人材育成の道すがら

人材育成の道すがら、考えたこと・気づいたことを書き綴ります

「チーム会社」が発展するには

「チーム会社」が発展するには
というテーマで今日はお話しします。

 

「チーム会社」って何?

 

まずはここからお話しします。

 

ちょうど、チームスポーツができる人数程度の
会社ということです。

 

中小企業という括りは幅が大きすぎると
いつも感じていました。

 

中小企業の中でも100人を超える会社では
人材育成のための研修を検討する部署があり
研修を組み立てています。

 

でも、そうではなく
もっと少ない人数の会社にも
人材育成を行ってほしくて
私は研修事業を組み立てています。

 

ただ、30人未満の会社、といった名前を付けると
ネガティブに感じ取る方も多いため、
「チーム会社」という言葉を作りました。

 

私の造語です。

 

チームスポーツは何でも結構ですし
補欠選手をカウントしても結構です。

 

研修にお金と時間がかけられない
ホントに社長も含めて全員が全力投球しながら
日々仕事をしている会社のことを
「チーム会社」とすることにしたのです。

 

さて、チーム会社は
ほとんど研修をしていません。

 

理由は2つあります。

 

一つ目は、売上規模が小さく
それだけ利益額も抑えられるので
研修に使う余裕がないということ。
つまり、お金がない。

 

二つ目は、研修のために一人が欠けると
その日の業務が回らなくなるからです。
つまり、時間がない。

 

実際に研修をしなくても
社員は育成できます。

 

社長や経営幹部の方々が
社員一人一人にあった研修を
実施すれば良いからです。

 

ですが、残念なことに
それが上手くいっている会社が
非常に少ない気がしています
(実際に調査したわけではありませんが)

 

なぜなら、
日本人のほとんどが「教える」ということを
「学んで」こなかったからです。

 

学校では「教わる」ことは多くても
人に「教える」ことは学びません。

 

 

もし、社長が自ら上手く教え、
社員の人材育成を行うことができれば、
世の中の研修事業を行っている会社は
顧客を失うでしょう。

 

私も同業者ではありますが、
それはそれで良いと思っています。

 

それは世の中にとって大変良いことだからです。

 

おそらく日本では
チーム会社の数は9割以上を占めており
そこに勤めている社員は
日本に住んでいる人の大半以上です。

 

そういう方々にちゃんとした人材教育が
施されるのであれば、
絶対に良い方向に進んでいく、
と信じています。

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人材育成が行われた会社は
どのような良い方向に進むのでしょうか。

 

私は、2019年ラグビーワールドカップ
日本チームのように活躍できる会社になる
と考えています。

 

社員一人ひとりが自分のやるべきことを
自立的に考え、行動し、結果を出す
そういう会社になるでしょう。

 

そのためのコツやノウハウを
このブログに詰めて、
ご紹介していきたいと
考えています。

 

なので、
社長の言う通りに社員は行動すれば良い
と考えているのであれば、
この先はお読みにならなくても結構です。

 

参考になる内容は一つもないでしょう。

 

そのような会社は、必ず「社長の枠」を超えて
発展することはないと考えます。

 

なぜなら、すべて「社長の言う通り」だからです。

 

会社が発展するには、
「社長の枠」以上に大きくなる必要があります。

 

そのためには、社員一人ひとりが
その枠を広げる必要があるのです。

 

人材育成をすれば、
社員がそれぞれ強力な戦力となり、
会社の枠を広げ、大きく発展することになります。

 

私は、そのような会社が一つでも多くなり
社会全体が発展していくような世の中になるため
支援していきたいと考えています。

 

それでは、今日はこの辺で。

話を素直に解釈するの難しさ

コミュニケーションという言葉に出会ったのは
ずいぶん昔で、いつだったのかは覚えていません。

 

でも、「会話」や「話をする」という意味でなく
どちらかというと
「意思疎通」という方に近い、
と感じたのは、ここ15年くらいですね。

 

  • 相手に自分の意図が伝わること
  • 自分に相手の意図が理解できること

 

この両方ができて初めて
「コミュニケーションができた」
と言えるのだと、私は思っています。

 

なので、ブログのような一方通行のような
コミュニケーションツールもあれば
SNSのような双方向のツールもあります。

 

もちろん、人と会って話をする
「会話」も大切なコミュニケーションツールです。

 

そんなコミュニケーションの研修は数多くあります。

 

興味もあったし、勉強もかねて
何個か受講した経験もあります。

 

10年くらい前までは
「話し方講座」っぽいものが流行っていました。

 

けれど、最近は双方向のコミュニケーション
ということが注目され、
コミュニケーション研修も「聴く」ということが
テーマとなる研修も数多くなされています。

 

確かに。

 

社会でビジネスを行うとすれば
コミュニケーションを行う必要があります。

 

でなければ、モノやサービスは売れないからです。

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記号学的に言えば、

  1. 言語を発する前に人は、言いたいことをイメージする
  2. イメージに沿って言語を発する
  3. 言語を聞いた人は、その言語を自分の中にある辞書を
    利用して解釈する
  4. 言語を聞いた人は聞いた内容をイメージする

という一連の動きがコミュニケーションだと
聞いたことがあります。

 

1.と2.に関しては、研修が繰り返し行われてましたし、
さまざまなところで話題にもなっているので、
大きな問題にはならないでしょう。

 

聞いた方が「意味がわからん・・・」となれば、
その発信された言語はスルーされるだけですから。

 

ただ、今私が問題だなぁ、と思うのが、
3.と4.の行動です。

 

要するに聴く側の行動ですね。

 

聴く側に「聴こう」という気持ちと
「聴いた内容を素直に解釈しよう」
という気持ちがなければ、
コミュニケーションは成立しない、
ということです。

 

通常、会話をしている場面では
(これがテレビ会議でも同じです)
話している人の話を聞こうとしています。

 

でも、もうすぐ自分の発言の番が来るとなれば
自分が話す内容のことを考えていて
他の人の発言が耳に入ってこない時があります。

 

これは
「聴こう」という気持ちがない場面
です。

 

研修をしていても、受講者の表情から、
すぐに「あ、聞いてないな」
というのがわかります。

 

視線が異なる方向を向いたり、
口の中で何かをつぶやいていたりすると、
たいていは聞いていません(笑)

 

「聴こう」という気持ちがないと
まずコミュニケーションは成り立ちませんので
論外ですね。

 

私が今回問題視しているのは、
「聴いた内容を素直に解釈しよう」
という気持ちのことです。

 

この気持ちを持っている人は
本当にコミュニケーション上手です。
聴き上手とも言います。

 

たぶん、この気持ちを持っていれば
世の中、争いはないのでは、
と思うほど、話がスムーズに進みます。

 

ところが、ほとんどの人が
聴いた内容を「素直に」解釈せずに
「裏」を読もうとします。

 

あるいは、普段はきちんと解釈する人も
特定の人との関係では
「ゆがんだ」解釈をしようとします。

 

例えば。

 

いつも意地悪をしてくる相手が
今日になって突然
「ごめんね~」と言ってきても
言葉通りに素直に受け取れない時。

 

いつも不機嫌そうな顔をしている人が
軽いジョークを発したけれど、
ジョークだと認識できない時。

 

いつも上から目線で話す人が
下手に出たような言葉遣いをする時。

 

特定の人との関係とは、
普段からその人とのつながり方に
大きく依存しています。

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初めて会った人にジョークを言われたら
それがあんまり面白なくても
なんとなく笑ってしまうでしょう。
(愛想笑いですが)

 

初めて会った人で、これからも関係しない人から
上から目線で話されても、
スルーするだけでしょう。

 

そして、全く気に留めることなく
記憶することすらなく
忘れ去って、なかったことにします。

 

でも、普段から良く出会う人だと
そういう訳にはいきません。

 

どうしても聴く側は身構え、
自分を守るために感情的になっていることが
多くなります。

 

聴き上手な人たちは、
こんな時、どうしているのでしょうか?

 

聴き上手な人は、
自分を守るための感情を認識しています。

 

例えば、
(あー、私、今この人に怒っている)
とか
(この人に対していい感情を持ってない)
といった気持ちをきちんと受け止めています。

 

自分の気持ちをきちんと受け止め、
認めてしまうと
あまり感情に振り回されなくなります。

 

そうしていれば、
あんまり好きではない人との会話も
言葉だけを素直に受け取ることができます。

 

激しい感情は、他人の言葉を
きちんと受け付けません。

 

そうなると、自分流に解釈をして
話す側が言っていないことまで想像が膨らんで
会話がややこしくなるのです。

 

そして、「言った」「言わない」の
ケンカになるのです。

 

ただ、自分の感情を認め、受け止めることは
結構難しいです。

 

どんな話も自分独自の理論にすり替えて
相手を論破するために
言葉激しく話す(怒鳴る)人。

 

「自分は同情されるべき不運な人」になるよう
なぜかすべての話題がそこにたどり着く人。

 

先日、上記の2パターンの二人が会話して
全く話がかみ合わないのを
横で見学していました。

 

お互いに意思疎通しあう意思がないので
間に入って通訳する必要もないと感じて
(同じ日本語同士なのですが(汗))
その場をやり過ごしてしまいました。

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良く
「相手の話に耳を傾けなさい」
と子どもの頃に言われたと思います。

 

それは、「聴こう」という気持ちを持つと同時に
「聴いた話を素直に解釈しよう」という気持ちを
持つことの大切さを言っていると思っています。

 

それでは、今日はこの辺で。

今だからこその働き方改革

コロナ禍によるテレワークが呼びかけられた今年。

 

世の中には「テレワーク」という言葉すら知らなかった方も
おられるのではないかと思う。

 

要は、自宅のパソコンで会社の仕事をする、ということ。

 

インターネットにほとんどのパソコンがつながっている
からこそできること。

 

テレワーク自体はかなり昔から言われていたこと。

 

ただ、導入はほとんど進まなかった。

 

理由のほとんどは以下の通り。

  1. セキュリティの問題
    自宅のパソコンはコンピュータウイルスに汚染されているから危険。
    他にも会社で重要なファイルがインターネット
    (いわゆる会社外の環境)でやり取りされることの危険性。
  2. 労働時間の把握の問題
    自宅で勤務するので上司の目が届かない。ちょっとした家の用事を
    勤務内でしてもチェックできないという問題。
  3. パソコン環境の問題
    そもそも自宅にパソコンがない、ネット環境がない、という問題。
    若い人ほどスマホだけの生活のため、こういう方もいる。
  4. コミュニケーションの問題
    会議やちょっとした打ち合わせがしたい時、すぐに集まれない問題。

 

1.セキュリティの問題と3.パソコン環境の問題については、
このブログの本題から外れるので、取り上げません。

 

本日は、2.労働時間の把握の問題についてお話ししましょう。

 

 

1.給料の原資を考える

労働時間の問題と書くと、ついこの前まで「働き方改革」で
残業時間が大きく取り上げられていました。
もう聞き飽きるくらい「働き方改革」という言葉が出回っており、
いろいろな方が言及されていました。

 

ここで突然テレワークが急激に登場しました。

 

時々、テレビのニュースでも話題になっていましたが、
労働時間の把握ができない、ということです。

 

経営者側、管理者側からしてみると、
従業員が自宅で仕事をするとなると、
本当に仕事をしているのかが見えないから
管理ができない、ということになります。

 

また、従業員側からしてみると、
上司がいない自宅で仕事をすることが
楽、ととらえる人と、
苦、ととらえる人がいます。

 

楽ととらえる人は、自由に仕事を進めることができる、
という意見をお持ちです。

 

上司に突然仕事を振られることも(たいがいこういう仕事は
どうでも良い仕事が多い(苦笑))、
気づかいのための仕事(古い組織だと意外と多い)も
自宅では存在しません。

 

気づかいのための仕事とは、

  • 課長がやってくるまでの待機
  • 先に知っておかないとへそを曲げる人へ事前の打ち合わせ
  • 書類の決裁の順番を順守しなければならない時の決裁待ち

といったものがあげられます。

 

本来の仕事とは少し異なる、
組織をスムーズにするためだけでなく
回りに影響を与える特定の人のための仕事です(苦笑)。

 

こういったことから解放されて自由に自分の仕事ができるので
楽と感じる人もいらっしゃるでしょう。

 

ところが、苦と感じる人はそうではありません。

  • 上司からの指示がなかなか来ないので、
    指示待ちの時間が社内で仕事をするより長くなった
  • 家族から自然に話しかけられるため、
    その対応をしても良いのか、罪悪感にさいなまれる
  • 家から出ないので通勤にかかる時間を持て余す
  • 始業時間から集中できない
    周囲に気をそらすものが多すぎる

などといったことが起こりうるのです。

 

そこで、まず基本的なことを見直してみます。

 

労働に対する対価(つまり給料)の原資は何か、
ということです。

 

経営者でなくても、即答できると思います。

 

顧客からの売上です。当たり前ですよね。

 

会社の製品もしくはサービスを顧客に販売したお金の一部が
製品を作る・サービスを行った労働に対する対価となります。

 

そこで問題となるのが、「労働時間」という概念です。

 

給料の額を考える時「労働時間」×「時間給」として
計算していると思います。

 

月給制であっても、残業時間や欠勤の減額部分などは
この計算式に残業代の割合などをかけることで計算します。

 

会社に月もしくは週○○時間を働くことで、
月××円を支給する、という契約です。

 

この発想は、高度経済成長時代の製造業の考え方です。

 

どういうことか詳しく見てみましょう。

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2.労働時間の考え方

おおざっぱに言えば、
高度経済成長時代は、モノを作れば売れた時代です。

 

なので、たくさんモノを作れば、たくさんモノが売れ
会社は儲かります。

 

つまり、従業員をたくさん働かせ
たくさんのモノをを作れば
売上が上がります。

 

従業員の労働時間と売上が、
ここでは明確な関係性をもっています。

 

すべての従業員の総労働時間が向上すればするほど
売上が向上するわけです。
いわゆる相関関係があります。

 

労働時間と売上が相関関係にあるのであれば、
給料の額を労働時間と結びつける発想が出るのは
十分理解できることです。

 

ところが、ここ最近は、
こんな単純な話ではなくなってきています。

 

様々なビジネスモデルが登場し、
モノは作っても売れない時代となっているのです。

 

モノに付加価値をつけなければ売れない、
という人もいます。

 

付加価値とは何でしょう。

 

様々な定義がありますが、
ここでは顧客を喜ばせる何か、とします。

 

何かとしたのは、モノではなくサービスでも
ありうるからです。

 

この顧客を喜ばせる何かは、どうやったら生まれるのでしょうか。

 

顧客一人ひとり、喜ぶポイントが異なります。

 

つまり、モノ一つひとつに異なる付加価値をつける必要があります。

 

付加価値には「多様性」が必要なのです。

 

同じものを大量に生産をしていた頃から比べると
ずいぶんと複雑になってきているのです。

 

モノ一つひとつに異なる付加価値をつけるには
たくさんのアイデアが必要です。

 

一人でたくさんのアイデアを生み出すには限界があります。


たくさんのアイデアは、たくさんの人から生まれます。
たくさんの人の集まりの相乗効果で生まれるのです。

 

これからは、単純な労働時間ではなく
どれくらいの付加価値を追加することができたのか、
で給与額を考えていく必要があります。

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3.テレワーク時代の労務管理

こう考えていくと、単純に決められた労働時間だけを
監視しようとするのは、課題が多いことになります。

 

テレワーク時代で、眼前に部下がいない場合は、
就業時間で拘束する、ということではなく

  • どれくらい多くの量の仕事をしたのか、
  • どれくらい品質の高い仕事をしたのか

で管理する必要があるのです。

 

今は、ほとんどの会社が時間給や日給などの考えを
基本とした状況なので、今すぐに変わることはないでしょう。

ですが、すでに課題が顕在化しているので、
近いうちにこのような管理手法が普通になっていくと
思われます。

 

今までも、仕事に対する能力が高く、
与えられた仕事をすぐにこなすことができるため
残業をすることがない人。

 

こんな人は残業代で稼げないので、
のんびりと仕事をして残業をするようになります。

 

それよりは、
与えられた仕事を早く片付け、
次の仕事や新しい仕事へ時間を割けられると
会社にとっては有益です。

 

そういう人には勤務時間は短くても
手当をつけて給料額を確保する方が良いです。
会社に対する嫌厭気分を払拭するからです。

 

 

こう考えると、
単純に労働時間だけでの管理はNGだと
おわかりいただけるでしょう。

 

では、これからの労務管理はどうなるのでしょう。

 

それよりもその人と十分にコミュニケーションを取り、
会社側のこれからの方向性や従業員に対する要望と
従業員自身の思いなどを一緒に意識合わせをする、
という管理が必要です。

 

この手法は、「目標管理」という名目で
今までも行ってきた手法に似ています。

 

ですが、今までの「目標管理」は半期に1回、
もしくは1年に1回程度のコミュニケーションしか
取っていませんでした。

 

今回のは週1回もしくは2週間に1回の
コミュニケーションを取ることです。

 

そんなに短い期間だと、話す内容がない、
ということになります。

 

上司が長々と話す必要はありません。

 

従業員(部下)から

  • 仕事のプロセス
  • 仕事のゴールイメージ
  • 仕事に対するアプローチ
  • 次の仕事への意欲

といったものを話させるのです。

 

そして、
計画があいまいな場合や
他に資源や資金が必要になる場合、
具体的にどうするつもりなのか、
質問をしていくだけです。

 

上司の質問に対して応えることで
部下は成長していきます。

 

こういったコミュニケーションは
テレワークでも十分に行うことができます。

 

従業員にとっても
この手法を取るのであれば、
家族からのちょっとした用事を済ますことに対して
罪悪感は持ちません。

 

要は自分が言った内容を実現させれば良いのです。
上司とコミュニケーションを取った時の
ゴールを目指すのであれば、ある程度の時間の
自由度は確保されるのです。

 

労働時間内に、という縛りはありません。

 

これは従業員側に自分自身の管理手法が
求められることになります。

 

これについては、
また後日、お話ししたいと思います。

 

部下も自分で決めた業務内容に向けて努力し
成果を出していけば、
当然、生産性も上がってきます。

 

そして、突然始まったテレワークで
偶然にも、このような手法で仕事をする人が
増えていっています。

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4.部下からの要求にこたえられない上司

ところが、今現在の課題は、
上司(中間管理職)の対応が遅れて
仕事が進まないということです。

 

いろいろな部下から、コミュニケーションが要求されるのに
上司がIT機器への苦手意識もあいまって
回答が遅れてしまう、という課題です。

 

ここでの課題は、
「上司からの指示」を求めるコミュニケーションです。
これが問題なのです。

 

上司からの指示を求めるのではなく、
上司に提案をして仕事を進める
という方向性に変えることになります。

 

上司は多数の部下から指示を求められると
それぞれの業務内容を把握し
作業の進捗も把握し
指示を出す必要があります。

 

視覚という情報がほとんどないテレワークでは
把握するのに時間がかかってしまいます。

 

そうではなく、
大きな方向性を上司が提示したら、
それに従って部下がそれぞれ自分なりの作業を行い
時間を区切って上司にチェックをしてもらうのです。

 

そのチェックを行う時間帯が
先ほどのコミュニケーションの時間です。

 

上司は詳細な説明が欲しい場合は質問をする。
完成イメージに違和感を感じれば、
具体的にどうなるのかを質問をする。

 

こういった時間を取ることで
仕事はスムーズに実行することができます。

 

1週間後までは上司と連絡を取れないのであれば、
それまでに決めておかなければならないことが
山とあるでしょう。

 

それらを一つひとつ確認することも大事です。

 

そして、上司側も
部下を「信頼」することが大事になります。

 

テレワークでは眼前にいないので
「信頼」が一番なのです。

 

ある企業は、従業員を全員個人事業主にする
ということを発表したと聞いたことがあります。

 

個人事業主であれば下請けとして
会社の仕事をします。

 

私の言う仕事のやり方はこちらに似ているでしょう。

 

でも、個人事業主にしてしまうのは
やりすぎです。

 

このやり方は、
従業員の成長を従業員個人任せにしてしまうことです。

 

会社が思うような従業員にしたいのであれば、
やはり「雇用」することが重要だと思います。

 

それが「信頼」の原資だと思うからです。

 

同じ会社の人間である、というのが
やはり根底にないと、
テレワークで仕事を協働で行うには
無理があります。

 

5.働き方改革でも言っていたこと

働き方改革でも言っていたことがあります。

 

労働時間を短縮しても生産性を下げない、
ということ。

 

そのためには、
上司と部下がコミュニケーションをして
部下の生産性を上げる必要があります。

 

そうすることが上司の生産性を上げることなのです。

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強制的にテレワークになりましたが、
これは働き方改革を強制的に開始した
とも言えると私は考えています。

 

働き方改革の推進をテレワークがしたのです。

 

従業員一人一人の生産性を考え、
上司はコミュニケーションを取ることで
成果の品質管理を行っていく。

 

その間に、労働時間という概念はありません。
なので、短い時間で十分な成果を出す
従業員には、お得感があります。

 

社内でそれをすると、他の従業員の目があり、
やりにくさがあったかと思います。
「組織」という名のもとに
気づかいのための仕事を強要されていました。

 

ですが、テレワークとなれば、
それらから解放されます。

 

仕事を本当の意味でしたい方、
仕事を本当の意味でできる方にとっては
良い時代になってきたと
私は考えます。

 

こう思う方々が多くなってくれば、
きっとその会社はどんな時代でも繁栄するでしょう。

 

今日はとても長くなってしまいました。

 

今日、お話しした上司と部下のコミュニケーションに
ついてのより具体的なところは
また後日お話しします。

 

それでは、
今日はこの辺で。

仕事で使う語彙を増やす

語彙を増やすには読書が一番と思い込んでいませんか?

 

実は読書をしただけでは語彙は増えないのです。

 

そもそも語彙を増やしたい理由は何でしょう。

 

仕事でお客様向けメールなどの文章を書く際に
より伝わる文章を書きたい、ということでしょうか?

 

それとも上司から「小学生の作文だ」と叱られるから
でしょうか?

 

どちらにしても、私も良く聞かれる質問ですし、
私自身も語彙力をもっと強化したいと考えているところなので、
今日はその辺について、話します。

 

語彙を増やすためには、次の3つのステップが重要です。

それでは、それぞれを詳しく見てみましょう。

 

1.読書などを通じて「知っている言葉の数」を増やす

まず最初に知っている言葉の数を増やすことについて。
そのために読書をしたとしても実際に増えていますか?

 

増えないなぁ、と思っている方もおられるのではないですか?

 

そういう方は、自分の読書の傾向を分析してみてください。

 

同じ傾向の本、同じ作者の本を選んでいませんか?

 

たまには全く異なる分野の本に挑戦してみてください。

ミステリー小説ばかり読んでいる方は、
時代ミステリーを読んでみるなどでも構わないと思います。

 

好きな作家が収録されている複数の作家のアンソロジーなども
良いと思います。

 

とっかかりは、自分の好きなテーマだけど、
少しずれた内容を読んでみること。

 

これを繰り返して、読む傾向の本をずらしていくと、
だんだんと知っている言葉の数が増えていきます。

 

可能なら興味のある分野での学者の論文もよいでしょう。

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今まで通りであれば、知っている言葉の数は増えませんが、
ちょっと意識するだけでも言葉の数は増えていきます。

 

2.知ったばかりの言葉を異なる場面で使ってみる

次に大事なのは、知ったばかりの言葉を
異なる場面で使ってみる、ということです。

 

いくら本を読んで新しい言葉を知ったとしても
本を読み終わるころには、その言葉を忘れてしまいます。

 

本を読んでいる最中に、「あ、この言葉、いいな」
と思ったら、その言葉の意味を調べたり、
例文を読んだりしてみてください。

 

そして、その言葉を自分だったら、どんな場面で使うかなぁ、
と考えてみるのです。

 

できる限り具体的な場面を想定して
自分が使っているイメージを浮かべることができたら、
その言葉を忘れにくくなります。

 

家族でも友人でも構わないのですが、
おしゃべりをしている最中に、その言葉を意識して
使ってみてください。

 

ここで、もし今新たに増やそうと思っている言葉が
しっくりこなかった場合、
その言葉は語彙の中には入ってきません。

 

無理やり覚えてても結局は使わないまま忘れ去られるだけです。

 

受験生ではないので、生真面目にその言葉を覚えるのに
時間をかけるのではなく、
自分が使う言葉をこの段階で選別するのです。

 

いつか使うかも・・・
という懸念は不要です。

 

それが明らかに「いつ」「どこで」使うかが
わかっている場合は覚える必要がありますが、
漠然としているのであれば、忘れることです。

 

社会人の学習は、目的に合ったものを選択しながら学ぶ
という手法が良いのです。

 

3.伝えた相手の反応を見て微調整をする

もし、その言葉の使い方を間違っていたら、
相手が「え?」という顔をするでしょう。

 

相手の反応を見ながら、適切な使い道を確認していくのです。

 

だから、最初は家族や友人などが良いのです。
多少、間違ってもフォローしやすいからです。

 

そして、本番の会社の中やお客様の前で使ってみる、
というステップを踏んでみてください。

 

辞書の意味を読んだだけでは実際の文脈の中での使い方と
微妙に異なるのが言葉です。

 

辞書は意味を端的に表現していますが、
実際の文脈全部を網羅することはできません。

 

だから、実際に使ってみながら
その言葉の使いやすさを確認していくのです。

 

何度か使っているうちに、その言葉が自分のものになっている
感触を感じるでしょう。

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読書だけでは語彙は増えない、という話を以前からしてきました。

読書で語彙は増えない理由 - 人材育成の道すがら

会話の語彙を増やすために - 人材育成の道すがら

 

語彙を増やすためには、言葉そのものを知ることも大事ですが、
それを使ってみることが、とても重要なのです。

 

それは、外国語習得の方法を全く同じなのです。

 

私も含めて、今後とも豊かな表現力を身につけて
わかりやすい日本語を使っていきましょう。

 

それでは、今日はこの辺で。

 

巣ごもり生活を楽しんだ

こんにちは!

 

ここのところのStayHomeで、
巣ごもり生活を送っておりました。

 

って、単純に仕事がなかったから(涙

 

泣いてても仕方がないので・・・

 

昨年末から今年の3月まで、
仕事がほとんどないことはわかっていたので、
その間に何をするのか、
年末の時点で決めていました。

 

昨年まで、仕事がないことに焦りを感じ
マーケティングや集客の勉強をしたり、
セルフプロデュースの試行錯誤をしてみたり、
とあがいておりました(大汗)。

 

でも、やった効果がないことは、
現時点で仕事がないことから、はっきりしております。

 

だったら、私の課題って何?
ということで、年末、盛大なる振り返りを
してみたのです。

 

それが昨年末に行った「2020年にやりたいことリスト100」
へとつながったのですが。

 

そこで自分の課題がはっきりとしたので、
その対策をすることに。

 

具体的には、サラリーマン時代とは少し異なることを
事業内容としていたので、
「自信」がなかったのですね。

 

自信がないから、事業内容の説明も何となく
抽象的になり、よくわからないものになっていたのです。

 

だったら、自信をつけよう!

 

ということで、仕事がない1月から3月まで
自信の裏付けとなる知識の習得に務めていました。

 

まさか、仕事がない期間がもっと延長されるとは
思ってもみませんでしたが(苦笑)

 

で、買いためていた仕事関係の本を
この5カ月で20冊ほど読破しました。

 

流し読みではなく、ちゃんとノートにとって
頭に叩き込むという作業も行って、です。

 

この期間に得た知識は、
今までの私の経験を裏付けるものが多い、
という気づきは、大いに自信をつけさせてくれるものでした。

 

主として学者の論文や書籍だったため、
読みにくいものがホントに多かった。

 

書店のビジネス書の棚をにぎわせている本が
懐かしい気すらしていました。

 

だって、そんな本は1日もあれば読めます。

 

でも、今回は知識をちゃんとつける、
という目的があったので、あえて難しそうなものを
チョイスしたのです。

 

分厚く字が小さい本。

 

学者なので、まず言葉の定義から・・・

 

なんて面倒な。と思いながら、
これが身になると私は変われると信じて。

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予定していた全部のほぼ5分の3が完全に終わり、
残り20冊ほど。

 

学者が書いた本は1冊くらいしかないので
時間がかかるものは少ないと見込んでいます。

 

結果。

 

残念ながら、結果はコロナの関係で、
はっきりとは見えていません。

 

ただ、自分自身が今までとは変わった気がします。

 

気がするだけだけど(苦笑)

 

でも、それが自信につながっていくのであれば、
それは目標に到達したことになるのだから、
決して後退ではないと感じています。

 

手始めに・・・

 

すでに行動のためのプランニングは完了し、
行動を始めるところまで詰めています。

 

この数カ月、振り返ってみれば
机について、ずっと小難しい本と取っ組み合いだったけど、
楽しかったなぁ、ということ。

 

楽しめた巣ごもり生活だった、ということ。

 

終わり良ければすべて良し。

 

また、今月も頑張りましょう!

 

それでは、今日はこの辺で。

夢を叶えたい時気をつけること

ぼんやりと家の中にいることが増えています。

 

家の中にいることは嫌いじゃないので、
読書をしたり、
仕事に関する学習をしたりして過ごしています。

 

そんな時、本棚から昔読んだ本が出てきました。

 

そこで一気にこの本を本棚に収めた時のことが
思い出されてきます。

 

それは、まだずいぶんと若いころ、
「歳とって、すごく暇になったら
読み返そう!」
ということで、本を捨てずにこの本棚の
一番上の奥にしまったのでした。

 

私の若いころは、
「歳をとった時はすごく暇になる」
と思っていたようです。

 

そろそろ老齢期の準備をする歳となり、
自分が今後どんな風に歳を取っていくのかが
何となく見えてきています。

 

「すごく暇」になることはないだろうなぁ、
ということだけは、はっきりしています。

 

70歳定年という話も出てきているこの頃。

 

ましてや定年のない個人事業主という今の職業。

 

土日限定だけど、毎週している農作業。

 

これだけ考えると
「すごく暇」
には絶対ならないような気がします。

 

ということは。

 

私の若いころの夢は叶わない、ということに。

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そこで、ふと思ったのが、
夢に限定条件をつけてはいけないんじゃないか、
ということ。

 

私の若い時の夢は
「読んで感動したこの本を再度読み返す」
ということ。

 

だけど、その当時はもっと読みたい本がたくさんあり、
同じ本を読み返す時間なんてない!
ということで、
「歳とって、すごく暇になったら」
という条件をつけたわけです。

 

若かったねぇ、私(苦笑)

 

この条件をつける、という行為、
叶えたい夢がある時に、やってしまっていませんか?

 

暇になったら断捨離してキレイな台所にする
とか
年収が1千万円になれば外車を買う
とか。

 

~たら、とか、~れば、とかは、
「タラレバ」と言って
いわゆる「もし」という言葉の後に来る
言葉群です。

 

じゃあ、これらの夢を叶えるための「行動」は、
何でしょうか。

 

断捨離ができるだけの時間を作る
年収を1千万にするため自分の価値(業績)を上げる
ということです。

 

では、
時間を作るために〇〇で効率化を図る
とか
業績を上げるために〇〇の資格を取る
とかの行動を起こしていたら、
その夢は叶うでしょう。

 

でも、後半の
「キレイな台所にする」
「外車を買う」
の方に気を取られていませんか?

 

若い頃の私もそうでした。

 

「本を読み返す」
に気を取られ、キチンと本を保存していたのですが、
忙しさはあいも変わらずで、
そんな夢は叶いそうにありません。

 

暇になるための行動は全くしていません。

 

この本を本棚に置いた年齢の時に、
「歳をとったらすごく暇になるぞ!」と
行動を起こしていたら、
もしかしたら今は暇になっていたのかもしれません。

 

数十年の時間をかけて貯金を殖やし、
利子だけで暮らせるくらいにし、
働かなくても良くなっているかもしれません。

 

(もっともこの低金利時代、
どれくらいの貯金があったら利子だけで
食べていけるのでしょうか? 笑)

 

夢を叶えたい時に気をつけることは
最終的な夢に向かう前の段階や条件をつけない
ということ。

 

「暇になったら
とか
「年収が1千万になれば
とかのタラレバをつけて
夢を語らない、ということです。

 

断捨離なんて1日を確保すればできるでしょう。
きちんと数日の予定を組んで計画的にすれば
できなくはないはずです。

 

外車なんて、中古であれば年収1千万なくても
買うことはできるでしょう。

 

本当に夢を叶えたいのであれば、
前の段階や条件を外すことです。

 

そして、夢を叶えるための行動を考える時に
前の段階や条件を考え、
段階になるためには・・・
その条件を満たすためには・・・
と考えて行動することが必要です。

 

さて、古い本を手に取った私ですが、
若い頃には思ってもみなかった障害が
そこに横たわっていました。

 

老眼・・・です(笑)

 

字、ちっさ!

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それでは、今日はこの辺で。

行動すると夢が叶うって?

こんにちは。

 

前回、何か行動を始めようと考えている、
ということで、行動をした結果について
今回はお話ししたいと思います。

 

行動をして1カ月強。

 

思いもよらなかった結果が表れてきています。

 

今までスルーされがちだった
見込み客とのファーストコンタクト時に
スルーせずに食いつく見込み客が増えた。

 

WebサイトやFacebookページのアクセス数が
何故か増えた。

 

自分の頭の中にモヤモヤとしてあった
イメージが明確になり、くっきりと輪郭を現した。

 

一昨年から2年間、あれほどできなかったことが
ほんの1カ月強でできるようになったのです。

 

2年間の行動は行動ではなかったのだ、
ということが、これではっきりしました。

 

夢をかなえるには行動が必要。
でも、それは正しい行動であること。

 

やみくもに行動してもダメだということ。

 

でも、なかなか自分だけではわからないですよね。

 

私はちょっとだけ回り道をしたけれど、
それはそれで良かったのだと思っています。

 

効率的に!
という世の中ですが、
回り道も効率的になるためには絶対必要なのです。

 

まだ、夢をかなえる段階には至っていませんが、
行動が次の段階(フェーズ)に入ってきていると
感じています。

 

そのため、このブログを変更するか
新しくやり直すかを決める必要が出てきたのです。

 

更新は頻繁ではないものの、
それなりの記事の量がありますから
具体的にどうするのか、
まではまだ何も決まっていません。

 

でも、これから先の夢に向かって
「行動」していこうと思っています。

 

具体的な話は何もできませんが、
今の中間報告的なアバウトな話だけでも
お伝えしたく記事を書いています。

 

やる気のない猫。でも私はやる気あるよ(笑)


 猫のようにだらけた毎日を送ることが
私の夢の一つでもあるので、
頑張らないでやっていくのは基本路線です(笑)

 

行動すると(もう一つの)夢が叶いそうになって
テンション上がっている私としては
今やっている行動をもう少し続けてみようかな
という気持ちになっているだけです。

 

何となく宣言のようになってしまいましたが、
今日はこの辺で。