人材育成の道すがら

人材育成の道すがら、考えたこと・気づいたことを書き綴ります

細かく分解する

ビジネストレーナーの安部です。大分のユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

作業の効率化を図る上で作業の見直しをするという話を今週はしています。昨日は作業の見直しをするために作業の洗い出しをすることについてお話ししました。今日は洗い出した作業を分解することについてお話します。

 

昨日も少しふれましたが「○○の対応」という作業を出した場合は、更に細かく作業項目を出すようにする必要があります。作業はできれば細かく洗い出していくのです。

 

ただ、細かいといっても細か過ぎるのはNGです。例えば、右手を伸ばす、机の上の筆箱を取り上げる、その中の消しゴムを出す・・・といった分解は今回はなしにします。消しゴムを取るロボットのプログラム作成の場合は必要ですが・・・(苦笑)

 

昔、自宅にお客様をお迎えして夕食を提供する、ということがありました。作業者は私一人。少々かしこまった料理を作る必要があったので、どのように作業を行うべきか、と考えました。

 

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まず、メニューを考えます。そのメニューができたら、作業計画を立てました。

 

作業計画にはメニューごとの作業を洗い出すところから始めました。というのはメニューによっては火を使うもの、火を使わないものがあるからです。そこで、コンロにA、Bという名前をつけ、Aコンロで炒め物を作っている最中に空いているBコンロでは揚げ物をする、というような計画表です。

 

煮物など人が目を離しても大丈夫なメニューを作っている時は、私は流し台のところで野菜を切る作業などを行うことができます。焼き物や炒め物ではコンロのそばから離れられません。また、刺身の盛り合わせなど自分ではせずにお店に依頼するメニューもあります。

 

そういった風に考えていけば、いくつかのメニューを時間内に作業し終えることができるといった計画表を作成したのです。

 

料理に慣れている方はここまでしなくても大丈夫なのでしょうけれど、不慣れな(汗)私はこうしないと作業ができず、お客様をお待たせしてしまうことになります。

 

また、メニューを作る順番を考える必要があります。熱いままお出しする方が良いもの、ある程度冷めても大丈夫なもの。汁物など温め直しができるものであれば、一番先に作っておくのもありです。

 

こういった作業のために、洗い出した作業項目は数十に上ります。それは、野菜□□を切る、△△肉を炒める、といった具合です。そうすることで、この時間帯にコンロA、この時間帯に流し場で・・・と作業を割り振ることができるのです。

 

要は割り振ることができる単位で作業を分解することになります。

 

作業の効率化のための作業の分解もこの程度に分解することです。

 

作業を大まかにしてしまったら、なぜいけないのか。理由は三つ。

  1. 作業に実際に取りかかる時間を予想しづらくなる
  2. 作業そのものが本当にするべき作業なのかどうかの判断がつきにくくなる
  3. 実際に作業に入る際、どこから作業すべきかがわからなくなる

 

1.作業に実際に取りかかる時間が予想しづらくなる

 

例えばプレゼンするというような大まかな作業だけだと全体でどれくらいの時間がかかるのかがわかりにくくなります。

 

それでは、プレゼンの準備作業はどれくらいの時間? と考えていくと、必要な資料やデータの収集作業となれば、2時間程度と予想がつきます。

 

細かく分解して一つ一つを検討した方が所要時間がわかりやすくなります。

 

2.作業そのものが本当にするべき作業なのかどうかの判断がつきにくくなる

 

特に社内向けの作業などは、しなくてはと思い込んでいるだけで、もっと簡単に終わらせることができるかもしれません。また、課長が平社員時代の時とは時代背景が異なっており、ITを利用すればもっと早くなるかもしれません。どんな作業をしているのかを見える化することで、不要な作業、もっと効率化できる作業が見えてきます。

 

3.実際に作業に入る際、どこから作業すべきかわからなくなる

 

以前のブログでもお話ししましたが、作業が大まかすぎると特に初めての作業ではどこから手をつけて良いかわからなくなります。プレゼンをすることはわかっているが、何をどう手をつければ良いのか、慣れてなければ思いつきません。

終わらない仕事を終わらせるコツ - 人材育成の道すがら

 

こういったことから、作業は分解することをお勧めします。

 

作業を分解すると膨大な作業数になる人もいれば、それほどの数にならない人もいます。職種やその作業への習熟度にも関係してきます。いくつかのプロジェクトを兼任している人や営業職の方は比較的多くなると思われます。また同じ営業職の場合でもルート営業などであれば、異なる顧客に同じ作業を行う場合もあり、作業数が少なくなるでしょう。

 

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さまざまなことが考えられますが、作業を分解し、それを見える化することから作業の効率化が始まるところは同じです。

 

これらの作業を通常作業を行いながら行っていくのは、とても大変なのです。昨日お話ししたように挫折したくなるのも頷けると思います。なので、すべてをいっぺんにする、ということではなく、全作業のうち一部をまずやってみる、という方法も良いと考えています。

 

作業が見える化すると人に教える時にも役に立つと、人材育成をテーマにした際に以前お話ししました。実はさまざまなところで役に立つ作業の見える化なのです。

 

明日はこの分解して見える化した作業を並べ替えることについてお話します。

それでは、また明日。

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作業の効率化に必要な覚悟

ビジネストレーナーの安部です。大分のユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

先週はテーマの予告をしないままでしたが、今週は作業の効率化についてもう少し具体的な話をしようと思います。

 

火曜・・・作業の効率化全体について

水曜・・・タスクの分解について

木曜・・・タスクを分類しそれぞれの対策について

金曜・・・作業の効率化に立ちはだかる壁について

 

今、働き方改革という言葉が流行語のように聞こえてきます。昔、ガムシャラに働いた時期、こんな言葉を聞いたらむなしく感じられたと思うのですが、今聞くと、やっぱりガムシャラに働く働き方はどこか無理があり改善すべきところがたくさんあると考えています。

 

働き方改革の中で最近よく聞くのが「作業の効率化」です。では、この作業の効率化って何でしょうか? 作業を効率化するとすべてがハッピーになるのでしょうか?

 

作業を効率化するともちろん作業にかかる時間が短くなることが多くなります。でも、本当の意味での作業効率化はそれだけではないと思います。作業自体がなくなることもあり得るのです。

 

そして、忘れてほしくないのが、作業の効率化を進めていく間は、たいていの場合残業が増えることになります。通常の作業に加えて効率化のための作業が発生するのですから、当然です。まず、その覚悟をする必要があると考えています。

 

経営者から働き方改革だから作業の効率化を図れと言われたら、しばらくの間は残業代が発生することを覚悟する、ということです。それは何故か。だって、今までやっていた作業の「見直し」をする作業が増えるのです。

 

製造業の方であればQC活動という言葉をご存知の方がおられると思います。私も最初の会社の時、製造業ではなく完全なサービス業だったにも関わらずQC活動を会社全体で進めており、新入社員だった私も意味も分からず巻き込まれた経験があります。その時、QC活動で作業が増えることを体験しました。作業・業務の見直しをする時間が増えるわけですから当然です。

 

経営者の方もそこを覚悟して作業の見直しを言ってほしいと思います。

 

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変えるにはエネルギーが必要です。エネルギーが必要だから、ヒトは変わりたくないと思ってしまうのです。

 

さて、作業の効率化です。最低でも自分がやっている作業の見直しをすることになります。

 

職務によってマチマチでしょう。曜日によって、日によって、お客様によってマチマチな作業量。でも、作業内容自体は把握できると思います。まず、どんな作業を行っているのかを洗い出していく、ということが最初になります。

 

洗い出していく場合、自分なりにわかりやすく分類しながら行うと洗い出しやすくなります。例えば、前の会社にいた時の私の場合、プロジェクトごとに作業内容を洗い出しました。また、プロジェクト以外の社内の作業も忘れずに洗い出す必要があります。社内の内容、つまり経費申請とか備品購入申請とか勤務表の記入といった、社内申請にかかる作業です。

 

他にも管理職になれば、部下の申請類のチェックや承認、社長や経営者からの数字要求のための資料作成などの対応などがあるかと思います。

 

そういった作業全体を洗い出すとなると、意外にたくさんありますし、洗い出すだけでもかなりの時間を要することがわかると思います。

 

ここで注意していただきたいのが、よくあるパターンで「○○に対する対応」という一言で済ませてしまうことです。作業の効率化では、この「対応」の中身が必要なわけなのです。対応のために何をしているのか、を書き出す必要があります。

 

とにかく、やっていることをすべて洗い出す、これが重要です。

 

そして、それを一望するのです。どう考えても週40時間内に収まらない作業量だな、収まる作業量なのになぜ残業が発生するのか、といった感想や疑問が浮かんでくると思います。

 

収まらない場合は、どうしたら収まるのかを考えます。収まっているのに残業がある場合は、どこで時間をとっているのか、一体自分は何をしているのか、を調べる必要があります。

 

収まらない場合。

 

洗い出したタスクを分類します。分類方法はいくつかありますが、著名な「7つの習慣」の「重要かつ緊急のもの」「重要だが緊急でないもの」「重要ではないが緊急のもの」「重要ではなくかつ緊急でないもの」がひとまず良いでしょう。

 

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洗い出した作業が「重要ではなくかつ緊急ではないもの」に分類されるものがあれば、すぐさま「しない」ようにしましょう。それでもやらなければならないものであるならば、そういったシステムそのものを見直す必要があります。

 

他に分類されたもので、おそらく意外に少ないのが「重要だが緊急でないもの」です。ここは重要な作業なので、「しない」ではなく「する」方向にもっていきたいところです。

 

注目してほしいのが「重要ではないが緊急のもの」です。ここを大幅に見直すのです。

 

このあたりのことは木曜日にお話しします。

 

明日は作業を細かく分解することについてお話します。

それでは、また明日。

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お題スロットに挑戦してみる~手帳~

お題「手帳」

 

今日はいつものブログとちょっと趣向を変えている。祝日だから。それだけが理由。いつもできるかどうかわからないけど、たまには良いかと軽い気持ち。だから超手抜き。写真もないし、推敲も手抜き・・・

 

お題スロットを回してみるか・・・と思ってやってみたら、全く書けない話題ばかり・・・。ああ、私の文章書きの能力なんて大したことなかったんだと嘆き悲しもうとしている時、ようやくお題「手帳」に行き当たる。

 

確かに先日も手帳について書いたけど、あの後の反応についても少し書ければな、と思って書くことにした。

 

私は最初、手帳は予定を忘れないために使っていた。その使い方をしていたのが約20年くらい。それで十分だと思っていた。

 

でも、それでヤバいと感じたのが、前の会社でのスケジュールダブルブッキング事件。予定としては30分程度が重なっただけだったんだけど、かなり周りから怒られた。そこで慌てて手帳を変更する。

 

バーティカル式は、長年愛用してきたタイプだ。

 

1年だけ何も考えずにレフト式に変えた時があるが、使いにくくてたまらなかった。それからずっとバーティカル式。

 

見開きが縦に7等分されていて、一日の時間軸が縦に印刷されているヤツ。スケジュールを書き込む際、時間軸の横に横書きできるし、一つの予定が箱になるので、一目見てどれくらいの時間を消費したのかも分かる。箱の線の色をプロジェクトごととかに分けると、プロジェクトに消費したタスク量もわかる。

 

ただ、個人事業主になってから書く必要に迫られたのが、事業の方針とか将来像とか少し先までの計画とか予定とか・・・

 

普通の市販の手帳にはそういったものがなく、いわゆるビジネス作家たちが独自に作った手帳にはそういったページが用意されている。結局、みんな手帳に求めるものが違ってきたんだなぁ・・・というのが実感。

 

そういった実感を元に9月の第1週の話題が手帳だった。

私の手帳遍歴・・・ - 人材育成の道すがら

 

ビジネス作家たちの手帳は数種類あって、それを全部見直すのが時間的に余裕がなかったので、結局つい買ってしまったシステム手帳のカバーの中に入れるレフィルの自作をすることで、今使い始めている。

 

システム手帳のカバーってなんであんなに分厚いんでしょうねぇ。たくさん入る、というのが良い人もいるので、そういったニーズに応えているのでしょうけど、私にはカバンを重くするだけに思える。

 

というのが、女性のカバンの中は手帳だけではなくたくさんのものが必要だから!!

 

手帳、財布、スマホ、パソコンやタブレット・・・は男性でも同じだと思うけど、それに、化粧ポーチ、女性特有のポーチ(中身は月一のアレ)、QOLを高めるためのハーブティが入った水筒やお気に入りのグッズ・バックチャーム、ティッシュや裁縫道具、体臭対策グッズ、必要なお薬やサプリメント類・・・となってくると、バッグの中はパンパン。手帳が軽く薄いというのは女性にとって必須項目。

 

手帳について書いた後出会った方々は私の手帳に興味深々、という方が多かった。特に見せても問題のないように記述しているので、大っぴらに見せていたのですが、その書き方にも関心が行ったようだ。

 

まず、お客様の名前は書かないということ。

 

お客様とのアポやToDoリスト内のタスクに、どうしてもお客様の名前を書く必要がある。その際に、お客様の名前を3文字のアルファベットに変更して書いている。それも自分なりのルールを作っているので、ルールがわからない他人はすぐに見当がつかない、ということなのだ。

 

これは前の会社がやっていたので真似ただけなのだが、IT企業は結構やっているようだ。でも、これ、便利。自分だけがわかる暗号ってちょっと刺激的?

 

続いて、カラフルだということ。

 

人によっては黒一色、という方もいるようだが、私はあえてカラフルにしている。蛍光ペンで最優先タスクを囲むと、その時間帯は絶対に他のアポは入れられないことになる。他のアポはその最優先タスクの前後1時間は入れないようにすると、ダブルブッキングやあわただしさから解放されるのだ。

 

タスクによっては調整可能なものもあるので、それを違う色で囲む。どうしても優先したいタスクが現れたら調整するけど、それが来なければ優先順位高で取り組む、というタスクとしてルール付けしている。

 

プライベートの予定も色を変えて書き込む。私の体は一つなので、プライベートも仕事もする人間は一人なのだ。一緒に書き込むけど、お客様に見られても良いように、印象的に弱い色にしている。私はもっぱら緑。赤や黒、青は白地の紙に印象が強いので、あまり使われない目立たない色として緑を長年使っている。

 

ついでにペンはすべてフリクションボールペンかフリクション蛍光ペン。予定は未定ということで変更される。

 

変更になった履歴も残したい、という方もいるだけど、私には邪魔。それでなくても予定がたくさんあるのに、残っていたら邪魔なだけ。

 

最後に、タスクリストのInbox。

 

タスクを思いついた時に書き込むページ。思いついた日、締め切り日、プロジェクト名(もしくは顧客名)、タスク内容を書き込む。順番とか締め切り日とかは全く考慮せずにひたすら書き込めるページになっている。終わったものは消していくが、たまに見返さないと、消した中に残っているものがある時がある。

 

このタスクリストInboxは使ってみると便利。思いついたものを書く位置にこだわらずに書けるので、タスクを忘れた!ということがなくなる。とにかく思いついたら、思い出したら、ここに書き込んでおく。

 

そして、時間がある時に必ず見直して、プロジェクト計画書に追記したり、週間タスクに書き込んだりすることで、作業忘れをなくす。

 

一番最悪なのが、タスクを忘れていて、締め切り直前に思い出すこと。

 

焦るし、他のタスクまで影響を及ぼすし。。。で最悪になる。

 

だから、InboxはGTDという方式から抜き取ったものだ。これは便利。システム手帳用のフリーフォーマットがあったので、印刷して使っている。

 

とまあ、書いていたら、通常の文字数を超えてきたので、とりあえず今日はこの辺で。

夢を諦めることは次の夢の卵

ビジネストレーナーの安部です。大分のユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

私がこのブログを書く目的は会社の広報ですが、実はそれだけではありません。自分の考えの整理をする、という隠れた目的があります。今週、夢について話をしていくうちに、私には夢がないのではなく、夢を実現しつつ今まで生きてきたので、夢らしい夢がないように感じられたのだ、と気づきを得ることができました。

 

専業主婦だった時代、私は専業主婦がとてもリスキーに感じていました。家計を支えるのが旦那ひとりであることはリスキーです。もし旦那の会社が倒産したら、もし旦那がぽっくり死んだら・・・(旦那からは縁起でもない、といつも怒られていましたが・・・(笑))。手に技術も資格も免許も持っていない(運転免許くらいしか持っていません)私が、子ども達を育て上げることができるのか、という自信が全くなかったのです。

 

当時も在宅の仕事はありました。手が不器用な私ができることで仕事になりそうなことは当時ワープロ打ちの仕事でした。在宅でできないか、と電話帳からピックアップして何社か営業の電話をかけたこともあります。ただ、当時、在宅の仕事でワープロ打ちの仕事はなかったですし、第一大手企業でないとワープロすらなかった時代ですから・・・電話をかけた会社さま、ご迷惑をおかけしました。

 

だから、働ける時期になったら最初はパートから始まり、その後転職して契約社員となりました。たまたま空き要員が出たので、正社員となった時にはなぜかいきなり係長クラスの職位をいただきました。

 

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専業主婦時代に夢だった正社員で働くことが叶いました。それから十数年を経て、独立できるだけのスキルを身につけることができ、何とかやっていけそうだと自信を持つこともできました。私の夢は、どうも突飛で大きな夢ではなく、小さな夢だったので、実現したのも気づかないくらいだったようです。

 

起きている時の夢が小さいから寝ている時の夢がゴジラという巨大生物を説教するという突飛なものなのでしょうかねぇ(笑)

夢を求めて三千里? - Ugrade 人材育成の道すがら(参考)

 

ただ、私の夢が大きくなかったから、目のまえにやるべきことがはっきりわかり、実現できたのだと思います。そう思うと単純に私は恵まれていたのです。

 

でも、夢が大きいことはきっとそれだけ大きなチャンスをつかむ可能性を秘めているわけなので、恐れずにチャレンジしてほしいと考えています。

 

それでも、夢が実現できない時は・・・

 

最初にお話ししたように小説を書くという夢は途中で完全に諦めました。諦めたタイミングは時間的に余裕がなくなった時でしたが、それは単なる言い訳で準備したものです。努力するのが嫌だったし、努力しようとも思えなかったので、諦めることにしたのです。夢を追い続けることも大切ですが、自分の心を正直に見つめ直して、夢が夢でなくなっているタイミングで、行動をやめる、ということも必要だと思っています。

 

スポーツ選手が引退する時はこんな感じなのでしょうね。自分の心の中ではちゃんと決着がついているのだと思います。その決着をつける気持ちは誰にも分らず、本人のみが理解するものなのでしょう。

 

でも、諦めたからといって将来に全く影響しない、ということはないと考えています。それは、ブログを書き始めてから感じました。文章を書くことが苦ではないのです。こんなところに役に立ってます(笑)

 

また、今までの人生のすべての経験が何らかの役に立っていることも感じています。

 

努力したことや頑張ったことはもちろん、頑張らなかったことやサボったことも今は役に立っています。

 

夢を途中で諦めたとしても、次の夢の実現のお役に立つということを今実感しているところです。夢を叶えるために努力したけれど叶わない時、それは次の夢の卵をもたらしてくれるチャンスだと。

 

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夢を叶えるのは大変ですが、それに向けて努力していると、夢はそのままの姿ではないですが、少し変化してより叶えやすい形に変わる時がある気がします。昔のままの夢ではないけれど、変化した姿で再び現れるのです。私にとって、このブログを書くこともそうです。小説ではないけれど、文章を書く、という点では同じです。ちょっとシフトした(ズレた)だけです。

 

本当に夢を叶えるには、時代背景など自分ではどうしようもない要素も関係してきます。その中で諦めずに努力することで、夢は叶っていくのでしょう。でも、中にはどうしても叶わない夢も出てきます。ただ、それは夢がシフトしていき、その時代、その人にあった夢が実現していくのだと思っています。

 

上司から夢は?と聞かれて、夢って何だろう、と考え続けて、約10年。このブログを書きながら整理したことです。

 

さて、 来週のテーマを何にしよう・・・と考えています。すでに今月いっぱい分くらいのテーマと仮タイトルはできているのですが、結構マジメなテーマが続いたので、ちょっとくらいおちゃらけなテーマでも・・・というヨコシマな考えがよぎっております。

 

ということで、来週のテーマ未発表のまま、今週は終わります。 

それでは、また来週(苦笑)

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夢に近づくためには

ビジネストレーナーの安部です。大分のユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

夢を実現させるためには「行動する」というお話を昨日しました。動いてみたら自分にマッチした夢だったかどうかがはっきりわかってきます。まずは行動することをお勧めするのですが・・・ここで問題が生じます。

 

まず最初に何をしたら良いかわからない、ということ。

 

こういう質問を年に数回受けることがあります。「ゲームを作る人になるにはどうしたら良いですか?」という質問。

 

ゲームを作りたいって、ゲームを作る人のどんな仕事の人になりたいのか?と聞き返すと、ほとんどが首をかしげます。ゲームを作る、と単純に言っても、絵を描く人、音楽を作る人、ゲームを動かすシステムを作る人、ゲームの機械を作る人・・・他にもたくさんいます。さて、どれ?と聞いても首をかしげるばかり。

 

もしそれを実現したいのなら、まず調べることをしてほしいと思います。例えば、ゲームをコンプリート(最後までクリア)した後に出てくるテロップを見て、どんな人がどんな仕事をしているのか、どんな職種があるのかを知ることができます。

 

他にも図書館などにはゲームを作る人になるには・・・といった書籍があります。そういった資料を元にその方面の「知識を得る」ということが必要です。知識がなければ、夢を叶えることは難しいでしょう。

 

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もしどこから調べたら良いのかもわからない、ということであれば、知っていそうな人に聞くことです。もしくは会う人、会う人に「私は○○がやりたいのだが、どうすれば良いですか?」と聞いて回るのも手段だと思っています。そうすることで詳しい人にたどりつく可能性が増えてくるからです。

 

これは私が小説を書くことを諦めた時に痛切に感じたことです。その夢を叶えたいのであれば、知識を得ることが大事です。

 

ある程度、知識がある、というのであれば、次のステップです。何をするのか、行動リストを作成する、ということです。行動リストを書き出せば、それをいつまでにするという期限を決めます。もし可能ならば、それをどれくらいまで(どのような状態まで)するのかも決めておくのです。

 

そのためには今の自分の実力を十分に理解する必要があります。何となくできそう、という感覚だけでも大丈夫かもしれませんが、たどり着くのに遠回りする可能性があります。

 

ただ、正確に自分のことを知るのは、かなり大変です。自分を正確に認知するためには「メタ認知」という能力が必要だそうです。このメタ認知はトレーニングで身につけることができるので、意識してトレーニングしていれば小中学生では難しくても大学生になる頃には十分に身につくと思われます。

 

私はメタ認知のトレーニングの専門家ではありませんので詳細は分かりません。ですが、ある程度の年齢でメタ認知がないなー、と思われる方は、ネットなどで調べるとたくさん出てきますので、トレーニングをしてみると良いかと思います。日記をつけるのがメタ認知のトレーニングには適しているようです。

 

要は自分がその場面でどのような感情や考えを持っていたのかを冷静に見つめることができる能力なので、日記を後から読み直すというトレーニングで、自分自身を深く知ることができる、というようです。

 

ちなみにこのメタ認知という言葉、私は大学の教育学部の先生から初めてお聞きしました。教育学等ではポピュラーな用語なのでしょうね。

 

過去の自分を振り返って見つめる、というトレーニングですが、大事なのが「冷静に」見つめる、ということです。ここで感情的になって、「ああ、あの時、なんであんなことを言ったんだろう・・・やっぱり自分って駄目だなぁ・・」といったネガティブになるためのものではないので、ご注意を。冷静に反省することです。評価や判断はしないことです。

 

話は元に戻しますが、自分自身を深く知り、夢に近づくために自分ができていないことがあれば、それを補充するためのトレーニングや学習を行います。専門家のところに通っても構いませんし、独学でも構わないと思います。

 

ここで学習の習慣化が難しくて、挫折する人が多く出てくるのでしょう。習慣化については、このブログでも触れてきたのですが、いつかまとめたいと考えています。

 

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ところで、私は不思議な体験を二度したことがあります。

 

最初は自宅を購入する時。一軒家を購入するぞ、と決めた日に、ある高台の場所で、「こんなところに住みたいな」と思って見ていました。場所といい雰囲気といい、自分好みだったんです。そして、その一年後、その高台から見下ろしたすぐの場所に住んでいる自分がいました。購入した後に気がつきました。散歩で高台に上がった時、あれ?ここからの眺め、以前に見た記憶がある・・・と。

 

二つ目はある場所を訪れた時、「こういう場所で働きたいな」と思いました。数年後、気が付くとその場所で働いていたのです。就職した会社は最初違う場所でしたが、その会社が私が願っていた場所に入社後に移転したのです。

 

願っていれば、人の判断は自然とその方向に向けていくようにできているのだ、と、私はこの二つの経験から思うようになりました。すべてが直結しているわけではないと思いますが、重要な場面での判断はきっとどこかで自分の夢や希望が深く反映されていると考えています。

 

夢に近づくためには、そのために何をするべきなのか、行動することを見つけること。そのためには自分自身を深く冷静に見つめること。そして、夢に近づきたいと強く願うこと。の3つがポイントだと考えています。

 

少しでも多くの皆様が夢が実現されることを願っております。

それでは、また明日。

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夢を実現するには?

ビジネストレーナーの安部です。大分のユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

昨日は夢を持つことについてお話をしました。夢を持つことはおそらく簡単なのだと思います。難しいのはどんな夢なのか、ということを認識することが難しいのだと思います。はっきりとしたイメージが浮かばない、何となく・・・って感じ、というものだった場合は、なかなか夢を持っています!とは言いにくいですよね。

 

でも、ぜひとも自分の夢を見つけていってほしいと思います。かくいう私も頑張って夢を認識していきたいと考えています(持っているとは思っていますが・・・)

 

【目次】

 

 

行動を起こす

ただ、自分探しの旅・・・といって探し続けるのは、現実問題としてどうなんでしょうか? たまに40代後半から50代の方で「ずっと、自分探ししてます」と言われる方を見かけます。ということは、今まで生きてきた自分を否定し続けているのかなぁ・・・と思ってしまいます。今の自分と求めている自分は違うから自分探しをするわけなんですよね。

 

夢は外にあるわけでなく、自分の中にあるものだと思うので、自分の中でじっくりと探していく・・・そうすれば、そう時間がかからずに見つけることができると思います。

 

それでも見つからない場合、他の問題もあるかもしれません。それは、現在がとても過酷な状況にあるために将来に期待が持てない場合。身の危険をずっと感じ続けていれば将来の夢を考える余裕もないかもしれません。そういった方はぜひもっと外側の人に援助を求める必要があると思います。

 

見つけた夢を実現するには、一も二もなく行動を起こすことです。まとめサイトで申し訳ないのですが、脳学者の茂木健一郎さんもおっしゃってます。

茂木健一郎さん 連続ツイート第635回「夢があるのに、飛び込まない人がいる」 - NAVER まとめ

 

では、なかなか行動を起こせない理由は何でしょうか? 考えられる理由は以下の3つです。

  1. 労力に対しての効果(費用対効果)を感じられない
  2. 面倒くさい
  3. 何から手をつけて良いのかわからない

 

労力に対しての効果が感じられない

これが理由であるならば、それは実現したいものではない、ということだと思います。つまり、どうしても実現したい夢ではなく、ただ何となくこうなっていればいいなぁ、という感じだと考えています。

 

良く宝くじを購入した人が、当たったら○○したい・・・みたいなものですね。

 

面倒くさい

こういう方が一番多いのではないでしょうか。

 

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以前、ITエンジニア育成の仕事をしていたという話は何度かさせていただきました。仕事柄、ITエンジニアになりたい、という方によくお会いしました。

 

ITエンジニアって良いですよね~。座ってできる仕事だし、汗もかかないし(楽だし)、それに給料も高いし、最先端を行っている感じがするし(カッコいいし)・・・と言われました。

 

それでエンジニアになるための勉強を始めたら、途端に「え?こんなに覚えなくてはならないことが多いんですか?」と言われます。全部丸暗記をする必要はないのですが、ハードウェアの基本的な知識やソフトウェアを構成している技術群、プログラム言語の基礎知識、ネットワークの基礎知識・・・意外と範囲が広いのです。それを勉強しなければならないとなると面倒だな・・・と思われるのか、やる気をなくされる方が多いです。

 

もちろん、すべてを理解しなければITエンジニアになれないわけではないことは十分に伝えているのですが、諦める方が少なくありません。中には、勉強すること自体に慣れていないから・・・といった理由をあげられる方がいます。学校を卒業して時間が経っていますからねぇ。。。でも、それは最初から分かっていたことじゃ・・・と思ってしまいます。

 

面倒くさいと思われる方は、夢を実現するための動機付けが弱いのだと思います。確かに退路を断って挑まれる方がたまにおられます。そんな方が挫折してしまうと教えていたこちら側もかなり落ち込みます。こういう方は、習慣化のトレーニングをしてから挑まれることをお勧めします。

 

何から手をつけて良いかわからない

このタイプが一番成功に近いところにいらっしゃると思っています。夢を実現する手法がわかればきっと動き出すからです。

 

手法は、一つ。夢を実現しそうだと思われる行動を見つけ、動いてみる、ということです。

 

夢が叶うかどうかは誰もわかりません。その人の性格や特性が関係する場合もありますし、たまたま、といった偶然性も関わります。だから、誰も夢は叶う、とは言えないのです。こういった誰もわからない未来のことを実現するには、まず行動を起こしてみて、その結果から判断して次の行動を決める、という手法しかないのです。

 

やってみて、失敗したらその原因を探って対策を練って、次の行動をやってみる。そうすることで夢が近づいてくるのです。エジソン

「失敗ではない。うまくいかない方法を一万通り発見しただけだ」

といったそうです。

 

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夢が近づくだけでなく、少しずつ夢が変化することもあります。より実現しやすい自分の気持ちに沿った夢に変わっていくのです。

 

もし私が今から東京オリンピックで金メダルを取りたい、という夢を持ったとしたらどうしましょうか。運動音痴で今まで何か競技をした経験なし、半世紀以上生きてきた私には絶対無理です。でも、今から運動を始めてそれを長く続けていけば、高齢者向けの年齢別競技大会で金メダルを取ることは不可能ではなくなります。

 

どうしても東京オリンピックに出たければ、競技場のスタッフにでもなれば出られなくはないでしょう。

 

夢を実現する方法はあります。どれが本当に叶えたい夢なのか見極めて行動を起こすことなのです。

 

それでは、また明日。 

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夢を見つけた?

ビジネストレーナーの安部です。大分のユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

昨日は、私が子どもの頃から夢がない、という話をしてきました。はっきり言って今も「夢」があるわけではありません。今更、オリンピックの選手になって金メダルを目指すなんて夢を言うつもりも全くありません。将来就きたい職業があるわけでもありません。

 

そうなんです。子どもの頃に悩まされていたのは「将来就きたい職業は?」という言葉なんです。職業なんて大きくなった頃にはなくなってしまうものもたくさんあります。私の子どもの頃は電話交換手という職業がありましたが、今はどこにもありません。これからAIが発達すれば、なくなる職業がたくさんあるとネット上で騒がれているので、子ども達があの職業に就きたいと思っても成人する頃にはなくなっている可能性だってあるのです。

 

そう考えた時、私が子どもの頃に聞かれた「将来就きたい職業は?」という質問は子どもにとって酷な質問だったのでは、と思うのです。

 

私は特定の職業に就きたいわけではなかったのです。職業というよりお客様の役に立つサービスがしたいと考えていました。そのサービスは何でも良かったのです。そして、そうすることでお金儲けをしたいと考えていました。

 

ただ、お金儲けをしたい、と答える人を、私はあまり見たことがありません。お金の話をすることは何となくタブー、という風習があるのを感じます。私もそれに縛られていた時期があります。

 

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ただ、普通に暮らしていくのもある程度のお金がなければできません。その程度のお金を儲けたい、という話をするのになぜタブーなのでしょうか。

 

将来就きたい職業は?と聞かれた子どもが「お金持ち」と答えると、何て子なの、という顔をされる気がします。よほどのKYな子でない限り、もしくは自分の信念を強く持っている子でない限り、「お金持ち」と答える子は少ないと思います。

 

でも、本音の部分で、お金持ちに憧れる気持ちはあるのではないでしょうか。

 

生々しい感じがするかと思いますが、でも、より良く生きたいと思うのであれば、ある程度の現金は絶対に必要なわけです。だったら、夢の中に現金があっても良いと私は考えてます。

 

ただ、何もせずに現金はもらえないので、その現金をもらうための手段としてどうするのか、ということは考える必要があります。

 

世の中には分類されない職業がたくさんあります。江戸時代は庶民がどんどん新しい職業を生み出していった、と聞いています。人の数だけ職業があっても良いと思うのです。職業は、なくなったり新しく生まれたりするのだから、今ある中から選べという問い自体がおかしいと思います。

 

今の私ですら、自分が就きたい職業を言えないのですから、子どもの頃の私が言えるはずがないわけです。でも、将来こんな感じになりたい、という思いは、はっきりとした言語やイメージでなくても、ぼんやりとして持っていたと思っています。

 

それを証拠に、今までの人生の選択で、やはり今に向かって選択し続けてきたとしか思えないことの方が多いからです。

 

こんな私ですが、はっきり言って起業するなんて会社を辞める時まで考えていませんでした。会社を辞めると決めた時も、どこかで就職先を見つけるつもりでした。

 

ただ、辞めるという話をした相手全員が「起業するんだね」というので、私という人間は起業するヤツだと思われていたようです。それを知ったことから独立のことを考えたきっかけです。

 

今まで私は起業することを考えていなくても周りにそう思わせる行動をとっていたことになります。行動するということは選択することの連続です。私は自然と自分の方向性を選択していたのです。

 

夢と将来就きたい職業を分けて考える必要があると考えています。今のところ就きたい職業にはたどり着いた感触はあります。でも、まだ人生を終えるにはもう少し時間があるので、「夢」は持ち続けても良いと思っていますし、持ち続けるべきだとも思っています。その方が人生、楽しそうじゃないですか(笑)

 

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夢がない、という方もおられます。私も似たようなものです。でも、夢は職業ではない、夢はお金をかけて達成するものではない、と考えれば、どんな方でも何らかの夢らしきものを持っているのではないでしょうか。例えば幸せな家庭を築きたいでも良いと思うのです。縁側で猫を膝にのせてお茶を飲む、でも良いと思うのです。否定することはできないです。

 

そうなるためには何が必要か、と考えれば、夢に向けて何かをすることが見つかってきます。

 

私は縁側で猫を膝にのせてお茶を飲むおばあちゃんになるためには、まず縁側がある家に住まなければなりません。。。<そこ??(笑)

 

それだけでなく、猫を飼えるだけ、あくせく働なくても食べていけるだけのお金がある必要があります。子どもの家族に養ってもらえるよう良いおばあちゃんになる必要もあります。

 

そう考えていけば、今からやることがわかってくるのです。

 

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夢がない、という人は私も含めて、夢はこうでなければならない、という考えに固まっているのではないでしょうか。もう少し自由に考えてみてほしいと思います。これは自分へのメッセージとしてこのブログに書きました。

 

夢は人生のモチベーションドライバー(やる気の原動力)だと私は思うから。

 

明日は、夢があるけど実現するには・・・についてお話します。

それでは、また明日。

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