人材育成の道すがら

人材育成の道すがら、考えたこと・気づいたことを書き綴ります

望む人材を育成する時の課題

ユーグレードの安部です。研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

5月も終わろうとしています。社会人になってから時間が経つのが本当に早いと感じます。もっとも学生時代より社会人時代の方が長い年月を経過いるので、いつも時が経つのが早いと感じているような気がします。

 

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一昨年の12月にそれまで勤めていた会社を辞めて個人事業主として仕事をすることにしました。昨年は、ぼんやりと何をするのか考える一年、今年は考えたことを実行に移してみる一年、来年は実行した結果から修正しながら更に実行してみる一年と考えて過ごしています。ちょうど、PDCAの昨年がP、今年がD、来年はCとAという感じでしょうか。

 

もちろん、きっちり分かれているわけではないです。何となくそんな感じ程度です。でも、何となくやることがわかっているので、そんなに気負うことなく、毎日を過ごしています。

 

今週は、私が思う研修について、少しお話しさせてください。

 

会社に勤めていた時、複数の企業の経営者あるいは事業のトップの方に「どんな人材が会社にいると良いと考えますか?」という質問を投げかけました。そうすると、異口同音にこういう答えが返ってきます。「コミュニケーションスキルがあって、元気で、あいさつができて、気が利いて、いつもモチベーションが高くて、実務の能力も高くて、自分でそれなりに勉強も自主的にできて、お客様対応ができて、営業もできて、(自分に対して)新規事業の提案ができて、でもその新規事業の提案は(自分が思っている方向性と寸分違わなずに)素晴らしいできで、提案を実行できて、部下を指導できて、チームをまとめることができて、てきぱきと自分の仕事をこなす人」

 

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私は問いかけます。「そういう人っていますか?」「・・・難しいだろうね」

 

回答している最初のうちは、良い人材像をイメージしていらっしゃるのだと思いますが、だんだん話しているうちにエスカレートしていってご自分でも不可能だと思いつつも言ってしまっているのです。私はここに人材育成の課題が含まれている気がしています。そして、課題を解決する策として「研修」がある、と考えています。

 

ここで言う「研修」は、講師が前にいて話をする学校形式の研修(Off-JT形式)だけでなく、講師がいる前で実習を行うワークショップ形式やロールプレイ形式、特定の講師はおらず職場内で仕事をしながら先輩に教えてもらうOJT形式など、「教える」「学ぶ」がセットになったものをイメージしています。

 

こんな人材がいたら現場がすごく楽になると思うんだよなぁ、どっかにいないかなぁ、いれば即採用なんだけどなぁ、この前の採用の時は「こいつはすごい」って思ったんだけど仕事をさせると今一つだったしなぁ。。。

 

経営者や事業のトップがいくら望む人材を考えていても、絶対にそういう人は採用されませんし、既存社員をそういった人材に育成することはできません。なぜなら、採用される人や既存社員は経営者や事業のトップから見れば全くの赤の他人なのですから、思った通りの人が存在することはないはずです。どこかが思った通りでないはずです。その部分はどんな部分なのかを考えることが必要だと思っています。

 

先ほど挙げた理想の人物像、実はいくつかのスキルに分類できると考えています。

 

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明日はこの図の説明をします。