人材育成の道すがら

人材育成の道すがら、考えたこと・気づいたことを書き綴ります

部下のやる気UPで収益UP

ビジネストレーナーの安部です。大分のユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

研修といった形態で、社外の人間が社内に入ることのメリットについて昨日はお話しました。今日は人材育成の中でも最大のメリットをお話します。

 

それは、社員のモチベーションについてです。

 

社員のモチベーションの源はどこにあると思われていますか? 給料? 福利厚生? 手厚い手当?

 

そういったものにはモチベーションの維持する役割はない、ということを以下の本には書かれています。

 

だったらどうすれば良いのでしょうか?

 

私は、上司が部下に対して育成し、目的を与えて、自律性を引き出すのが一番だと考えています。そうすることで、部下はモチベーション高く仕事に精を出すことができます。

 

上司は更にその上の上司に、その上の上司は・・・とどまるところ社長がすぐ下の部下のモチベーションを引き上げてあげることで、社内はうまくいくのです。

 

そんな簡単にいくわけがない・・・とお思いの社長。手法はいくつかあり、それを自分自身のものにすることで、できるようになります。社長自らを育成するのです。社長が変われば部下が変わります。部下が変われば会社が変わります。それも良い方向に。

 

社長は忙しくて、そんなことをしていられない・・・と思われるのであれば、とりあえず管理職を育成してみると良いでしょう。管理職研修でも部下のモチベーション管理という内容は入っていますが、部下の管理職の方のタイプに合わせて研修を組んだ方が効果的です。

 

では、モチベーション、つまりやる気はいつ、どのようにすればUPするのでしょうか?

 

他人のやる気を管理するのが世界一上手な人がいます。それは誰でしょうか?

 

それは、「赤ちゃん」です。

 

f:id:ugrade:20170830212157j:plain

 

赤ちゃんは自分では何もできません。食べることも動くこともできないのです。できることは、「泣く」ことのみ。泣いて他人に自分の感情を知らせます。そんな状況で、もし他人のやる気をそいだら、つまり世話をしたくなくなったら、自分の生命の危機です。だから、ひたすら自分の世話をする他人に対して訴えかけます。

 

どのように?

 

世界一の笑顔を見せて、相手の心をわしづかみにするのです。

 

赤ちゃんは親の気持ちをひきつけるために丸顔で生まれてきます。これは哺乳類の運命です。親に「かわいい!」と思わせて自分の世話をさせるのです。そして、赤ちゃんはかわいらしい仕草をして、更に親の心を魅了します。

 

生後すぐの赤ちゃんは自分の意志ではなくても笑います。この笑顔は医学的に検証されているようですが、私には親の気持ちをくすぐっているようにしか見えません。そうすることで、自分の世話をするように仕向けているのです。

 

親は、特に母親は、赤ちゃんのためなら何でもしたい、という気持ちになり、本当に世話に一生懸命になります。この母親たちのやる気の高さと言ったら!

 

赤ちゃんはお腹が空くと泣きだします。そこで母親はおっぱいをあげます。すると、泣き止んで機嫌よくなり、にこっと笑うのです。世界一の天使の笑顔です。まるで、「お母さん、ありがとう!」と言っているように。お母さんは、また頑張ろうという気になります。

 

会社の社長に赤ちゃん並みのかわいらしさがあったら、社員は奮発するのでしょうけれど、どうしてもそれは無理です。でも、社長にでもできる、いえ、社長だからこそできることがあります。それは、いつも頑張っている社員に「いつも頑張っているね。ありがとう、助かるよ」と心から言うことです。

 

赤ちゃんがにこっと笑ってお母さんの苦労を認めてあげたように、社長も社員の苦労を認めてあげるのです。

 

うちの社員なんか、何もできないのに、認められるかっ!

 

という社長さん。

 

だったら、一緒に働いてくれていることに感謝し、認めて、それからできないことを学ばせて成長してもらえば良いのです。「お前なんか何もできないから研修に行ってこいっ」ではなく、「一生懸命頑張っているな。ありがとう。でも、ここをもう少しできるようになるともっと仕事が楽になるだろう。研修で学んでこい」と言ってあげるのです。

 

社員はどんな気持ちになるでしょうか。

 

社長はずっと自分のことを考えてくれて嬉しい、と思うはずです。社長の言葉が赤ちゃんの笑顔になるのです。

 

そう考えた社員はやる気がアップします。社員のやる気がアップした会社は当然業績がアップします。業績がアップすれば収益もアップします。

 

研修にただ行かせるだけではなく、社長の一声があることで、社員のやる気も会社の収益がアップするのです。こんな方法で研修を利用するのはいかがでしょうか。

 

f:id:ugrade:20170830212540j:plain

 

夢物語のように感じられるかもしれません。でも、今まで通りで行き詰っているのであれば、ぜひ試してみても良いのではないでしょうか。

 

明日は人材育成をするメリットの最後です。人材育成には会社にとって更に大きなメリットがあることについて、お話しします。

それでは、また明日。

www.ugrade-japan.com