人材育成の道すがら

人材育成の道すがら、考えたこと・気づいたことを書き綴ります

明日も一日24時間しかない

ビジネストレーナーの安部です。大分のユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

またもや当たり前なタイトルです。

 

ですが、一日24時間と考えていない人が多い気がします。もちろん私もです。

 

どういうことかと言いますと、未来の話です。

 

例えば、今とても仕事が忙しくて、なかなかやろうと思っていることに手が出ない、という場面を想像してください。その時、こう思います。「ああ、一週間後だったら、あれもこれもできるんだけど、今は忙しいから無理~」

 

実際に一週間後がヒマである方なら本当にできるでしょう。でも、意外と、その時になってみると思っていた以上に予定が入ってきて、処理をする時間に追われてしまい、一週間前にやろうと思っていたことができなかった、という経験はありませんか?

 

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「ヒマ」の代名詞はやっぱり「ネコ」だと思う

 

私はいつもです。そして、できると思っていた一週間が終わったころに「今週もできなかった!」と自責の念にとらわれるのです。

 

多くの人が一日24時間と考えずにもっとたくさんあるように勘違いするのは「未来」です。なぜか未来を考える時、あれもこれもこの日にできるよね、と考えてしまうのです。

 

先日、学生の話をしました。その時、夏休みになったら〇〇と××をして~と言っていたのを、私が無理だろうと思った話です。

 

人はどういうわけか将来はとてもたくさんの時間があると思うようになっています。皆さんも少し考えてみてください。

 

一番わかりやすいのが夏休みです。学生時代でも社会人でも構いません。社会人であれば数日の夏休みが取得できたとします。

 

その夏休みに何をしますか?

 

やりたいことを書き出していきます。すると、それをやるには一年くらいかかりそうなものまで書き出してしまって、あれ?と思ったことはありませんでしょうか。

 

前の会社では夏休みを3日間取ることができました。それも7月から9月までの間の自由に選択することができたのです。私は9月末にそれをまとめて取ることを良くやっていました。9月末だと涼しくなっています。昼間もそこまで暑くありません。だから、一日中、本を読む、ということをやりたくて、そのような休日の取り方をしていました。

 

その休みのためにAmazonで本を買います。数十冊の本を買ってしまうのです。読みやすい小説であれば可能かもしれませんが、ちょっと難しい本であれば、とても読みこなすことができない量です。でも、休みの前だと読めてしまいそうな気がするのです。不思議でした。

 

まとまった時間が将来取れるということがわかると、何だかものすごいことができそうな気がしてきませんか? 私が学生と話をしていて感じるのがいつもこのことです。

 

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自由だっ!

 

夏休みだから、学校が、職場が休みだから、自由になる時間がたくさんできるから。そう思うからなのだと思います。

 

でも、その時期を過ぎた時、できていない自分に気がつき、自分のダメさ加減に嫌気がさす、ということを繰り返していた気がします。

 

そうではないのです。1日はやっぱり24時間しかないのです。

 

24時間のうち睡眠時間はどれくらいですか? 休みだから8時間くらいは寝たいと思いますか?そうすると残りの時間は16時間です。休みだからお風呂にもゆっくりつかりたい。それは1時間くらいかかりますか? そうすると残り時間は15時間です。

 

とこんな風に休日でもやること、あるいは、やりたいことをピックアップして、それを実行する時間を24時間から差し引いていくと、実際にまとまってやりたいと思う時間が思っていたより短い時間だと気づくことになります。

 

実際に学校や職場にかかる時間は8時間から10時間程度(通勤・通学の時間も含みます。長距離通勤の方はもう少し加算してください。)です。他に残業している人やサークル活動している人はさらに増えますが、基本的にこの程度です。

 

本を一冊読み上げる時間はだいたいどれくらいですか? 一冊2時間くらいなら、4~5冊が限界ということです。

 

将来の時間を無限にあるように錯覚する習性があると気づいてから、来月のタスクを見直すようになりました。今月の量くらいしか来月もできないのです。だったら、これとこれはできないのだから、どういう対策を講じれば良いのか、と考えるようにしました。

 

また、来月のタスク量が多いので、できる限り今月にタスクを割り振って、消化しておこうと事前に動くようになりました。

 

私と同じように、もし、未来は無限に時間があるように思っている方がいらっしゃったらそんなことはないのだから、と冷静に来月のタスクの量の調整をしていただきたいと考えています。

 

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その上、バッファの時間も確保しなければならないので、タスク量の調整はもっと必要なのです。特に来月は予定がたくさんあって忙しそうだ、と思うのであれば、更にタスク量は調整する必要が出てきます。突発的な予定も必ず入るものなので、余裕を持ったスケジュールにしておいた方が無難です。

 

 

個人事業主になってタスク管理を徹底しなければ、と思い始めてから、タスク管理はようやく順調になってきました。自分のタスク量はこれくらいだから、やることが多くなるのであれば、準備はこれくらいから・・・と早め早めに対策を打つことで、行動をたくさんできるようになります。

 

突発的に入ってきたタスクも慌てずに、この日にする、と事前に決めておくことで、それまでは忘れておくことができます。このタスクを忘れておく期間があるのが、精神的にタスク(つまり仕事)から自由になった気分にさせてくれるような気がします。

 

 

ぜひ、タスク管理をしていただけると時間から解放されると思いますよ。絶対にお勧めです。

 

来週は、タスク管理をする上で、どのタスクを最優先させるのか、といったことについてお話します。

それでは、また来週。

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