人材育成の道すがら

人材育成の道すがら、考えたこと・気づいたことを書き綴ります

日本の自殺率のショック!

ユーグレードでビジネストレーナーをしている安部です。研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

 

先週、とても驚いたニュースのもう一つです。

www.nikkei.com

 

日本の自殺率が6番目に高いって・・・

しかも、日本の若年者の死亡原因の一位は「自殺」だって・・・

 

事故や病気で亡くなってしまうのは仕方がないです。

これをゼロにするのは無理だと思います。

 

でも、でも。。。自殺はゼロに近づけることができる死亡原因だと

私は思っています。

 

自殺に至るまで、

おそらく本人はとても辛い想いをされていたのでしょうし、

自殺した方のご家族は、

きっと今も辛い想いをされていると思います。

 

私が自殺はゼロに近づけることができる原因と言ったのも、

本人への心のケアがあれば自殺を防げる可能性が大きいから。

 

自殺の原因はさまざまだと思います。

その中で、 私が共感できるのが、過労自殺です。

というのは、私も、ふと自殺を考えたこともあったからです。

 

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誤解がないように。

実際に行動を起こすことは全くしていません。

当たり前ですが、私はまだ生きてます(笑)

そして、今は全く考えることはありません!

 

10数年前の話です。

仕事が忙しくて、残業に次ぐ残業だった日々があります。

月の残業時間が200時間超えになったのが

何か月か続いていたと思います。

それプラス家事労働を一切やっていました。

 

電通さんの件で月の残業時間数が取り上げられるようになったので、

私の残業時間が異常だった、というのも

おわかりいただけるかと思います。

 

後から医者に「あんた、(体が)丈夫だねぇ・・・」と言われたので、

長生きする保証をもらった、

と今では思ってますが、

当時は辛くてたまりませんでした。

 

「自殺」という言葉が頭をよぎることが何度かありました。

でも、子ども達のことを考えるとできなくて・・・

の繰り返しでした。

 

その当時の話をしても話が暗くなるばかりなので、

この辺にしますが、

昨年、私は衝撃的なマンガに出会いました。

過労自殺...それでも「死ぬくらいなら辞めれば」ができない理由(マンガ)

 

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このマンガを読んで、

当時の私の気持ちを表現してくれている!

そうそう!

これだ!

と思えたのです。

 

反響がものすごかったらしく、

本も出ました。

www.amazon.co.jp

この本の最初に上のリンク先のマンガが収録されています。

 

私はこのマンガの本を読んだのが、

ちょうど先週のはじめ。

ニュースを聞いたのが先週の半ば。

直後に思ったことは、

 

少なくとも過労自殺をする人の気持ちは、

この本が表現している。

 

それが一部の人と同じだっただけかもしれないけど、

反響がすごかった分だけ、

必ず同調した人は多くいる。

 

この本を読んで自殺する人の気持ちを理解しておけば、

自分がそういった場面に出くわした時、

「ああ、私はあの本と同じ状況だ」と

気づいてもらえれば、自殺が食い止められるかも。

 

ということです。

 

人は、この状況がヤバい状況だとわかれば、

その状況から逃げ出すことができます。

振り込め詐欺」の手法を警察が告知するのも、

その状況はヤバい状況ですから、逃げ出してください、

という意味です。

 

知っていれば危険から逃げ出すことができます。

知らないと危険の中にはまってしまいます。

 

家族がどんなに気にかけてあげていても、

このようにフッと魔が差したように自殺する人がいます。

 

だから、自分で、今そういう状況に近づいていないか、

気づくことが必要なのです。

そういう状況がどういう状況なのか、

元気な時に知ることが大事。

 

人が「知る」こと、人が学ぶことは、

実は危険から自分の身を守る

ことができる手段の一つなのです。

 

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 知っていれば生きるのが楽になる・・・ことがある

そういう思いを込めて、

今週は終わりたいと思います。

一人でも自殺者が減っていくことを

祈りながら。

 

来週は、プレゼンテーションについて話します。

それでは、また来週。