人材育成の道すがら

人材育成の道すがら、考えたこと・気づいたことを書き綴ります

仕事が突然降ってくる~!

先日、稲刈りをしました。

 

家族で食べる分だけの小さな田んぼなので、
別に農家ではありません。

 

それだけに大型機械を入れることができず、
小さな古い機械をだましだまし使いながら、
家族総出で稲刈り作業をします。

 

田んぼの管理は、すべて家人に任せています。

 

超段取り力がない彼に任せるのは不安なのですが、
私は野菜畑を管理しているので田んぼまで手が回らず、
任せたままにしています。

 

で、稲刈りの時に、やってくれました。

 

こちらが想定した作業が終わったと思い、
メンバー各自、次の行動へ移りかけた頃、
彼は何やら道具を持ってきました。

 

「これ、手伝ってくれんかなぁ」
「え? これ、するの?」(そんなの聞いてないよぉ~~という心の声)

 

はい、そうです。

 

指示が突然頭の上から降りかかってくるのです。
そして、その指示が良くわからない、という現象も。

 

社内でも良くある光景です。

 

他の作業に取り組んでいる最中に上司からの指示が降ってくる。
上司の指示する作業に取りかからねばならなくなり、
今日も残業となってしまうということ。

 

また、残念なことに上司の指示が良くわからず、
どのようにすれば良いのか考えるだけで時間がどんどん過ぎていく。

 

良く残業となってしまった上、
心を疲労させてしまう仕事のやり方のパターンです。

 

ここに問題が二つあります。

  1. 仕事が突然降ってくること
  2. 仕事の終わりが見えないこと

これから何回かに分けて、これらの問題を解決するための
コツについてお話していきたいと思っています。

 

今日は、1つめの仕事が突然降ってくることについての
いくつかの手段についてお話ししましょう。

  

方法1 交渉する

うちの家人のように段取りが悪い上司はいるものです。
(家人は上司ではありませんが・・・)

 

段取りが悪い上司を段取り良くする方法はありません。

 

私が昔、会社に勤務していた頃、
18時終業の会社で、17時50分頃にメールを送ってくる
上司がいました。

 

「明日の朝一までに返送してね」
という仕事メールです。

 

私の仕事に関係している内容であれば
時間はそうかからないのですが、
全く知らない仕事なので、
まず仕事の指示を理解することが必要です。

 

結局、その仕事をするのに1時間の残業になります。

 

もっともその頃は一番忙しい時期だったので、
それから自分の仕事をするため
結局帰宅するのは日付が変わろうとする頃です。

 

当時は、まだまだ時間管理もできなかった頃なので
それをくり返していました。

 

それを防ぐには、どうするのが良いでしょうか。

 

上司に「もっと早く指示をしてくれ」と言う。

 

これが、一番の正解だと思います。

 

働き方改革の嵐が吹き荒れる今日この頃であれば、
おそらく一番有効な手段でしょう。

 

上司が指示した仕事をすると
「本来の仕事の締め切りが遅くなるが良いですか?」

 

といった交渉も手です。
(半分、脅しですね(苦笑))

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他にも、
「この仕事、何のため(誰のため)のものですか?」
といった仕事そのものの存在意義を
聞くのも一つの方法です。

 

だいたい突然振られる仕事で
上司の思いつきが多い場合、
大した仕事ではないことが多いのです。

 

そんな時は、仕事をする理由・意味を聞くと
急ぎでない旨を上司は言ってくるはずです(笑)

 

方法2 頼みにくい状況にする

ただ、なかなか交渉しにくい職場もあるでしょう。

 

24時間働くのが当然だ、という昔ながらの上司は
まだまだ社会に生息しています。

 

そういう上司に限って、
「この時間にしか指示する余裕が持てないんだ」
と言いそうです。

 

要は自分の段取りの悪さを逆手にとって
終業間際しか指示書が出せない、
ということです。

 

そこで、頼みにくい状況を作り出すのです。

 

そもそも、上司は18時きっかりに帰る社員に対して
17時50分に指示を出したりしません。

 

指示を出しても実行する時間がないのが明らかです。

 

あるいは、作業予定表を公開しておくのです。

 

朝からみっちりの作業予定表を公開しておくと
プラスアルファの仕事は頼みにくくなります。

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他にも、上司の上司の目を利用する、という方法です。

 

上司だってサラリーマンです。
上司の上司がいます。

 

もし、上司の上司に訴えられるような状況であれば
「ちょっと困ってます~」と言えるでしょう。

 

そうなると、直属の上司からの視線は冷たいものになり、
今後の出世に関わるかもしれません。

 

もし、日報等を報告することがあり、
その日報が上司の上司まで行くのであれば
(通常、上司の上司が読まなくてもハンコくらい
押してくれますよね)
日報に記載するという方法です。

 

私の会社では日報はメールで送ってました。
その際、直属の上司がTOですが、
CCでその上にも送るのです。

 

その際、その日の仕事の内容の中に
・△△(○○課長からの依頼業務)
と書くようにしたのです。
※△△は作業内容です。

 

上司の上司が私の日報を見ていなくても構いません。

 

ただ、上司からしてみれば、
ちょっと都合が悪いわけでして・・・(苦笑)

 

それから、しばらくして
終業時間直前の仕事はなくなりました。

 

上司からしても、日報に書くな、とは言いづらいので、
やんわりと否定できる方法かもしれません。

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方法3 仕事の振られる準備をしておく

上司が仕事を振ってくるタイミングを見越して
準備する、という手もあります。

 

会議の直後に上司が仕事を振ってくる、
お客様と話した後に仕事を振ってくる
といったパターンがある場合なら、
上司の予定を事前に把握し、時間的な余裕を作っておく
ということです。

 

自分の仕事の時間管理ができている人であれば、
上司が仕事を振ってきても
受け取れる時間的余裕を持たせることが可能です。

 

いわゆる「バッファ」を持つのです。

 

「バッファ」とはIT系の言葉です。
データの一時保存場所の意味です。

 

バッファがあることで正統の演算装置に
余裕ができることから、「余裕」「ゆとり」といった
意味で使われるようになりました。

 

時間的なバッファがあると、
上司から振られた仕事をこなすことができます。

 

 

 

もっとも、これは上司からの命令は絶対、
という社風の会社だったり、
他の手段が有効でなく、最後の手段だったりします。

 

ただ、上司から突然振られる仕事がどうしても
せざるを得ないが、やりたくない場合、
その仕事のクオリティ(品質)を落とす、
という手段もあります。

 

要するに、ザッと片づけてしまう訳です(笑)

 

もし、品質について上司がとがめてきたら、
「申し訳ありません、もう少し時間的余裕があれば
できたのですが」
という言い訳が通ります。

 

上司に突然振ったという負い目がある場合は、
この一言で結構黙ってしまいます。

 

やり直しを命じられたら
時間の余裕のあるなしで、回答すれば良いでしょう。

  • 時間の余裕がないので、
    これ以上のやり直しはできかねます
  • 時間の余裕ができたらやり直しをやってみます

こんな感じでしょうか。

 

ぜひとも上司が突然仕事を振ってくるのを
防ぎきって、より良いお仕事ライフを送ってください。

 

次回は、同様に突然仕事が降ってくる!で、
振る相手が顧客の場合をお話ししましょう。

 

それでは、今日はこの辺で。

人材育成の道すがらで言いたいこと

私は人材育成の仕事をしています。

 

と言っても、まだまだ道途中で、
人材育成のゴールの奥深さに日々
怖れを抱いているところですが(苦笑)

 

このブログで私が言いたいことを
お話ししたいと思っています。

 

もし、このブログが気になった方は、
この記事だけでも読んでいただけたら、
という想いです。

 

 

1.研修とは

以前、研修の提案をある中小企業に持ち込んだ時です。

 

その企業の社長から
「人材育成なんて、無理無理!
ウチには人材育成をするお金も時間もない」
と言われました。

 

その時から、
そんなことを言う社長に
「人材育成の重要性」を伝えたい、
という想いを持ちました。

 

だって、日本の99%以上の会社が中小企業です。
人材育成ができるレベルの中小企業も存在していますが、
それらもごく一部です。

 

それよりも
小さな町工場のような会社や
一商店のような会社に
人材育成をする手段を伝えられたら、
と思っています。

 

どんな社長でも人材育成の大切さはご存知です。
最初に無理と話した社長さんも
人材育成が大事ということは
充分わかっています。

 

でも、小規模企業はお金も時間もないのです。

 

だけど、考えてみてください。

 

研修ができないと考えている多くの企業に
勤務している従業員の数です。

 

日本で働いている人の何割でしょうか?

 

中小企業庁のデータによると(2016年)
全従業者総数(正規も非正規も含む)は
約4,680万人。

 

うち、中小企業に勤務している人は、
約3,320万人。
ここで7割。

 

更に、上記の中小企業のうち
小規模企業に勤務している人は、
約1,040万人。
中小企業全体で約3割強。
全従業員総数の約2割強。

 

意外と少ない?
意外と多い?
どう感じましたか?

 

私は、これだけの人が
学校を出て以来、
何の研修も受けずに人生を送っている、
ということが衝撃的でした。

 

もちろん、
仕事で必要な技術・技能は
先輩から教えられたり、
自分で学んだりしている人は
たくさんおり、
全く何も勉強していない、
という人はいないと思います。

 

でも、自分で学ぶのは限界があります。

 

だって、自分が知らないことは
学ぶ機会が発生しません。

 

「知らない」ことすら気づかないのです。

 

ここ数年、家族の介護の問題に直面した私は、
今まで介護について全く学んでいなかったことに
愕然としました。

 

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介護保険という言葉は知っていたのですが、
それがどのように使われ、
どのようなサービスがどのような形で提供されているのか
全く知りませんでした。

 

興味がなかっただけでなく、
言葉の意味が良くわからず
とっかかりが見えなかったのです。

 

学ぶとっかかりを作るには、
何といっても人から学ぶのが一番です。

 

それが、研修の役割だと思っています。

 

研修で一夜にして何かが変わる、
というのはマレですが、
研修は今後学んでいくための
とっかかりになるのです。

 

しかも、自分で望んで受けるのではなく、
半ば強制的に受ける研修。

 

それがきっかけで、次に進めるようになる、
そんな研修を受講することが重要と
私は考えています。

 

2.中小企業の研修とは

 

ただ、中小企業にとって研修は高価です。

 

費用対効果も感じられにくいです。

 

それだったら、他の施策を考えた方が良い
と思う社長がいるのは事実です。

 

また、研修は時間が取られます。

 

人手不足が深刻な問題になっている現在、
時間を割いて研修を受けさせるというのは
非常に困難です。

 

なので、私は、
社長を含む幹部社員や中堅社員に対して
人材育成ができるスキルを身につけて欲しいと
考えています。

 

部下や後輩に対して
「あいつはダメだ」というレッテルを貼る前に
育て方をちょっと変えて欲しいのです。

 

単純に怒れば良いわけでもなく
単純に誉めれば良いわけでもないのです。

 

社長や中堅社員が教えるのにはメリットがあります。

  1. コストがかからないこと
  2. ずっと継続した研修ができること

この2つです。

 

もちろん、プロの研修講師ですから、
それなりの実力を持った人たちです。

 

社長や中堅社員が教えるのとはレベルが違う教え方です。

 

ただ、プロの研修講師だと、どうしてもコストがかかります。
地域の講師だと交通費はそれほどかかりませんが、
大都市圏の講師となると、それなりの金額となります。

 

そして、もう一つ。
私がプロの講師だから言えることですが、
講師にも得意・不得意があります。

 

講師の得意分野がその企業の問題点に合致していれば
大変効果があるでしょう。

でも、不得意というか、講師のキャラと研修内容に
受講者が合致しない、ということが多々あるのです。

 

講師が伝える内容は、
研修を聞いてみないとわからない、
という欠点があります。

 

また、その内容を事前に把握するための
Webサイトやパンフレット等は、
どうしても抽象的な表現でしかできないものも
多いのです。

 

だからこそ、費用対効果を考えると
研修を受講することに二の足を踏んでしまうことになります。

 

そして、プロの講師を呼んで研修したとしても
どうしてもコストの面から
1日もしくは半日程度の研修となってしまいます。

 

知識習得型研修であれば、十分かもしれませんが、
技術を始めとする技能や
考え方を見直すような研修に関しては
あまりにも時間が短すぎます。

 

これは、プロ講師間でも問題となっている事項なのです。

 

だからといって継続的にするのは負担が大きすぎます。

 

そこで、プロの講師は、エキスだけを伝えて
後は実践してね、ということになるのです。

 

そうならざるを得ない、ということです。

 

こういったいくつかの問題を
社長や中堅社員が教えることで解決します。

 

ただし、社長や中堅社員が、
ある程度のレベルになっていることが条件です。

 

プロの講師はそれなりに時間とお金をかけて
学習をしています。

 

だからこそお金が取れる研修ができるのです。

 

そうではない社長や中堅社員にはわからないことが
多すぎるのです。

 

ただ、
社長や中堅社員には、人生経験が豊富な場合が多いです。
それをうまく活用していけば良いのです。

経験則でわかっていること、
そして、それに教え方のコツを学ぶことで
充分に講師になり得ると
考えています。

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3.社内講師を作るために

実はすべての人にあてはまる研修カリキュラムはありません。

 

人によっては
既に習得している知識や経験が異なります。
理解度も異なりますし、
今までの学習習慣も異なります。

 

だから、同じ学ぶ、成長するといっても
一人ひとり異なるのです。

 

同じ親から生まれた兄弟であっても
それぞれが独自の個性を持っています。

 

ましてや
異なる親から生まれた従業員たちは、
全く異なる個性を持っています。
年齢や性別も異なりますし、
育った環境も異なります。

 

学校の一斉授業のような研修は
会社で行うのは、かなりお勧めしません。

 

かといっても
一人ひとりのカリキュラムを考えるのは
大変ですし、
外注すればコストが膨大になります。

 

それだからこそ、
毎日身近にいる先輩や上司による研修が
効果的なのです。

 

ただ、教え方や育て方はコツがいります。

 

それらのノウハウをお伝えできたら、
という想いがあります。

 

その想いを広く伝えるために
ブログを書き始めたのです。

 

ただ、3年ほど書いているうちに
何かを見失った気がしていました。

 

そこで、今月(2019年11月)より
リセットさせていただき、
再びノウハウを書かせていただくことにしました。

 

前の記事も載せたままにしておきますので、
ご自由に参照していただけたらと思います。

 

また、ブログを書く隠れた理由は、
私の中に取っ散らかったノウハウを
集大成させたい、というのもあります。

 

延べ10,000人の受講者と接してきた中で
得られたノウハウをぜひともお伝えしたい。

 

ただ、あまりにも整理できていないので、
整理をすることを含めて
このブログを書く、
ということにしました。

 

テーマごとにカテゴリーに分けながらの記述のため、
同じテーマを書き続けたかと思ったら
異なるテーマを語りだした、
ということもあるかもしれません。

 

その時は長い目で見ていただければ、
と思っております(笑)

 

長くなってしまいました。
できたら、一つの記事は、2,000字程度で収まるように
書きたいと思っています。

 

今回は、3,000字を超えてしまいました。

 

それでは、今日はこの辺で。

忙しい人とヒマな人

今、忙しいですか?

 

忙しいあなたに
ちょっとだけ聞いていただきたいことがあります。
「1日は24時間しかなく、
できることは限られている」
ということです。

 

当たり前なことですが、
仕事を依頼され、
あるいは仕事がたくさん発生している状況で
このことを是非とも念頭においてください。

 

できないことがあるのです。

 

それは時間が足りないからできないワケではありません。

 

能力的にもっと優れていれば、
簡単に仕事を片づけられ、
時間も余裕が出てくるかもしれません。

 

でも、その考え方は現実的ではありません。

 

仕事というのは必ず自分の能力より上のものが
やってくるものなのです。

 

できて当然の仕事は、今やコンピューターがやっています。

 

だからこそ、(能力的に)できない仕事が
たくさん舞い込んでくるのです。

 

できない仕事、やったことない仕事が
たくさん舞い込んでくるから
今、忙しいのです。

 

できない仕事ややったことがない仕事は
完了するまでにどれくらい時間がかかるか
わかりません。

 

だから、いくらやっても完了した気がせず
時間がいくらあっても足りない、
つまり、「忙しい」となるわけです。

 

能力をもっとつけて・・・
と寸暇を惜しんで勉強したとしても
能力以上の仕事が必ずと言っていいほど
舞い込んできます。

 

だからといって
勉強しなくてよい、というわけではありません。

 

ただ、
できない仕事ややったことがない仕事が来た時に
勉強してないことを後悔するより
して欲しいことがあるのです。

 

それは、
「1日は24時間しかなく、
できることは限られている」
を再度認識すること。

 

そして、限られている時間内に
仕事を終わらせるために、
その仕事の「終わり」を決めること
です。

 

仕事の終わりを決めること、が重要です。

 

どこまでやったら、
一旦終わりなのか、
ということです。

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営業で顧客に対する提案書の作成
といった場合は、
顧客が気に入る(発注したくなる)提案書を作成するまで
を「終わり」にすると
一生かかっても終わらないのです。

 

だって、顧客が真に望んでいる提案内容なんて
どう逆立ちしてもわかりません。
他人の考えていることなんて
わからないのです。

 

そんな場合は、
上司を含む営業メンバーで
ある程度の終わりを最初に決定するのです。

 

ここまで提案書を作成したら、
顧客にとりあえず見せて反応を見よう、
と思える地点まで今回は作成する、と決めたら、
おそらく仕事の終わりは見えてきます。

 

仕事の終わりが見えたら、
後はスケジュールを立てれば良いのです。

 

時間は限られています。
今日の時間も明日の時間も24時間です。

 

明日だったらできるかも。
なんて思っていたら痛い目にあいます。

 

どんなに頑張っても
今日できなかったことが
明日できるようになるなんてことはあり得ません。

 

だから、ひとまず「終わり」を作るのです。

 

仕事の終わりが見えると、
できない仕事ややったことがない仕事でも
対策が見えてきます。

 

もし、終わりを決めたとしても
モヤモヤする時は、
終わりの情景が具体的に理解できていない
ということになります。

 

そういう時は、

  • 具体的に理解できるまで情報を集める
  • 少し手前に仮の終わりを作って、
    とりあえずそこまで終わらせる

をやってみると良いでしょう。

 

実は情報を集めるのは
時間がかかることがあります。

 

具体的な情報をたくさん持っている人が
教え上手であれば問題ないのですが、
たいがいの方は、こちらが欲しい情報を
キチンと与えてくれません。

 

あまり、詳しく聞こうとすると
相手が嫌がってヘソをまげてしまうこともあります。

 

だから、やるとしたら、
少し手前までの仮の終わりまで
やってみてから、次の手はずを整えた方が
断然上手くいくと
私は経験上思っています。

 

終わりが見えたら対策ができるようになりました。
さて、その後、どうすれば良いのでしょう。

 

もし、その仕事をするのに、
時間が足りない、ということがわかったら。

 

そうなれば、
手伝いを頼むか、残業するか、
ということになります。

 

でも、同じ残業をするにしても
スケジュール上どうしても残業しなければならない
と事前にわかっているのと、
手当たり次第に仕事をして残業になってしまったのとでは
気持ち的な楽さ加減が異なります。

 

だって
前者は、終わりが見えていますから。

 

残業をしていても
終わらない仕事をしている時は辛いです。

 

でも、これをすれば終わり、
とわかっていれば、例え終電となってしまっても
帰っている時の安心感が違ってきます。

 

実は、このように仕事の終わりを意識すると
仕事を終わらせる能力が上がってきます。

 

そうなれば、
他人の倍の仕事を半分の時間でできるようになるのです。

 

私は良く他人から、
「忙しい人」
と言われます。

 

自分自身では自分のことを「ヒマな人」と
思っているので、そのギャップについて
考えることがあります。

 

 

そのギャップを意識し始めたのが、
ちょうど仕事の「終わり」を意識し始めた頃と
合致するのです。

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もちろん、私もたまに忙しい時もあります。

 

やらなければならないことが多すぎる場合は、
まず最初に仕事の「終わり」を決めてから
取りかかります。

 

仕事を山登りに例えるなら、
「終わり」がある仕事は頂上が先に見えている状態
なのです。

 

頂上に立てば視界が広がるように
一旦その仕事が終われば視界が広がります。

 

そこで初めて次にするべき仕事が見えたり、
仕事の完了具合が今一つだったりが見えるのです。

 

だからこそ、是非ともまずは
仕事の「終わり」を決める
ことから始めてみてください。

 

「忙しい」が少し楽になりますよ。

 

それでは、今日はこの辺で。

読書の秋とメタ視点

読書の秋。

 

と言っても、今年は秋の方が本が読めていません(苦笑)。

 

昨年末に「死ぬまでにやりたいことリスト100」を作った際、
「年間100冊ずつ本を読む」をリストアップしました。

 

本日までに99冊読了。あと1冊となっています。
でも、まだ2カ月あります(笑)。

 

ただ、今年は読書に対して不思議なことが起こっています。

 

本日は、それについてお話しします。

 

今年、1年間で100冊読む、と決めてから、
カウントするために読書記録ツールを利用しています。

 

それは読書メーターです。
それについては、以前書きましたので、
リンクを貼っておきます。

ugrade.hatenadiary.jp

 

読書メーターで、読んだ本の感想を書くことができます。

 

その「感想を書く」という行為が読書後に控えていることで
私の本の読み方が少し変わったのです。

 

ビジネス書でも小説でも、
変わり方は同じです。

 

どう変わったのか、と言うと、
「メタ視点で本を読む」
ということです。

 

メタ視点とは、
一つ上の位置から下を見下ろすように対象を見ること。

 

今まで、小説なら主人公や登場人物になり切って
読んでいたところ、
主人公のセリフや行動がストーリー全体に与える影響を
考えながら読むようになった、
ということです。

 

それ、当たり前じゃん・・・(笑)
と思われた方もいらっしゃると思います。

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実は・・・

 

私は、昔から小説を読む時は、
主人公や気に入った登場人物の視点から
ストーリーを捉えていました。

 

だから、ものの見事に作者のレトリックにひっかかり、
読みながら、「冷や汗」「手汗」「涙」と
感情に左右されながら読んでいたのです。

 

ところが、「感想を書く」という行為が後々控えていると
一歩下がったところから物語を俯瞰してみるようになりました。

 

要は、少し冷静に本を読んでいる、
ということでしょうか。

 

ビジネス書を読む時も同じです。

 

ビジネス書を読んだ後は、
読書メーターに感想を書くより
読書ノートに記録を取ることが多いです。

 

だから、感想というより、
構成を気にしながら読んでいるのです。

 

通常、日本人が書いたビジネス書は

  1. 導入(テーマとそのテーマを取り上げた理由)
  2. 承 (テーマについての具体的な事例など)
  3. 本題(テーマそのものについて詳細な記述)
  4. 結論(テーマを再度取り上げる)

といった構成になっていることが多いです。

 

この構成にあっているかどうか、
あっていないなら、どのような構成になっているのか、
といったことを考えながら読んでいるのです。

 

小説なら、
この登場人物は何故このような言動をとったのか
この文章は、何故このような構文で書かれているのか
などを考えながら読んでいきます。

 

そのおかげか。

 

読んだ本の内容をよく覚えておくことができるようになりました!

 

結構片っ端から忘れてしまうことが多かったのですが、
大まかな内容は頭にきちんと記憶されているのです。

 

私にとっては
とっても不思議なこと。

 

私は読んだことすら忘れるので、
同じ本を何度も購入してしまい、
困っていたのです。

 

それが、覚えているのです!

 

これほど不思議なことはありません(笑)

 

読後に感想を書いたり
読書ノートに記録を撮ったりすることは
読んだ本の内容を忘れないために必要なことだと
知っていました。

 

忘れないために書くのではなく、
書くために「メタ視点」となるから
記憶にとどめられているのではないのか、
という仮説を今立てています。

 

メタ視点については、私が先日読んだ本をご紹介します。

こちらはどちらかというとビジネス視点で書かれたものですが、
面白かったです。

 

もう少し読む本の冊数を増やさなければ
仮説が立証されないと思っています。

 

その時は、こちらに書こうと思っていますので、
その際はよろしくお願いしますね。

 

さて、本当に秋の夜長。

 

読書に勤しむとしますか(笑)

 

それでは、今日はこの辺で。

終わらない仕事がやってきた

終わらない仕事をしたことがありますか?

 

ここで言う終わらない仕事とは、
顧客向け提案書の作成だったり
新規イベントの企画書だったり
これで完璧!といつまで経っても感じられない
仕事のことです。

 

逆に終わる仕事とは
時間が来れば自動的に終わる仕事(マッサージなんかそうですよね)
格通りの製品が完成したら終わる仕事
だと考えています。

 

これらは、いわゆるゴールが見えている仕事です。

 

でも、同じマッサージの仕事でも
一人ひとりの顧客に対して満足してもらえるマッサージをする仕事
となるとガラリと仕事が変わってきます。

 

顧客の体に触れた時、「コリ」の強さを判別し、
顧客が感じている辛さ解消の優先度を判別し、
マッサージのメニューを変更していくとなると、
仕事の奥がとたんに深くなります。

 

それらができるようになるために
経験を積んだり、更なる勉強をしたりすることが必要となり
時間がいくらあっても足りなくなるのです。

 

終わらない仕事はこれからもっと増える
という予想があります。

 

AI時代に減る仕事は
ゴールが見える仕事であるというのは
想像できるでしょう。

 

だからこそ人間は終わらない仕事をする必要が
出てくるわけです。

 

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この終わらない仕事、
取り組むとなると本当に大変です。

 

顧客が気に入る提案書を作る。

 

これって、どうやったら作ることができるのでしょう。

 

結論から言うと、
どうやっても作ることはできません。

 

何故なら、提案書を作る人と顧客は
全く異なる人だからです。
当たり前ですが。

 

顧客満足度100%のマッサージ屋になる
と決めても、なることはできません。

 

理由は、上と同じです。

 

だったら、どうすれば良いのでしょうか。

 

終わらない仕事を終わらせるには、
ゴールのでき具合を60~70%程度にすること。

 

え!
それじゃ、品質が悪いものができるじゃん、
と思うかもしれません。

 

でも、考えてみてください。

 

世界のイチローだって、
打席数に対して最高で40%程度しか
完成させていないのです。

 

60%の完成度は素晴らしいものじゃないですか。

 

そんないい加減な。。。
とお思いの方。

 

私も昔はそう思っていました。

 

そうやって終わらない仕事をやっていると
次に何が来るのか、というと
「過労」がやってきます。

 

体調を崩したら仕事どころではないのです。

 

それよりも、
その60%の中に、
顧客が本当に求めるものを盛り込んで、
後は次の段階にした方が断然良いのです。

 

それでも、もう少し完成度をあげたい方は
チームを構成するのです。

 

一人の力はたかがしれています。

 

顧客の気持ちを想定するには、
一人では無理です。

 

せめてもう一人。
できれば、上司。

 

自分が上司であるならば、
部下を一人。

 

こういう時こそ、年上の部下に
チームになってもらうのも一つの手です。

 

二人いれば、自分の考えをぶつけて
その意見を聞くことができます。

 

そうなると自分の考えを冷静に見つめ直すことができるのです。

 

冷静に見つめ直すこと←ここが肝心です。

 

上司や部下であっても、
全く反対意見の人がいたり
自分の考えに対して痛烈な批判をしたり
してきます。

 

でも、チームを組む目的は
「自分の考えを冷静に見つめ直すこと」
なので、そこは感情的にならずに
素直になることが大事です。

 

あくまでも目的達成重視で。

 

チームを組むことができない人。

 

中小企業には人手が足りず、
一人で何でもしなければならない人も多いはず。

 

そういう人ならば、
ひとまず60%を目指すのです。

 

自分で60%の完成度、
ということであれば、上出来です。

 

私はここ数年、これを完成度60%を前提として
仕事をしてきました。

 

もちろん受注できたものもあれば、
できなかったものもあります。

 

でも、100%を目指して
残業もいとわず頑張ってきた頃と
何が異なるのか、というと、
「余裕」です。

 

当然ですが(苦笑)。

 

この「余裕」、
甘く見てはいけません。

 

顧客に提案した際、
当然ながら顧客の想定していた要望を
全部答えているわけではない、という前提です。

 

そこで顧客は質問をしてきます。

 

実は、その質問、
提案書を作る前のヒアリング時とは異なる
もっと深い質問であることが多いのです。

 

その時、
「あ、そうか! 顧客の課題はこれだったのか!」
とわかるのです。

 

その気づきは、必ず次の提案に活きてきます。

 

別に次の機会を待つまでもなく、
口頭でも「では、○○ということはいかがですか?」
と提案することができます。

 

こうして、うまく行く可能性に近づけることが
できるわけです。

 

※絶対にうまく行くと言えないのは、
その場で対応した担当者が社長でもない限り、
担当者が上司からの反対にあう可能性があるため。

これが、完成度100%と思っている提案書だったら、
顧客の質問が来た時、
ものすごいショックを受けます。

 

ただの質問なのですが、
下手をすると「顧客に反対された」と
思ってしまうことが起きてしまいます。

 

冷静な対応ができない、ということなのです。

 

だから、チームで、
と申し上げたのも、その耐性をつけるのと、
いろいろな意見を反映させて
少しでも質問を少なくするための対策です。

 

そして。

 

期限ギリギリまで、残業を重ねた結果、
結局できたところまでを出さなければならない、
というケースより、
最初から60%を目指して、スムーズに作成した方が
同じでき具合が60%でも、
後者は絶対に「余裕」が生じてきます。

 

その余裕で、質問対策を講じたり、
顧客の業界の理解を深めたり
することができるのです。

 

人手不足の状況であれば、
他の仕事をすることも可能でしょう。

 

ただし、60%と言っても
「雑」に仕上げれば良い、
というわけではありません。

 

イチローのクリーンヒットのように
自分ができるレベルの60%の完成度を目指すのです。
ホームランではなく。

 

 

また、もし期限前に60%ができたなら、
誰かに一度見てもらい、意見をもらえると
チームで作成した場合と同じになるでしょう。

 

私は多くの提案書や企画書を作る作業をしてきました。

 

まだ、100%を目指していた時、
もちろん体も疲労しましたけれど、
何より精神的な疲労が強くありました。

 

とりあえず帰宅しても、その仕事が頭の中から離れずに
24時間ずっと仕事をしているような状態になるのです。

 

私自身、完璧主義のところがありましたから、
自分の完璧主義の見直すために
仕事は60%を完成とする、
と決めたのです。

 

それから、大きなトラブルもなく
今に至っています。

 

終わらない仕事の最大の要因は
「他人のことはわからない」
ということです。

 

顧客が考えていることは、わかりません。

 

顧客の会社の課題なんて、もっとわかりません。

 

だからこそ、顧客と共同で課題に対応するためにも
60%程度の完成度の提案書で十分なのです。

 

マッサージ屋さんも同様です。

 

顧客の辛さなんて、100%理解は無理です。
だからこそ、今一番取り除きたい辛さを重点的に
マッサージすることが、一番満足度を上げるのです。

 

私は、
終わらない仕事を受けたために
残業を余儀なくされ、過労で倒れる人を
ゼロにしたい、
と常々考えています。

 

残業制限をしても、
仕事を終わらないと結局精神的に疲れてしまいます。

 

仕事のやり方そのものを見直して
楽しい人生を送って欲しい、
そう願っています。

共感するために必要なこと

こんにちは。

 

先日、カフェで時間をつぶすために
コーヒーを飲みながら読書していました。

 

私が座っていた席のちょうど斜め前に
1歳になるかならないかの男の子(だと思う)が
いました。

 

当然、お母さんと一緒です。

 

目がキラッキラしてて、上機嫌(笑)

 

ようやく「たっち」ができる頃で、
お母さんの膝に手をかけて
床の上に立っていました。

 

このころの子ども特有の
ふらつきながらの立っている姿。

 

かわいいなぁ、と思っていると
バッチリ目があいます。

 

「ぼく、立ってるから、見て! 見て!」
と言わんばかりです。

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私が笑うと、恥ずかしそうに顔を一旦
お母さんの膝にうずめてから、
床にしりもちをつきます。

 

それからは、彼の冒険の始まりです。

 

「はいはい」で、
気の向くままに進んでいきます。

 

自分の思うがままに動けることを
本当に楽しく感じ、
進んでいく姿には、
世の中を知りたい!という
好奇心のかたまりにしか見えません(苦笑)

 

こうやって子どもはいろいろなことを
学んでいくんだなぁ、
と思いながら見ていると

 

さすがに2メートルくらい離れたところで、
「ヤバい」と
お母さんが連れ戻してきました。

 

何度か、そんな作業をしているお母さん、
でも、ちっとも嫌そうにしていないお母さん。

 

お母さんとおしゃべりしているお友達も
さっきからずっと赤ちゃんを抱いたまま
立っておしゃべりしています。

 

座ると赤ちゃんが泣いてしまうからでしょう。

 

大変だよね、ホントに。

 

よく頑張っているよね。

 

心の中でそう言いながら、
状況を眺めていました。

 

母親だから子育ては当たり前。

 

そう思っていると、
暖かい気持ちは生まれません。

 

相手を共感する気持ちは生まれません。

 

仕事をする上で、
「部下だったら○○して当たり前」
と思っていると、
部下の頑張りに共感することができません。

 

結果が伴わないなら、評価されない、
ということは部下もわかっています。

 

でも、頑張ったことだけでも、
共感してもらえたら、
きっと明日も頑張れる、
と感じている部下は多くいます。

 

「営業だったら、顧客獲得して当たり前」

 

そうかもしれないけれども
顧客獲得できないまでも
頑張っているなら共感だけでも
してあげられれば・・・

 

部下も成功するための努力を
惜しまないんじゃないかと
思っています。

 

そして、できれば、
一緒に努力の方法を考える。

 

「教える」じゃなく
「一緒に考える」ですね。

 

これが
部下育成、人材育成の方法として
一番の基本だと考えています。

 

そんなことをつらつら考えた
ひとときでした。

習慣化させる手法

こんにちは。

 

今まで、少し肩ひじを張ったブログを書き続けてきました。
この調子のまま、書き続けることも可能なのですが、
読んでいる方が疲れるのでは、
と思ったのがきっかけで、少し雰囲気を変更してみることにしました。

 

内容は大きく変更はないのですが、
文体、というか、書き方というか・・・
まあ、読んでいただければ、と思っています。

 

これを書いている季節は「梅雨」です。

 

 

この季節になると登場してくるのが様々な虫です。
(虫が苦手な方には、先に謝っておきますね)

 

特に私が寝起きしている部屋では、
毎年ムカデが出ます。

 

今年もすでに2匹。

 

対策をしているのですが、
それでも出現してきます。

 

私の部屋は和室なので、畳の上に布団をひきます。
ムカデが出ると、かなり危険なのです(汗)

 

昔はよく刺されていました。

 

夜中に腕に激痛。
ヤバい、と跳ね起きます。
腕や脚を気持ち悪い感触で這い上がってくることも。

 

最近は深夜の警備員さんがいてくれるので
刺されることはなくなりました。

 

深夜の警備員・・・それは我が家のネコです。

 

夜目が利く彼は、カサコソというちょっとした足音と
ムカデの匂い(?)に敏感に反応します。

 

彼自身も一度刺されたので、
危険な虫であることを充分に学習しています。

 

そして、彼がムカデに出会った時の対応方法を
私も学習しています。

 

ウチのネコは、ムカデに気がつくと、
そのあたりの匂いを頻繁に嗅ぎます。

 

いつもなら適当で辞める匂い嗅ぎなのですが、
ムカデだけは本当にしつこいくらい
というか、姿が完全に目視できるくらいまで
匂いで探しあてようとするのです。

 

それはそれは丁寧に。

 

そして、ムカデが姿を現すと、
退治しろ、と言わんばかりに、
私の方へ放りやります。

 

寝ている私も、しつこく嗅いでいるネコに挙動で
目が覚め、準備態勢に入ります。

 

準備が遅れると、寝ている私の頭の上に
ムカデが飛んできます(笑)
ネコが前足で(自分は刺されないように気をつけて)
私の方へムカデを飛ばすのです(笑)

 

先日もずっと匂いを嗅いでいるネコに気づいて
目を覚ましました。

 

今年は事前に目が覚めたようです。

 

ネコが嗅いでいるあたりを用心して
カーペットを少しめくると
いました・・・(汗)

 

逃げ出す前に退治です。

 

生半可な殺虫剤では退治できないので、
ハエ叩きでたたき殺すのです。
(虫が苦手な方、ごめんなさい・・・)

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ネコだって、ぼーっと生きているわけじゃなく、
ちゃんと学習するのだ、と
ムカデが出るたび思います。

 

まだウチのネコが若かった頃、
ムカデに刺されて鼻の下を腫らしたことがあります。

 

その際、ちゃんと学習したのでしょう。
ムカデは、むやみに噛みつくと痛いことをする、
と。

 

そして、その匂いを覚えて
(人間である私はムカデの匂いなんてわかりませんが)
年に1、2回程度のことでも忘れないのです。

 

これが生きるための学習なんですね。

 

ウチのネコは、これ以外に学習したことが
いくつかあります。

 

一つが、ウチのダンナが台所に行った時、
ミャーミャー鳴いたら、おやつをくれる事。

 

いつもそうなので、

ダンナ曰く、
「うるさいヤツだなぁ」

 

ですが、鳴いたらすぐにやるので、
おやつをくれるまで鳴こうというものです(笑)

 

もう一つが、
私が座っている時、ネコの名前を呼びながら
膝を軽くたたくと、膝の上に乗る事。

 

これは、学習させました。

 

膝の上に乗るという動作をネコがすると
ナデナデしてネコが喜ぶことをします。

 

みずから乗ってきた時もしますが、
私が膝を軽く叩いた後乗ってきた時は、
必ずネコが喜ぶナデナデをします。

 

ネコは、私が膝を叩く行為で、
撫でてもらえるとわかるまで繰り返すのです。

 

一度、それが学習できると、
更にその効果を続けるために
撫でる行為をランダムにするのです。

 

私が膝を軽く叩いた後、ネコが乗ってきても
ナデナデしない時を作るのです。

 

でも、全くしないわけではなく、
たまにナデナデします。

 

このランダム性が習慣化へ導きます。

 

ちょうど、パチンコで毎回当たるわけではないのに
パチンコに行きたくなるように、です。

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実は、「ご褒美」は毎回だと
習慣化しません。

 

子どもに勉強させたくて、
勉強したら「ご褒美」を与えるとしても
最初は毎回であっても、ずっと続けると
子どもはそれが「当たり前」になります。

 

だから、少し習慣化されたな、と思える時から
ランダムに「ご褒美」を与えるのです。

 

しかも、たまにドーンと「ご褒美」を用意する。

 

毎回でないから、「ご褒美」を用意する方も楽です。

 

これは、行動分析学という学問で
実証されているやり方です。

 

「ご褒美」がランダムに来ることがわかる
「自分へのご褒美」には向かない方法です。

 

部下に対して習慣化させたい方法として
活用してみてください。

 

そして、「ご褒美」は、
是非とも「金銭」とかではなく
「認める」という行為の方が良いと思います。

 

これはモチベーション維持のためです。

 

このあたりのことは、また書きますね。

 

でも、ネコは基本的に芸を覚えない動物ですね。
「お手」はいまだにできません(苦笑)
イヌは簡単にできるのに・・・

 

イヌがなぜ簡単に「お手」ができるのか。
それが今は大きな疑問です(笑)