何かを作るのだけど、どんなものかは
まだ実際に存在するものではないので
わかりません。

 

新製品などは得てしてそのようなモノでしょう。

 

ですが、基本的なところは決まっているはずです。

 

パソコンは便利な道具です。

 

ですが、パソコン自体を持ち運ぶのは
10年前はかなり重かったです。

 

だからこそ、手のひらサイズの小さく軽い
パソコンとしてスマートフォンが誕生しました。

 

基本的なことは、
パソコンとほぼ同じ機能であること
手のひらサイズで片手で持てる重さであること
電話機能をつけること
でしょう。

 

そこから発展して、
カメラ機能やGPS機能などがあり、
振動を感知して歩数も測れます。

 

手のひらサイズで片手で持てる重さであっても、
いきなり大きく開いて傘として使える、
ということは期待されていません。

 

仕事は基本的なことは決まっているけれど、
今までにないものを作り出す、
ということから始まります。

 

真面目で技術力もある社員だけど、
なかなか品質が良いものを作り出せない、
という場合では、

 

基本的なことをきちんと理解しているか、
それプラス、何を考える必要があるのかを理解しているか、
ということをチェックする必要があります。

 

その理解の先は、
その仕事の終わりをはっきりさせる、
どうなったら完成なのかをはっきりさせる
ということにつながります。

 

それは、つまり、
その仕事がどのようになれば終わりなのか、
を理解するということです。

 

その社員がしている業務が
どうすれば終わりなのかを明確にさせ、
それを理解させる、ということなのです。

仕事の終わりをわからせるために

仕事の終わりをわからせるためには、
仕事を依頼したら、
どの時点になったら終わりなのかを
明確に指示する、
もしくはわからせることが重要です。

 

そのために何回かチェックポイントを作り、
その都度チェックします。

 

できていない場合は、
何がどうできていないのか、
具体的にフィードバックすることが重要です。

 

社長がフィードバックするだけでなく、
社員自身も自分をふりかえり、
何が問題だったのか、
を明確にすることができます。

 

ものごとはゴールが明確になればなるほど、
ゴール達成できなかった理由が
明確になります。

 

早く走りたい、というゴールでは
少し練習しても早く走れるようになったかは
わかりません。

 

ですが、100メートルを12秒で走りたい
というゴールであれば、
12秒で走るために何をすれば良いのかが
明確になります。

 

同じ早く走りたいであっても、
42.195キロメートルを2時間少々で走るのとは
走り方が異なります。

 

鍛える筋肉さえ異なります。

 

仕事の終わりを明確にするということは
問題も明確に理解できるのです。

 

仕事の終わりなんて明確にしなくても
いつか気づくだろう、は
永遠に気づかないだろう、
と言っているのと同じです。

 

特に仕事に慣れない社員は、
社長自ら明確にしてやった方が
社員の成長に役立ちます。

 

そして、慣れた社員であれば、
仕事の終わりを明確に指示するよりも
何ができたら終わりなのかを
逆に尋ねる、というのも手です。

 

キチンと理解していればそのままで良いですし、
理解していなければ、
その場で理解させる必要があります。

残業をダラダラとしている社員には

たまに品質を上げる、ということを理由に
残業をダラダラとしている社員がいます。

 

「あと少しなんだけど」
と言いながら
残業をしている社員です。

 

残業代が欲しいだけであれば、
何らかの手当てを別に与える方が
効果的です。

 

でも、そういった社員を成長させたいのであれば、
何があと少しなのか、
どうすればあと少しが完成するのか、
聴いてみることです。

 

そういう社員の中には
顧客満足より自己満足が大事、
という人が多くいます。

 

技術者に比較的多い傾向がありますが、
自分の技術力を見せつけたいだけ、
ということです。

 

 

技術を見せつけたい相手は
誰でしょうか。

 

それは、社内の同僚だったり、
他社のライバルだったり、
社長自身だったりするのです。

 

その想いをまず聴くことです。

 

だからこそ、そんな社員には、
社員の想いを十分に聴いたあと、
社長の想いも話すことです。

 

共通点が必ずあるはずです。

 

 

その共通点から
社長(つまりは会社)に対して
その技術力を発揮できないのか
と伝えることができるはずです。

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会社には「目的」があり、
その目的を達成するために
社員一同頑張っているのです。

 

自分自身の技術力を見せつけるのではなく
会社の目的に沿って技術力を発揮することを
理解させるためには
十二分に話し合うことが重要なのです。

まとめ

今回は、社員が行う業務の結果の品質が
向上するために、ということで
お話をしてきました。

 

もちろん、技術的に不足していることもありますが、
慣れた社員であっても
なかなか品質が向上できない場合があります。

 

その場合は、どこまですれば
その仕事は完了するのかを
明確にさせ、それを理解させることが重要
ということです。

 

仕事の終わりが明確にさせ理解させておけば、
もしできなかった場合は、
どこに問題があるのかを
社員とともに明確にすることができます。

 

仕事の終わりを明確することが
品質を向上させることにもつながりますし、
ダラダラとした残業を終わらせることもできます。

 

私の感覚だと、
仕事の終わりを明確にして業務に臨む人は
比較的少ないような気がしています。

 

終業時間になって、
し残していた部分を思い出すのは
品質が保てていない証拠です。

 

終業時間に「すべて完了」となるように
「どうなっていたら仕事が終わるのか」を
明確にしておくことが
重要なのです。

 

それでは、今日はこの辺で。