人材育成の道すがら

人材育成の道すがら、考えたこと・気づいたことを書き綴ります

読書の秋にお勧めの本5冊

ビジネストレーナーの安部です。大分のユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

今週は、読書の秋特集(?)ということで、お勧めの本をご紹介したいと考えています。毎日一冊ずつご紹介できるように5冊用意していたのですが、先週からお試しで週一ペースでの更新となったため、一気にご紹介していきます(笑)。

 

今年読んだ本(注:発行年が今年とは限りません)で、印象に残った上、とても軽い気持ちで読める本、というのが選定基準ですので、もしご興味があれば、気軽にポチって下さい。

 

なお、アフィリエイトは設定しておりませんので、ポチっても私に一銭のお金が入りません。Amazonのサイトに接続しやすいようアフィリエイトコードを入れていますが、皆さんが購入してもAmazonが何のリアクションもできないようになってます。

 

このブログはアフィリエイトを目的としていないのでご安心(?)ください!

 

まず、1冊目。

 『死ぬくらいなら会社辞めれば ができない理由』ものすごいタイトルです。

 

昨年、10月ごろに偶然ネットでこの本の最初の数ページに掲載されているマンガがTwitterで話題になっていることを知って、最初Twitterで読みました。

 

それから、マンガエッセーとなっているこの本に出会い、思わず購入しました。

 

働き過ぎて、疲れすぎて、ふと、うっかりと自殺しかけてしまうお話です。残業して夜遅い時間にホームで電車を待っていたら、ホームに入ってくる電車のライトを見て、「今、一歩踏み出せば、明日、会社に行かなくていい」と思ったことから話が始まります。

 

私も、無茶苦茶忙しかった頃、同じような思いにとらわれたことがあります。私は車通勤だったので、トンネルに入る度に、このトンネルの壁に激突したら、ダイアナ妃のように死ねるかも・・・そうしたら楽になれる・・・ふとそう思ってしまったことがあります。

 

結局、そうすることもなく今を生きています。でも、あの時、そういう気分になったことは忘れられない思い出です。

 

その時の気分と全く同じなのです、この本に書かれていたことが。本当にリアルすぎるのです。

 

過労自殺をする人の全部が同じではないと思いますが、寄せられた感想を見ると、本当に多くの方が自分と同じだ、という感想を書かれています。そう考えると、不幸にして過労自殺する一部の方の心情が描かれた本であることは間違いないのではと考えています。

「まだ大丈夫」なうちに判断しないと

判断そのものができなくなるのです。

 この言葉は、本当に頷くしかありません。

 

働き過ぎて疲れ果ててしまっては正常な判断ができなくなります。まだ大丈夫、私は過労自殺なんかしない、と思っていても、本当に心身共に疲れ果てた時はその判断ができなくなっており、フラッと自殺してしまうのです。

 

手遅れにならないうちに、いろいろな方に知ってほしい本です。読みやすい本だから、読んでほしい本です。

 

周囲に働き過ぎているな、と思われる方がいらっしゃったら、そっとこの本をプレゼントしてあげてほしいと思っています。

 

この中の「夫とワタシ③」が私的には大好きです(笑)

 

仕事人間のご主人をあの手この手で休ませようとする奥様(筆者)の行動に笑いがこみあげてきます。

 

2冊目。

話題になった本なので、ご存知の方も多いと思います。

 

この方は元々「ITサービスマネージャ」さんで、ITの現場を参考にこの本を書かれています。ITサービスマネージャという言葉は、IT業界で運用・保守をされている方だと良く使われる言葉で、私も会社を辞める数年前から、この分野のエンジニア育成もしておりました。。。(苦笑)

 

IT業界の運用・保守というのは、パソコンが動かなくなった!とかネットにつながらない!とかの状況を改善する部署で、ユーザーさんがいつでも快適にITシステムが使えるように毎日細心の心遣いでITシステムを管理する人たちです。

 

今ではITシステムは24時間365日動いて当たり前の時代となっていますので、仕事も当然24時間365日になります。通常はシフト勤務というわけなのですが、トラブルがいつ発生するかわかりません。つまり、突発的な仕事が急に入ってくる職種なのです。

 

こういった職種ならではのノウハウから普通の職場に置き換えて記述した本なので、とても参考になることも多いと思います。

 

文章も読みやすく、図も多いので、働き方改革に関係する方には特にお勧めします。

 

また、忙しくて残業ばかりの人も、少しでも残業をなくすために、一読されると良いのではと思っています。

 

私はこの本を読んで、前々から感じていたことが、やっぱりそうかと思ったのが印象的でした。それは、IT業界で普通のことが一般の業界では普通ではなく、IT業界のノウハウが一般の業界に入り込むととてもスムーズに職場が回るようになるんだ、ということです。

 

この作者の沢渡あまねさんはITサービスマネージャさんでしたが、IT業界ではプロジェクトマネージャさんだって、同様のことを考えています。働き方で悩んでいる会社さまが少しでも悩みから解放されるために、ITという技術だけではなく、ITの現場の働き方がお役に立つんだ、ということを改めて気づかされた本でした。

 

3冊目。

前2冊が働き方改革っぽい本でしたが、この本は趣旨が違います。顔に障害(?)をお持ちの方々のお話です。

 

良く営業やコミュニケーションの研修で、「見た目が大事」「第一印象が悪いと後の修正が大変だから、身なりを整えること」と言われています。でも、この本で取材を受けた方々は、何らかの病気で顔に異変があります。

 

例えば、表紙の上の写真の中島さんはリンパ管種という病気で、顔に大きなコブや変形があります。泉川さんは網膜芽細胞腫という病気で左目がありません。

 

どの方も同じようにおっしゃられていましたが、小さい子どもと通りすぎる時は、その子どもから「あの人、変な顔!」と言われるそうです。隠すことができない顔に異変があるのは、おそらくとてつもなく大きな悩みだと思います。

 

本当にいきなりこのような方々に出会った時、戸惑わないか、と言えば、おそらく戸惑ってしまうと思います。私にはその気持ちを表情に出さずに笑顔で接することができると断言する自信はありません。

 

 

そして、この方々も初めてお会いした相手が戸惑っていることがわかってしまっています。でも、それは仕方がないことだとおっしゃられています。

 

この本を読んで、最初は戸惑ってしまう相手を素直に受け入れていただく彼ら・彼女らの気持ちに甘えるにしても、次からはちゃんと彼ら・彼女らのことを理解して普通に接することができるようになることが求められているのではと感じました。

 

そのためにも、まず自分の中に偏見がある、ということを私は認識し、それを修正していく努力をする必要があります。そのためには、このような本で知識を得ることが大事だと考えています。知ることが一つ一つの偏見をなくしていくことの近道だと思っているからです。

 

 

泉川さんの高校時代のエピソードで印象に残ったことがあります。小さな子どもから「あのおじちゃん、目がない」と言われた時、泉川さんの友達が「おじちゃんって言われている・・・」と笑ったそうです。そこで、目じゃなくてそっちかいっ!と泉川さんは突っ込んだとのこと。

 

私はそんな泉川さんの友達のようになりたい、と思いました。すごい友達と思いませんか?

 

そこには普通の高校生の姿があります。目がある、目がないということではなく。

 

そして、彼ら・彼女らはとても前向きで一歩を踏み出しています。そして、写真で見た限りですが、中島さんはとてもカッコいいです。おしゃれで素敵なのです。

 

読み進めていけばいくほど、どなたもとても素敵に思えてきました。

 

こんな素敵な気持ちにさせてくれた9人の方々のインタビューは必見だと思っています。

 

4冊目。

マンガではないです。作者は漫画家ですけど。

 

この本にはン十年前に出会いたかったですねぇ。きっと人生が変わっていたんじゃないかと思います。さすがに今の年齢だと、自分のためになることはほとんどなかったですが、今の若い女の子には読んでほしいなぁと思いました。

 

作者とほぼ同じ年齢の私なので、時代観がほぼ同じです。何となく時代の雰囲気がわかりましたので、とても面白く読みました。

 

そうですねぇ。たぶん、50歳になったばかりの方までであれば、十分にいける本だと思っています。(元・女の子ね・・・)

 

ためにならなかったと思ったのは、私自身が今あまり迷っていない、ということもあるのかもしれません。

 

ただ、私がぼんやりと言いたかったことを、はっきりと文章にしてくれているので、本当に役に立つ本だと思います。

 

男に振り回されずに、自分の足で大地に立って、生活していけ!という作者の思いは、私も同じです。私には残念ながら娘がいないので、息子たちに彼女ができたらプレゼントしたい本ですね(笑)。

 

男をあてにするな、というわけではありません。ただ、男も女も同じ人間なのだから、それぞれがちゃんと自立した人間同士、同志になった方が幸せだと私は考えています。

 

人間が生きるため、生活するための仕事(つまり家事労働)は、男女が関係なくやれるようになることが重要で、役割分担なんてくそくらえ!ですね。できる方ができる分だけすれば良いんですよ。してもらった方はしてもらった分だけ感謝して受け取る。受け取るだけではなく、たまに、ちゃんとしてあげることもする。お互いともできない時には誰かにアウトソースするのが一番。

 

そういうことをお互いに話し合いながら徐々に夫婦のルールにしていく。

 

それがカップルの楽な生き方なんだろうなぁ、と私は思ってます。

 

5冊目。

 最後は少しお堅い本を(笑)。

 

新書ですし、そんなに難しい言葉が並んでいるわけでもないので、専門書ですけど、楽に読めると思います。

 

タバコを辞められないのには理由があるのです。タバコを吸うと、その人にとって良いことが発生するから辞められないのです。例えば、眠気が覚める、気持ちが落ち着く、といったことです。いつ来るかわからない将来の肺がんの危険性をいくら伝えても、すぐやってくる良いことがある限り辞められないわけです。

 

といったことが書かれてある心理学の本です。

 

電気をつけることはするのに消すことを忘れてしまうのは何故か。

 

心理学ってこんなことをマジメに研究する分野だと知ったのは、この本に出会ってからです。それまでマジメに心理学の本を読んでなかった私は、目からウロコでした(苦笑)。

 

心理学は「食わず嫌い」の筆頭でした。面白そうなんだけど、マジメに勉強する気になれない、というべきでしょうか。だから大学の講義でも中途半端に受けていました(ギリギリ合格しましたけど・・)

 

行動経済学の本も真剣に読む気がしなくて、ずっと読めていません。アドラーだって、一応目は通しましたけど、フーン、で終わってます。

 

でも、最近、広告デザインや「伝わる」ことについての本を読んでいると、すべてが心理学と関係しており、きちんと勉強していれば良かった、と後悔先に立たず状態です。

 

ただ、一口で心理学と言っても守備範囲がとても広いので、どこかに焦点を当てて勉強しないと難しいだろうなぁ、と考えるところで、やっぱり止まってます(苦笑)。

 

心理学を勉強している方々はひたすら尊敬します。

 

心理学の中でも比較的身近な話題がたくさん取り上げられているので、少しでもご興味がある方は読んでみてください。

 

今週は読書の秋にお勧めの本5冊をご紹介しました。ご参考になれば幸いです。

 

さて、次回からしばらく「IT」をテーマにしてみようと考えています。それも役立つITですね(世の中には役立たないITも氾濫していますので・・・あ、暴言吐いた(笑))。次回の更新予定日は10月31日(火曜日)です。

それでは、また来週。

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詳細、お申込みは下記リンク先からお願いいたします。

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自分育てセミナー開催のお知らせ

教え方の教え方シリーズ3 「自分への教え方」

 

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場所:ホルトホール大分 セミナールームS(2F)

会費:3,000円(当日、受付でお支払いください)

詳細、お申込みは下記リンク先からお願いいたします。

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イノベーションを起こすためには

ビジネストレーナーの安部です。大分のユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

今週は、更新の仕方を変更して、週一回の更新です。ですから、今日のブログは少し長めになっていますので、ご都合の良いお時間でお読みいただければ幸いです。

 

テーマは「イノベーションを起こす」こと。イノベーションとは、

物事の「新結合」「新機軸」「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活用法」(を創造する行為)のこと。一般には新しい技術の発明を指すと誤解されているが、それだけでなく新しいアイデアから社会的意義のある新たな価値を創造し、社会的に大きな変化をもたらす自発的な人・組織・社会の幅広い変革を意味する。つまり、それまでのモノ・仕組みなどに対して全く新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出して社会的に大きな変化を起こすことを指す。(Wikipediaより抜粋)

とあります。新しい変化をもたらした企業には顧客がつき、そこから売り上げが増大し、利益を生み出すことになります。それゆえに、通常企業はイノベーションを自ら生み出したいという欲求があります。

 

今まで通りで良い、とする企業は、どうしても右肩下がりになってしまいます。企業を経営する上で、やはり大きなイノベーションでなくても小さな売れる新製品・新サービスを生み出したい、と願うのは、至極当然のことだと私は考えています。

 

私が以前の会社に勤めていた最後の三年間は、新規事業を起こすことを課せられた三年間でした。結果的には新規事業を起こすまでに至らないままで終わってしまいました。その三年間で考えたこと、そして今イノベーションを起こすことが大事と言われている世の中で、どうすれば良いのか、について、本日はお話ししたいと考えています。

 

ただ、この中のお話は私が経験に基づいて考えたことです。社会環境によっては、まさにこの通りにやったとしてもイノベーションを起こすまでには至らなかった、ということもあり得ますことを予めお伝えしておきます。

 

今日のブログの内容は以下のようになっています。

  

業績を上げるための二つの方法

会社の業績が良くなる、ということは利益を多く生み出すということだと思っています。その業績を上げるためには二つの方法しかありません。

 

一つは売り上げを上げること。売り上げを上げれば利益が増大します。ただ、売り上げを上げれば、当然それに伴い人材を多く必要とすることになりますので、人件費が増大します。

 

二つ目は、コストを下げること。増大した人件費を抑えるために、非正規社員とする、ということも必要かもしれませんが、そうなると退職する方も増える可能性があるため、人手不足倒産ということが現実味を帯びる可能性があります。

 

この二つの方法でイノベーションを起こすことで、利益が増大することができます。どちらか一方でも構いませんし、両方ともでも構いません。ちなみにコストを下げることのイノベーションはITを利用することで起こっている事例がたくさんあります。

 

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例えば、Amazon。現実の書店で全世界の人に本を売るにはたくさんの書店を作らなければなりません。でも、インターネット上の書店であれば書店を作るコストが削減されます。今ではそれと同じ発想で、インターネットバンキングやネット証券などが発達しています。

 

さて、IT人材を育成していた頃、良く言われていたのが、「イノベーションを起こす人材を育成してほしい・・・」ということ。

 

難題です。これができれば、世界中の企業がイノベーションを起こし、倒産する会社はなくなっています。ただ、私は「イノベーションを起こすのは誰でもできる」と考えています。ただし、条件が揃えば、という条件付きですが(苦笑)。

 

業績を上げるためには売り上げを上げることとコストを下げることの二つしかありません。どちらを選択するのか、ということですが、実はどんな業種でもどちらも選択できると考えています。

 

私がいる業種はサービス業です。サービス業は、製造業と異なり、ヒトとヒトが同じ場所、同じ空間に存在することでサービスの授受が行われる、という業態です。つまり、お客様に対応するスタッフがいる、というのがサービス業です。この場合は、スタッフの人件費がコストの最も大きな部分を占めることになります。

 

スタッフ(私のような研修を行う業種であれば「講師」)の給与をある程度確保するには、それなりの売り上げを上げるしかありません。例えば、毎日それなりの金額の売り上げを上げることができれば、給与を支払うことができます。ただ、研修という業種では、毎日研修がある、ということはほとんど稀です。その分、営業をし続ける必要があります。それは営業費がかかる、ということなのです。

 

サービス業でコストを下げることは給与水準を下げることになります。ただ、これは不毛な世界です。

 

私が会社にいた最後の三年間、はまっていた思考のループがこれです。

 

人材育成、研修という業種は、研修を依頼されて講師が出向いて講座をする、というものです。当然、研修する講師の給与というコストが必要です。また、ITという特殊な分野でしたので、講師に講座の準備期間が相当時間必要であり、その時間も給与が発生するので、それもコストに加算されます。

 

毎月の月給を支払うために営業をかける必要があり、その営業費(広告宣伝費、営業マンの給与)もバカにはなりません。

 

講師を外注すると、講師が準備する期間のコストは削減されますが、その教えられる技術を持った講師を確保するという、大分県という地方故の難題があります。

 

こう考えていくと、インターネットを通じた通信教育ということも発想の一つとしてありました。これは、講師の講義をビデオに撮っておき、それを複数の人に繰り返し見ていただくことができます。講師のコストを低く抑えられることができるというメリットがあるのです。

 

ところが、インターネットを通じた通信教育には欠点があります。質問に対する回答が遅い、メールベースのため質問内容や回答内容が伝わりにくい、受講者が途中から受講しなくなり成果が出ない、といったものです。

 

研修を発注する企業様も実際に講師を呼ぶ形式を選択されることが多く、県内企業だけに絞るとニーズが少ない、ということになります。また、こういった通信教育のシステムを構築する初期費用の問題もあります。

 

新しい事業の発想があっても難しい問題に直面して、すべて止まってしまう、ということを繰り返す悪循環に陥ってしまったのです。

 

殻を破る・意外なものをくっつける

 

このような悪循環を断ち切るには、発想の転換を図ることが必要です。

 

イノベーションを起こしてヒット商品を生み出した代表例としては、iPhoneがあげられると思います。今まで似た商品はありましたが、徹底的に機械的なキーボードを排除した製品は初めてでした。電話ができる小さなパソコンとして、iPhoneを含むスマートフォンはその販売数を飛躍的に伸ばし、大きな市場をあっという間に形成しました。

 

これは消費者が「こんなものが欲しいなあ」と漠然と考えていたものを製品化したもの、という話が一般的です。確かにiPhoneを見たら、こういうもの、欲しかったと思います。ですが、一般の消費者は欲しいなぁと思うものを明確にイメージ化できないのです。

 

実物(つまり具体的なモノ)を見れば、「ほしい」と思うのですが、実物を見ないで口頭で聞いたとしても「ほしい」とは思わないのです。イメージができないからです。

 

私が最初にiPhoneを見た時もそうでした。日本で発売されたばかりの頃に手にすることがあったのですが、見た瞬間に、こういうのが欲しかったと強く思いました。だけど、それまでにiPhoneを想像することは一切ありませんでした。イメージすら考えたことはありません。ただ、何となく心の奥底のどこかであったらいいなぁ、レベルで思っていたのです。

 

だから、イノベーションを起こす人材は、具体的なイメージを明確に描ける人であることが必要です。それも、今までにないものをイメージし具体的に描くという能力が必要なのです。

 

それはわかるけれど、「私にはできない」。

 

こう思う人がたくさんいます。「私はイメージすることが苦手」「デザインはできない」「アイディアなんて全然浮かばない」と口を揃えて言われます。

 

実は、発想をするために大事なことがあります。

 

今まで習慣的に考えていたことを一旦取り払う、ということです。「自分は発想力がないからできない」と考えること自体を辞めるということです。私は発想力がない人はいないと思っています。だからこそ、発想力がない、と考える癖を辞めるのです。

 

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発想力がない、と考える癖を辞めたら、次は発想を行うという行動を起こすことです。アイディアを出す手法はいくつかあります。

 

その中でも代表的なものは、全く異質なものをくっつけてみる、ということ。今まで誰もがしなかった異質なもの同士をくっつけてみます。例えば、電話とパソコン。画像と電波。蒸気と馬車。発想の種はこういったところから生まれてくるのだと私は思っています。

 

もう一つは、アイディアをとにかくたくさん出してみること。Excelのようなたくさんのマス目にひたすらアイディアを入力して埋めていくのです。10個、20個、30個と。決められた数だけ何が何でもアイディアを出していくと、その中に思いもかけない発想が出現することがあります。

 

このように発想を生み出す能力は、トレーニング次第で誰にでもできるようになります。生まれつきの能力ではないのです。

 

何度も繰り返しトレーニングをし、アイディアを出すようにしていくと、自然に発想力が身につきます。ただ、イノベーションのための発想には具体的に実行できるようにする必要があります。突飛なモノすぎるとドラえもんのポケットの道具になってしまうからです。

 

つまり、具体的に実行できるようにするための技術の知識が必要になってくるのです。

 

こう考えると、若いから発想力が豊かとは限りません。技術の知識は若い人より熟年の人の方が多く持っています。若い人は固定的な考える癖を持っていないから発想力があるように見えるだけです。ですが、知識がない分、突飛な発想になってしまいます。

 

熟年の人はどうしても今までの経験が邪魔をして固定的な考える癖が表に出てしまうのです。でも、知識がある分、技術に裏付けられた具体的な発想が完成する可能性があります。

 

そう考えると、一番イノベーションに適した発想力を持つ年代は30代から40代かもしれませんね。

 

まあ、年代を限らず、熟年の方々がトレーニングをすれば、きっと見事なイノベーションのための発想を生み出すのではないかと私はひそかに思っています。

 

こうやってトレーニングの結果、たくさんの発想が生まれてくると思います。

 

例えば。

 

サービス業でお客様に対するサービスの品質が一定せずに、あるスタッフはお客様の満足度が低いのではないかと思われるという課題があったとします。

 

  • そこに製造業の品質管理の考え方を持ち込んでみる。
  • 当てはまらない、と考えずに、とりあえず当てはめてみる。
  • ただ、そのままでは難しいので、うまく行くためにはどのような改変が必要なのか考えてみる。

 

これがイノベーションの卵です。

 

どんな人でも考える癖を持っています。考える癖の殻を破るのは大変です。でも、柔軟に考える、ということはこういうことなのだ、と私は考えています。

 

私の新規事業を考えていた三年間で、10個近く企画を立てました。苦しみましたが、おかげでトレーニングが自然と行われていたのだと思っています。そのために、今企画を考えるのに苦労はなくなりました。本当に感謝しています。

 

同志を募る

 

実は、イノベーションは一人の力で起こせるものではありません。

 

スティーブ・ジョブズであっても、iPhoneのプロトタイプを一人でコツコツと作ったわけではないはずです。

 

また、アイディアも一人で考えるのではなく、複数人で考えた方が広がりを持ちます。スティーブ・ジョブズのような天才ではないと思う人こそ、同志とともにアイディアを練り、さまざまな作業を一緒に行った方が良いと考えるのです。

 

そして、現在、一人で頑張っていらっしゃる方は同志を募ってみてください。同志になってくれる人がいるのであれば、きっとお客様のニーズがそこにあると思います。他人に自分のアイディアを説明できるのだから、理解してくれるお客様もいるはずなのです。

 

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ただ、重要なのは上司というより経営者に本当にイノベーションを起こす覚悟があるのか、ということです。イノベーションを起こすには、準備を含め、それ相応のコストがかかります。

 

試作品は一度作って終わりではなく、何度も何度も作り直すことが必要です。サービスであれば、お試しサービスを何度もやってみる必要があります。こういった準備にかかる費用があります。

 

それだけではなく、新しい技術を導入して行う必要があれば、もっと費用がかかります。例えば、インターネットを介した通信教育で人材育成をする、となれば、通信教育システムを開発するコストや期間が必要になります。システムだけではなく、教材作りにも手間がかかります。

 

また、素晴らしい製品ができたとしても売れるかどうかがわからなければ、最初は小ロットで製造します。そうすると大量生産されない分、コストがかさみます。

 

こういったコストがかかるという覚悟です。

 

コストがほぼゼロ円で、イノベーションを起こす、というのは無理があると私は考えています。

 

消費者は見える商品やサービスでなければ、買うという行動は起こしません。何かわからないものにお金は出さないからです。

 

見える商品やサービスを作るには当然コストがかかります。

 

会社の規模に応じてかけられるコストは変わってくると思います。無尽蔵にお金を出せるところなんて皆無でしょう。

 

お金が出せないのであれば時間を出す、という方法もあります。これらの準備をしている期間は多少売り上げが下がっても眼をつぶる、という覚悟です。準備をする時間を担当者に渡す、ということになります。もちろん、こちらも無尽蔵に渡すわけにはいきません。限界を伝えておく必要はあります。

 

時間をもらえれば、余っている部品で試作品を作ることができます。お試しサービスを顧客に試してみることができます。

 

でも、コストをかけるな、定時内の時間は今まで通り、という上にサービス残業イノベーションを起こせ、と言われたら、担当の従業員のモチベーションがいつまで続くのかは難しいところです。

 

新規事業を起こす、イノベーションを起こす、と決めたら、経営者は腹をくくってください。経営者ではない上司であったら、経営者にきちんと話を通しておいてください。そうすることで、イノベーションを起こす従業員は生まれてきます。

 

イノベーションを起こす人材は、一人でに生まれてくるのではなく、生まれやすい土壌の中から生まれてくるのです。私の言う同志は、仲間という意味もありますが、経営者も含めた会社全体を言っています。

 

会社全体が同志とならなければ、イノベーションの卵はふ化しません。会社はちょうど親鳥のように卵を温める環境になる必要があるのです。

 

諦めない・キリをつける

 

良くヒット商品を作りだした方が言われるのが、「諦めずに頑張ったからうまく行った」という言葉です。本当に諦めずに続けていくことが重要な場合が多くあります。

 

作っても売れない、という時期が長くなればなるほど、それを続けられる人は少なくなってきます。続けられる人は、やはり自分の商品・サービスに自信を持ち続けられる人です。他人から様々なことを言われても気にしない人です。

 

ですが、本当にそういう人はいないと私は思っています。

 

誰だって自信を持ち続けられる人はいません。ふと、弱気になる時だってあります。他人から鋭い指摘を受けて心が痛む時だってあると思います。

 

ですが、諦めない人は、そこから気持ちを切り替えていける人です。イノベーションを起こす人は、性格的にこういった方だと私は思います。

 

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ポジティブでもネガティブでもないのです。

 

ネガティブになったとしても、そんなネガティブな自分を受け入れて、そして気持ちを切り替えることができる人、ということです。

 

元来ネガティブな人は、その分だけリスクを感じ取ることができる方です。だからこそ、万難を排して成功をつかむことができるはずです。ネガティブだからダメと、最初から諦めずにイノベーションに挑戦してみるのが大事だと思っています。

 

また、諦めないとともに、ある程度のところでキリをつけるということも大事かと考えています。

 

ものすごい製品ができた! 素晴らしいサービス商品が完成した!

 

ということになっても、時代がその製品やサービスを受け入れなければ、売れません。これは至極当然のことです。こんなに良いモノなのに、と思っても、時代の先を行ってしまったものは売れないのです。

 

ITの世界で語り草になっている技術があります。ASPという技術です。インターネットが普及し始めた2000年ごろに誕生したのですが、結局この技術は普及しませんでした。インターネットを利用した技術だったのですが、まだ当時はインターネットの速度が大変遅くて、利用するには耐えられない代物だったのです。

 

ところがそれから10数年経過した現在、同じ技術が使われています。それはインターネットの接続速度が速く太くなったから。ただ、それだけなのです。今はSaaSという技術名になっています。でも、ほとんど中身は同じです。最近はさらに進化し便利になっています。

 

このように、時代が早すぎると、どんなに良いモノでも売れないのです。

 

そういった場合、いつ見切りをつけるか、つまり諦めるか、ということになります。

 

担当者は、心情的に諦めきれないことが多いと思っています。もう駄目だ、とすっかりモチベーションを落としてしまったということであれば、担当者から諦めるでしょうけれど、「もう少しここを改良すれば・・・」という気持ちが強い場合は、担当者から「辞める」とは言いにくいものです。

 

そこは、経営者が判断してほしいと私は考えています。

 

経営者は、少し上の目線から遠く(社会)を見渡しています。だからこそ、見えるものがあるはずです。その視点から判断することが必要だと思っています。

 

何事にも行動ありき

 

最後にイノベーションを起こす人材で大事なことだと私が考えているのが、行動を起こせる人です。

 

私が会社員時代に成功できなかった原因は、ここにあると考えています。

 

いろいろ考えることも大事です。ですが、先ほどお話ししたようにお客様は明確なイメージできるモノを買います。そして、同志を集めるのも明確なイメージがあることが必要です。イメージできないものに賛同も何もないからです。

 

こういった明確なイメージを生み出すためには、まず行動を起こすことが必要なのです。

 

製品であれば試作品を作ってみる。設計書や製品のイメージ図を作ってみる。

 

サービスであれば、サービス構造図や実際のサービスを体験してもらう。

 

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こういった行動を起こしてみて、他の方に見せてみて、そこでイノベーションの卵がひよこになるのです。他の人のアイディアが加算され、乗算され、不要なところが減算されることで、お客様が心の底で求めている商品やサービスが提供できるようになると私は考えています。

 

元来、考えることは大好きだけど、ネガティブ人間で行動を起こす前に不必要に考え込んでリスクをピックアップしてしまうタイプだった私は、何も発展させることなく終わってしまいました。

 

今回、これを深く反省して、「行動すること」を常に念頭においています。思いついたら行動してみて、具体的なイメージを練り込んでいく。そうすることで何かが生まれると考えています。

 

まだ、行動を起こし始めて数カ月のところなので肌感覚にすぎませんが、何かうまく行きそうな感触を得ています。これは会社に勤めていた頃には全く感じなかったことです。以前とは違う感触であれば、以前と異なる結果になるはずです。

 

そんな根拠もないような期待だけは持って、今活動をしています。

 

今日は5日分をまとめてお話ししましたので、とても長いブログになってしまいました。

 

来週は、ここのところ重厚長大なテーマが多かったので少し肩の力を抜いて、読書の秋、私がお勧めする本、というテーマでお話ししたいと思います。更新予定日は10月24日(火)です。

それでは、また来週。

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管理職の方向けの部下育てセミナー開催のお知らせ

「ほめる達人」VS「しかる達人」

ほめる達人の竹下先生としかる達人の根岸先生がタッグを組んで
セミナーを実施します。

日時:11月15日(水) 13:00~16:00

場所:JRおおいたシティ会議室(スパてんくうがあるビルの2階)

会費:5,000円(当日、受付でお支払いください)

詳細、お申込みは下記リンク先からお願いいたします。

www.ugrade-japan.com

管理職がまず優先順位高のタスクを実施することが大事

ビジネストレーナーの安部です。大分のユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

私のプライオリティ高のタスクは、当然、事業に関することです。計画を立てること、それから実行してみての修正を行うこと、などです。

 

計画の立て方はまだまだ初心者レベルなので、まるでなってないのですが、徐々に数値目標を設定していくようにしています。どんなものでも数値目標があると目指しやすいので。

 

数値目標というと「金額」というイメージが強いですが、他にも数値目標はたくさんあります。これはGoogleアナリティクスを使い始めてから、こんなことも目標になるんだ、と思ったことがきっかけです。

 

例えば、Webページ来訪者数とか、セミナー来場者数とか。

 

こういった数が一定数を超えなければ、いわゆる「金額」への目標には到達しないので、そういった数値目標を設定することを今は重点的に行っています。

 

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このような数値目標の基準を考えたり、その目標へ向かうための行動計画を立てたり、行動計画を実行するための企画や資料を作ったりするタスクが私の「緊急ではないが重要な」タスクになります。

 

おそらく会社の管理職以上の方であれば、こういったタスクはたくさんあるのではないでしょうか。私も会社に勤めていたころは、こういった数字が見ることができるシステムにアクセスして、自分の部門の数字を取得していました。

 

でも、管理職は数字を取得するだけではなく、それを活かして、次の計画を立てなければならないわけです。そういう計画を立てる時間を捻出する必要があるのです。

 

ただ、今はプレーイングマネジャと呼ばれる人が多く、管理職であっても現場で働く、ということが当たり前になってきている気がします。管理職は管理職の仕事があります。それなのに現場の仕事もする、となれば、絶対的な時間数が足りません。

 

作業の効率化を図るにしても、管理職がある程度、作業の効率化を図る準備をしなければならないので、その分、また時間が取られます。

 

それでいて、目に見える残業はするな、と言われたら、きっと見えない残業へと変化するでしょう。会社の隣のカフェで仕事をする、自宅で仕事をする、といったこと。

 

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最近は情報セキュリティが厳密になってきたので、自宅で仕事をすることは難しくなってきました。前の会社のように暗号化されたネット回線を使えるのであれば自宅からでも十分に仕事はできますが、それはそれで気分的につらいものがあります(苦笑)。

 

働き方改革で作業の効率化を図るのであれば、できたらまず、管理職を現場の作業から解放することが一番ではないかと私は思うのです。人手不足であるから管理職が現場に出るのでしょう。あるいは、売上に対するコスト率を下げるために管理職も稼げということなのでしょうけれど、管理職も1日24時間しかありません。

 

管理職がひどい環境だから若手社員が管理職になりたがらない、という話も聞きます。

 

働き方改革では、まず管理職がきちんと管理職の仕事をしながら作業の効率化を行っていけば、きっとうまく回る気がするのです。そして、そうする会社は若手の入社希望も増えますし、若手が管理職になるために意欲を持って働いてくれると思います。

 

先週から今週にかけてプライオリティをテーマにお話をしました。要は生産性をあげて、より良く働くことが目的なのです。

 

来週は予告した通り週一回の更新をしてみます。テーマはイノベーションです。会社にいた時、新規事業について数年間考え続けたことを踏まえて、お話ししていきたいと思っています。更新は来週の火曜日(10月17日)です。

それでは、また来週。

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管理職の方向けの部下育てセミナー開催のお知らせ

「ほめる達人」VS「しかる達人」

ほめる達人の竹下先生としかる達人の根岸先生がタッグを組んで
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日時:11月15日(水) 13:00~16:00

場所:JRおおいたシティ会議室(スパてんくうがあるビルの2階)

会費:5,000円(当日、受付でお支払いください)

詳細、お申込みは下記リンク先からお願いいたします。

www.ugrade-japan.com

 

優先順位高のタスクを実施する時の注意点

ビジネストレーナーの安部です。大分のユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

昨日はタスク実行する時間を捻出する方法についてお話ししました。今日は、時間が捻出できた、さあ、いよいよ実行するための準備についてお話しします。

 

今のタスクを部下・後輩に渡して、スケジュール帳にポッカリと穴が開きました。さあ、この時間を有効活用して、「緊急ではないが重要な」タスクを実行していこう!と意気込んでいます。

 

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ところが、ふたを開けてみるとうまく行かなかった、ということがあります。

 

理由は様々ありますが、「緊急ではないが重要な」タスクは意外と時間がかかるものが多い、というのが考えられる理由の一つだと思っています。

 

緊急でないが重要なタスクであるので、やらなければならない。でも、所要時間が短ければ、時間捻出云々の前にやってしまっていると思うのです。時間がかかるから先延ばしにしてしまう・・・

 

ということはどういうことか。

 

時間捻出をし続けなければ完了しない、ということなのです。これ、結構大変です。

 

もっとも締め切りがないので、〇日までに完成させなければならない、という決まりはありません。

 

だったら、毎週〇曜日の〇時から〇時までは「緊急ではないが重要な」タスクをする、と決めるのも一つの手です。他のタスクは、それ以外の時間帯にスケジューリングすることになります。もちろん、ここに分類されるタスクが複数あるのであれば、スケジューリングする時に〇〇のタスクをする、ときちんと決めておく方が良いでしょう。

 

もしくは。

 

予定がお客様都合で決められる、シフト勤務のため毎週のタスクが異なるという方は、月単位あるいは年単位で時間を捻出します。月初が比較的ヒマな方であれば月初にまとめて時間を取る、といった具合です。

 

私の場合、夏休み期間中など比較的時間が取りやすいので、一週間くらいの時間を取ってタスクを片付けます。他の月は1日~2日くらいの時間が取れるのであれば、思い切って最初にスケジューリングしておきます。

 

以前、スケジューリングに悩んでいた時に聞いた先輩からのアドバイスで、大きなカタマリからスケジューリングすれば良い、と言われました。

 

この「緊急ではないが重要な」タスクは、大きなカタマリとして考えて、マンスリーに記入する一番最初の時に、確保しておくのです。その確保された日は、他に予定が入らないよう調整していきます。そうすれば、意外と確保できるものだと最近になって知りました。

 

このようなスケジューリングをしておくと、実はいろいろな良い効果が現れてきます。

 

まず、仕事が片づく解放感。中途半端ではなく気持ちよく仕事が完了するのです。これはストレスが少なくてすみます。

 

また、仕事から追われる、という気持ちがなくなり、仕事を追いかける、という気持ちになります。次から次へとタスクが発生する状態だと、仕事から追われる感じが常につきまとい、意外とストレスフルです。でも、タスクがきちんと管理できていると仕事を追いかけている感じがしてきて、仕事に対して能動的にアクションを起こす原動力が沸いてきます。

 

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更に、突発的なことに対しても何だか余裕が持てます。

 

実は、10月に入ってから作業効率がひどく悪くなっていました。最初の頃は、何故だろうと思っていたのですが、ふと思い当たることがありました。

 

実は9月は仕事が詰まっており、8月の終わりから10月の初めまでほとんど休みという休みがない状態が続きました。どうもそのせいで、体調が悪くなっていたようです。体調を整える、というのも大切な仕事の一つですし「緊急ではないが重要なもの」の一つだったのに、9月は全体的に時間が取れず、それを後回しにしていたのです。

 

慌てて予定を調整することにしました。先週の金曜日が比較的時間が取れたため、スケジュールを調整し、午後から休みを入れることにしました。予定していたメール数本を打っただけで、後はノンビリとさせてもらったのです。

 

これは9月の後半、仕事だけではなく、プライベートも急なタスクが増え、しかも慎重にせざるを得ない状況だったので、疲れが知らないうちにたまってしまったのだと思います。6日にする予定のタスクは翌週に回しても大丈夫とわかれば、安心して休むことができます。(もともと締め切りより早めにいつも動いているので余裕は意外とあるのです)

 

個人事業主になって土日イコール休日にならなくなったので、平日にめいっぱいタスクを入れるとこうなる、という見本ですね。。。(苦笑)

 

9月のスケジュールを組む際にこうなることは想定していたので、もう少しゆとりを持たせるか、ちょっとだけ悩んだのです。まあ、大丈夫だろうと高をくくっていました(汗)。プライベートのタスクも想定外だったので、対応に追われたこともあります。

 

あ、想定外のタスクは当然発生します。それをできる限り少なくするにはどうするのか。

 

この対策は単純に情報戦ですね。情報をいかに取得しておくか。タスクになるかならないかは別として、知っておくだけで準備はできます。今回、情報があいまいだったため、対応が遅くなったということです。

 

情報の取得方法をひとまず確立したので、今後はもう少し慌てずに済むかもしれません。

 

明日は、管理職におけるプライオリティ高のタスクについてお話しします。

それでは、また明日。 

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管理職の方向けの部下育てセミナー開催のお知らせ

「ほめる達人」VS「しかる達人」

ほめる達人の竹下先生としかる達人の根岸先生がタッグを組んで
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日時:11月15日(水) 13:00~16:00

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優先順位高のタスクの担当者

ビジネストレーナーの安部です。大分のユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

今週はプライオリティ高のタスクをどうするか、本当はやらなければならないタスクなのに緊急ではないが故に後回しにしてしまうタスクをどう処理するのか、についてお話しています。

 

実は、時間管理の一番の難問です。

 

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1日は24時間です。このブログは基本的に「仕事」にポイントを置いていますので、仕事をする時間は基本的に1日8時間です。この8時間の中にどうやって「やらなければならないやった方が良いタスク」を組み込むか、ということです。

 

この限られている時間をどう使うか。それには、時間を捻出するしかありません。空き時間を作るのです。

 

空き時間の作り方はいくつかありますが、ここではプライオリティ高のタスクしかない状態で考えたいので、2つに絞られると思っています。プライオリティが低いタスクを「やらない」という選択肢は除外されます。

 

一つは、一つ一つのタスクにかける時間を短縮することです。いわゆる効率化を行う、ということです。もしくは、無駄な時間を削除するということです。

 

二つ目は、他人に今持っているタスクを預けることです。いうなれば「自分ではしない」ということです。基本的に部下や後輩に任せる、あるいは外注する(アウトソースする)、ということだと考えています。

 

一つ目の時間を短縮するということ。先週も少しお話ししましたが、人間は締め切りがあると締め切りまでその仕事を抱え込みやすい、ということがあります。締め切りまで仕事を抱え込むのではなく、終わったら素早く手放す、ということです。

今日が締切のタスクは最優先? - 人材育成の道すがら

 

以前の会社では、よく「ボールは誰が持っている」というセリフを話していました。今、仕事は誰の手にあるのか、ということを指した言葉です。ボールを持ちすぎているとファールが取られるバスケットボールのように、素早く次の人にパスをする、ということです。

 

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仕事を一人が持ちすぎるとチェックが働かないので、品質が悪くなります。締め切りがある仕事であっても、締め切り前、まだ十分に時間がある時に他の人にパスをしてしまえば、後は他の仕事ができます。締め切り前にウンウン唸って頭をひねっても、良いアイディアは出てきません。クリエイティブな仕事をしているのであれば猶更、早め早めに手を打った方が絶対に効率的です。

 

仕事はアート(芸術)ではないのです。その時のベストで良いと私は考えています。

 

二つ目の他人にタスクを預けるということ。アウトソース、つまり他人(他社)にタスクを渡す方法はコストが発生するので、ここではお話しません。部下・後輩にタスクを渡すことについてお話しします。

 

タスクを部下・後輩に渡すということは、さまざまな課題が存在します。部下・後輩にそのタスクを実行するだけの技術や能力があるのか、部下・後輩にそのタスクを実行できる権限があるのか、責任があるのか、ということです。

 

まず、技術や能力について。

 

部下・後輩がそのタスクを実行できる技術や能力がない、という時点で、それは今までの人材育成はどのようになっていたのでしょうか。皆さんが抱えている仕事は当然どなたかにいつかは渡していかなければならないわけです。それが今なのか数年後なのか、というだけだと思います。

 

新卒で入ったばかりで難しい、という場合もあるかもしれません。若さや経験不足で、担当するには本人にも負担が大きい、という場合があるかもしれません。

 

そんな時、考えていただきたいのが、皆さんが持っている「緊急ではないが重要な」タスクと今目の前にあるタスクとの優先順位です。他のタスクを部下・後輩に渡しても、した方が良い「緊急ではないが重要な」タスクを抱えているのであれば、今、部下・後輩に渡しましょう。

 

もちろん、その場合、渡し方に気をつける必要があります。彼らは技術も経験も不足しています。「やって」というだけでは、無理です。やってもらうタスクを十分に分解して、一つ一つを渡しながら、チェックしながら成果を受け取っていく、という方法が適しているでしょう。

 

分解されたタスクが渡されるため仕事の全体像を部下・後輩は理解しながらしているわけではありません。一度できたからと言って二度できることはほとんどありませんので、そこは気をつけておいてください。仕事を理解するのはある程度全体像が見えないとできないのです。このままだと意外とミスが多く、後のフォローが大変になります。

 

部下・後輩によっては、仕の事全体像が理解できそうなくらい経験があるのであれば、全体像を話してから少しずつやってみてもらうという方法が良いでしょう。その場合でも、こまめにチェックポイントを設けておくことが必要です。数日かかる仕事であれば、部下・後輩のレベルに応じて毎日1~3回程度のミーティング時間(30分程度でOK)を作り、今できている部分の品質をチェックしていきます。

 

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実際に自分ですれば数日かかるところをミーティングの1.5時間/日程度の所要時間でできるのであれば、部下・後輩に任せた方が断然楽です。しかも、部下・後輩がそれで成長してくれます。

 

企画を作るような仕事の場合はかなり難しいかもしれません。ただ、意外とキラリと光るものがあったりするので、これはこれでありだと思います。

 

ぜひ、こういう手段を使って時間を捻出していただければ、と思っています。

 

明日はプライオリティ高のタスクを絶対にする法についてお話しします。

それでは、また明日。 

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優先順位高のタスクを考える

ビジネストレーナーの安部です。大分のユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

 

先週はプライオリティ低から中程度のタスクについてお話ししました。今週はプライオリティ高のタスクについて、お話をします。

 

プライオリティ高のタスクについて、何を話すんだ?と思われる方もいらっしゃると思います。だって、通常、こういったタスクは最優先的に処理すべきタスクです。でも、ここでちょっと立ち止まって、本当に最優先的に処理すべきタスクかどうか、について、考えてみたいと思います。

 

先週もお話ししたと思いますが、私がタスクリストを作って、プライオリティを割り振った時、ほとんどが「高」になりました。つまり、ほとんどのタスクが最優先的に処理すべきタスクだったということになります。

 

確かに。お客様への対応のタスクや締め切りがあるタスクなどは、プライオリティが高くなります。

 

でも、処理が終わった時、それでタスクがすべて完了してスッキリ!となりますか?

 

仕事をしていると出てくる言葉があります。「本当ならやらなきゃならないんだけど、今は時間がないからできないんだよね」という言葉。私も何度言ったことかっ!でも、恥ずかしながらこの言葉の対象となるタスクが完了した記憶はほとんどありません。

 

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やらなきゃいけないけどできない、ってどういうことでしょうか。時間がないからしなくても良いことなんでしょうか。

 

しなくてはダメですよね。

 

でも、それはわかっているけれど、できないんですよね。どうしてでしょうか。

 

やらなくてはならないタスクだからプライオリティは高いタスクです。でも、お客様の対応とか締め切りとかがない「急がない」タスクだから、先延ばししてしまうんです。もし、これがきちんと〇月〇日まで、という締め切りが決められていたら、やりますよね、きっと。

 

そして、振り返って考えれば、こういった種類のタスクは理想的なタスクというべきものだと私は思っています。

 

例えば。

 

あることについて勉強したい。だから、本を買った。読もうと思っているんだけど、読んだ方が絶対に自分のためになると思っているんだけど、時間がないからなかなか読めない。

 

今やっている作業は頻繁に起こらないタスクだけど手順書さえあれば誰でもできる。だから、手順書を作っておきたい。手順書さえあれば、後輩でもできるので、突然起こった時、自分がいなくても対応ができる。休みの日に呼び出されることがなくなる。本当に自分のためになるんだけど、時間がないからなかなか作れない。

 

再来年度のシステム改築のために、こういった機能を盛り込んでもらえると今後の仕事がとても助かるし、お客様のためにもなる。そのためにシステム課に企画書を作成したいと考えているんだけど、時間がないから取りかかれない。

 

似たようなこと、ありませんか?

 

実はすべて私のことなのですが、自己啓発系のサイトを眺めてみると、同じようなことが書かれてあるので、皆さん、同じような悩みを抱えていらっしゃるんだなぁ、と思っています。

 

本当にやった方が将来の自分のため、将来のお客様のため、将来の会社のためになる、ということが十分にわかっているのだけれど、「時間がない」からできない、というタスクたち。やった方が良いのでプライオリティ高なんだけれど、なかなか取りかかることができずに、そのままタスクリストに永遠に残り続けるタスクたち。

 

そのうち、もう(私が)やらなくてもいいや、という気持ちになって、タスクリストから外され、永遠に葬り去られるのです。

 

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実はこれらのタスクは、「7つの習慣」で取り上げられている「緊急ではないが重要なもの」なのです。そして、当然、やった方が良いものなのです。

 

でも、忙しいのに、締切のあるタスクだけでいっぱいで、やる時間なんてないよ。

 

今週は、こういったタスクをやる方法についてお話ししていきたいと思っています。

 

明日は、タスクを実行する人についてお話しします。

それでは、また明日。

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プライオリティから独立したタスク

ビジネストレーナーの安部です。大分のユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

今週はプライオリティ、優先順位についてお話ししています。本当にプライオリティをつけて仕事をするのは大変だなぁ、と思うことがあります。でも、基準を決めることでプライオリティをつけることができるとわかれば、単純な話になるはずです。

 

でも、実はタスクの中にはプライオリティの範疇に収まらない、正確には収めない方が良いタスクがあるのです。

 

数年前、私はGTDと出会いました。GTDとは、タスク管理のメソッド(手法)です。

GTD®とは - 日本唯一のGTD公式サイト。GTD Japan

 

頭の中にあるタスクを一覧表に書き出すところから始まり、そのタスクをさまざまに分類し処理していくやり方です。

 

その中の一覧表に書き出した後、基準に応じてタスクを分類していくのですが、「2分間で完了するか?」という基準があります。2分間で完了するタスクであれば、すぐにその場でやってしまおう、というのです。これにはびっくりしました。

 

タスクの一覧表の分類作業を行っている途中で、2分間で完了するものはタスクをやってしまおうというものなのです。

 

私が驚いたのは、優先順位とは関係なく完了するまでの時間でやるタイミングを決めるということです。

 

この手法を知ってから、GTD全体を取り入れるより先にこの部分だけやってみることにしました。2分以内で終わるタスクはかなりたくさんあります。例えば、メールの返信をする(簡単なOK/NGくらいの返信)、いつもの申請書を提出する、セミナー等の出席申込のFAXをする、といったことがあります。

 

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これらはした方が良いが急ぐものではない、といったもの。でも、2分程度で終わるので、整理途中から片付けていきます。そうすると、精神的にかなりスッキリしてきます。それだけでなく、タスクリストが3分の2くらいに小さくなるのです。

 

これらのタスクを抱えたまま、他の重要なタスクを行っていると、頭の片隅にこれらのタスクのことが気になり、集中力が下がってしまいます。それよりも簡単なタスクを完了させておいて、集中しなければできない大きなタスクに取り掛かった方が作業効率が良いというわけです。

 

このやり方をやった後は、ずいぶんとタスク管理が楽になりました。今でも思いついたタスクで2分以内でできるのであれば、その場でやってしまうことがあります。

 

ただ、集中した作業を行っている最中に思いついた場合は、そのタスクを行うことはしません。集中を途切れてしまうと、再度集中するまでに時間がかかり、今やっている作業が無駄になってしまうからです。なので、基本的に思いついたらタスクリストに記入するだけで、頭の中からそのタスクをきれいさっぱりに消して、集中が途切れないようにします。

 

また、最近、タスクリストのチェックを行うのが、朝早かったり週末の休日だったりすると、平日昼間の会社などに電話をするといったタスクを行うことができないので、2分以内で終わるタスクでも後回しにすることがあります。

 

私は、このGTDを全部取り入れることはしていませんが、考え方の一部は取り入れています。INBOX(つまり思いついたタスクはひとまず一覧表にするという考え方)やこの2分で完了するかという基準などは取り入れやすいと考えたからです。

 

要は様々なやり方を試してみて、自分にぴったりのやり方を見つければ一番良いのだと考えています。

 

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何だかまったりしたい気分ですね。。。(笑)

 

来週は、月曜日が体育の日でお休みさせていただきますが、火曜日からプライオリティ高のタスクの処理について、お話しします。

 

また、今まで平日の朝に更新してきたこのブログですが、少しだけやり方を変えてみようかとも考えています。例えば、週一ペースにして、一回の分量をもう少し多くする、といった形式です。まるで連載のような形式の今の状況だと、なかなか毎日時間を取って読むというのは難しい方もいらっしゃるのでは、と考えた次第です。

 

最も私自身が連続ドラマを見るのが苦手です。続きを見るのをつい忘れてしまって、いつの間にか最終回になってしまった・・・ということを何度やったことか。なので、一回読み切りという形式にした方が私みたいなタイプの方には良いのでは、と思ったのです。

 

本当にお試しで一度やってみようと思っています。

 

再来週の10月17日(火)に、その週のテーマを一括してお話しする予定です。テーマは、私が会社員時代の最後の数年間、悩み続けたイノベーションについてです。

 

9月をずっと仕事三昧の日々だったせいか、少しまったりしたい気分です。

それでは、また来週。

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