フツーの従業員でも身につけるべきリーダーシップ
ユーグレードの安部です。研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。
本当に、夜が明けるのが早くなりました。ハッと目が覚めて「寝坊した⁈」と跳び起きてもまだとても早い時間だった、なんてことは日常的です。ここで安心して二度寝すると危ないですが・・・
昨日は平社員にもリーダーシップが必要だ、という話をしました。でも、リーダーではないのに、なぜリーダーシップ?と思われると思います。
ここで私なりのリーダーシップの定義をします。「メンバーとともに目的を達成するために発揮しなければならない様々な力」とします。なかなか共通的に認知されている定義がなくて困ったのですが、いろいろ調べてみると「メンバーの存在」と「目的を達成する」というキーワードはどれも含まれているので、あながち間違いではないと思います。
ここで「メンバー」の定義になるかと思います。「従業員」とか「部下」といった意味合いになると「経営者」や「管理職」になると思いますが、「後輩」や「仲間」ということになると一般的な人たちでもリーダーシップが必要、ということになります。
例えば、学校でリーダーと言えば「委員長」や「生徒会長」という感じでしょうけれど、遊び仲間の中にリーダーっぽい人はいませんでしたか? 彼・彼女が言うとみんなが何となくついていって、全員が楽しく遊ぶことができる。そんな人たちです。彼・彼女はリーダーではないとなると何でしょうか? こういう人たちを「インフォーマルリーダー」と呼びたいと思います。委員長や生徒会長をフォーマルリーダー(公式なリーダー)であり、ゆるくつながった集団のリーダーはインフォーマルリーダー(非公式なリーダー)です。
会社の中にもインフォーマルリーダーは必ずいると思います。何となくみんながその人の周りに集まってくる・・・
そして「目的」の定義です。リーダーは自分の利益のために行動するのではなく、あくまでも組織の目的のために行動する人です。
職場の給湯室で長時間、社内の人の噂話をする集団の「中心にいる人」はリーダーではないです。この集団の目的が「噂話をしてストレス発散する」であったとしても、噂が悪いものであれば噂をされた人はいい気持ちがしません。集まっている人たちが「自分のことを言われたら・・・」という心配があるからその場にいるのであればフォロワーシップを発揮していませんし、裏を返せば、その場の中心にいる人はリーダーシップを発揮しているのではなく、リーダーではないということになります。
例えば「中心にいる人」が、集団の目的を「ストレスを発散してその後の仕事に集中する」として、
- 噂話は1回5分以内にする
- 噂話の内容は芸能人のみにする
- その最中はお茶やコーヒーを飲みながらでも良い
などと決めて実行しているのであれば、立派なリーダーだと思います。
どんな人でもリーダーになるのだ、ということがわかっていただけたでしょうか?
なので、フツーの従業員でも身につけるべきスキルとしてリーダーシップがあげられると考えています。
リーダーシップの身につけ方については、また後日話したいと思っています。明日は、スキル図からわかる人材育成のもう一つの課題について話をします。 それでは、また明日。