人材育成の道すがら

人材育成の道すがら、考えたこと・気づいたことを書き綴ります

持続可能性に必要な人材育成

ビジネストレーナーの安部です。大分のユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

今週は人材育成のメリットをテーマとしてお話をしています。夢物語のような話が多かったので、胡散臭いと思われる方もいらっしゃるかもしれません。でも、人材育成には様々なメリットがあることは事実なのです。

 

今日は、人材育成の最大と考えているメリットです。

 

起業して会社になって、どんどん社員数が増えて・・・という時、おそらく社長を含め、すべての社員が忙しくて自分のことだけで手一杯で、周りの人のことを考えている余裕がなくて・・・前の会社に入社した時がこんな感じでした。

 

人材育成なんて次の次、という感じで、人材を採用して現場に投入する形で社員数はどんどん増えていっていました。また、勢いがある会社というのは人が必然的に集まってくるものです。

 

でも、会社として人数がある程度集まってくると、「組織」を作らなければなりません。社長と社員ではなく、そこに中間管理職ができてくるのです。そこで、中間管理職を誰にするのか、となります。社歴や会社への貢献度や様々な観点から管理職が生まれてきます。

 

ただ、今まである人の中から数年かけて選考して・・・という手順を踏んでない分、管理するスキルがない人も管理職になったケースも当然出てきます。そもそもその職は何をするのか、という明確な職務がわからないまま、名前だけ管理職っぽくなって、結局やっていることは今まで通り・・・

 

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そうなると当然「下」の立場になった普通の社員から見ると「何? あれ」という批判の対象になります。名前だけ管理職っぽくなったとしても、当然そこには給料の差が出てきているはずです。だったら、給料分、もう少し自分たちを管理しろ、ということなのです。

 

主任、係長、課長、部長・・・という管理職名を作るのであれば、それが何をするのか、職務を明らかにしておかないと、社員は混乱します。そして、職務を明らかにするということは、その職務ができるようになることが昇格のポイントとなるので、そこに人材育成が発生してくるのです。

 

つまり管理職名を作る、ということは同時に人材育成が発生するということなのです。

 

組織を作る際は、「今」の時点での社員構成や業務に応じて作成していくのだと思います。ただ、会社は当然継続していきます。そして、人は歳を取り、それに応じて家庭事情やその他の事情が変化していきます。組織はそういった変化に対応するために、人材育成の観点も取り入れる必要があるのです。

 

その人はどんな働き方を望むのか。

 

現状の仕事が好きだから、このままで良いと思っていた人も、やがて結婚し子どもができると、少し給料をあげたいから上役になるためにスキルを磨きたい・・・

 

そういう人をたくさん見てきました。

 

でも、そこで、どんなスキルを磨くと主任・係長になれるのか、それ以前に昇給するためにどんなスキルがつけたら良いのかがわからない・・・

 

人がスキルをつけるにはある程度の時間がかかります。その時間がかかっている間に社会の情勢が変化し、そのスキルが不要になることもあり得ます。

 

ただ、社長をはじめとする経営者には会社の行く末が社員よりは見えているはずです。というより、経営者が会社にどんな人材が欲しいのか、明確にする必要があります。

 

経営者は事業の核となる製品やサービスの品質については真剣に考えますが、それらを製造したり売ったりする社員の品質については、なかなか気が回らないような気がします。品質をあげるには人材育成が必要なのです。有能な人を労働市場で探しても先日にお話しした通りいません。

会社で人材育成するメリット - Ugrade 人材育成の道すがら

 

経営資源は「ヒト・カネ・モノ」と言われますが、「ヒト」の品質も考えてこそ経営だと思いますし、「ヒト」の品質が良いと会社は持続可能性のある会社へと変化していくのだと考えています。当然のことですが、「ヒト」は人数だけではありません。

 

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「sustainableな会社づくり」という言葉が流行った時期があります。会社も法人の一つなのですから、人の一代限りではなく継続していくものです。継続させるのはヒトの力です。今大事なのは「モノ」だったり「カネ」だったりかもしれませんが、少し長い目で見れば「ヒト」も大事なのです。

 

人材育成の最大のメリットは、会社が継続していく力を生み出すということです。

 

ヒトの品質が高まり、生産性UP、効率UP、職場環境UPという状況を生み出します。

 

そして、育ててくれた会社には社員は恩を感じ、好きになってくれます。社員がファンになってくれる会社はきっと顧客からもファンになってくれるでしょう。

 

会社のためにも人材育成をしてみませんか?

 

いよいよ9月に入りました。先週の夏休みで今後の行動計画ができたので、それに従って行動を開始する時期です。来年まであと4カ月。来年の手帳を考える時期がやってきました。

 

先日、ある人に私の手帳観についてお話したら、「面白い」と言ってくださいました。ちょうど私自身も来年の手帳をどうしようと悩み始める時期ですし、ビジネス雑誌も手帳を特集として組む時期でもあるので、来週は手帳についてお話ししたいと思います。

それでは、また来週。 

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